ライプニッツからチューリングへ 今日のコンピュータへ
今日も庭仕事。一昨日は外仕事を休んだ。一日、サボるだけで、体が浮腫んだような気がする。今日は主に草むしりに専念したが、中腰で座って移動しつつ作業するから、夕方五時からの作業だったのに、汗びっしょり。とにかく、労働で汗を流すよ。
→ 雨が上がったので、回覧板を隣家に持っていくついでに庭を見て回ったら、車道沿いの垣根の奥に見慣れない花を発見。毎年、咲いていた? 吾輩、初見だと思うんだが。
かのフリーマン・ダイソンの子息であるジョージ・ダイソン著の『チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来 下』を読了。
コンピュータが作られた当初は、ただの計算機。単調な計算を代行する、ほんの補助の機械のはずだった。それがほんの数十年のうちに、人間社会に不可欠な存在となった。
コンピュータを見下す数学者をも納得させるような機能の可能性を信じ、実際、今日のコンピュータの土台を作ったのフォン・ノイマンであり、チューリングなのである。ノイマンは不世出の天才で、軍事に携わることも厭わなかった。原爆はもちろん、水爆の開発にも深く関わった。
ビキニ環礁の悲劇となった水爆実験にも立ち会い、被爆し、それが原因で亡くなってしまった。因果応報なんて陳腐なことを書きたくないが、数学者として大成することもありえたのを、敢えて世の数学者が見下す応用の分野へ進出し、能力の限りを尽くし、結果、自らが成功に導いた水爆の惨禍の余波を受けたのは、悲劇なのは事実だろう。それはともかく、コンピュータの今日の姿は、さすがのチューリングやノイマンも予見できたのだろうか。
← ジョージ・ダイソン著『チューリングの大聖堂 コンピュータの創造とデジタル世界の到来 下』(吉田 三知世訳 解説/服部桂 ハヤカワ文庫NF ) 「科学者たちがコンピュータ開発を成し遂げられたのは、学問の自由と独立を守るプリンストンの高等研究所という舞台あればこそであった。そこでフォン・ノイマンはどう立ち回り、アインシュタインやゲーデルを擁した高等研究所はいかにしてその自由性を得られたのか。彼らの開発を支えた科学者・技術者はどのように現代に直結する偉業を成し遂げたか。大戦後の混乱に埋もれていた歴史事情を明らかにした大作」。
そしてオンとオフ(ゼロとイチ)、つまり二進法で計算のみならず記憶も可能になるというコンピュータの構想を最初に抱いたライプニッツの天才ぶりは改めて凄みを感じる。どれほどの天才なのか、想像を絶するよ。
我が家の庭には、生き物もいろいろ。これは今朝、遭遇したトカゲ風の生き物。ほかに、蝶などの昆虫はもちろん、ヘビにミミズに野鳥も。今朝もオナガがキウイなどを啄んでいた。スズメは何を啄んでいるの? ムクドリはよく見かけるけど、ハトやカラスはあまり見かけないなー。
野良猫なのか、猫はよく見かけます。藪のような庭なので、隠れる場所も多いし、日向ぼっこするお気に入りの場所も、それぞれの猫ごとにあるみたい。と、今日の昼間、庭を見ていたら、女性の姿を見かけ、眼が合った。その女性、表の通りから我が家の玄関へつかつかと近づいてきて、迷いネコ、探しているんです、縞々で灰色っぽい猫。猫のエサを紙袋に入れていて、ジャラジャラ音をさせると、猫がすぐ来るんだけど……なんて。
→ カナヘビ。SNS仲間の方に教えていただきました。
東京オリンピックを数年後に控え、喫煙規制が国会で審議されている。今国会は法案が与党内で合意を見なかった。自民党などには未だに居酒屋では喫煙制限を緩和しろと。そんな店へは非喫煙者は入れないし、働けない。喫煙者のマナーは相変わらず最低である。家の庭に吸い殻を捨てていく、タバコの箱を捨てていく。車窓からタバコの灰を捨ていていく。道路は灰皿じゃないぞ! 喫煙者のそういう姿を見ると、居酒屋でも自宅でもタバコは吸うなと言いたくなる!
← マーティン・デイビス著『万能コンピュータ -ライプニッツからチューリングへの道すじ―』(沼田 寛訳 近代科学社) 「ライプニッツからチューリングに至る数理論理学の系譜は,コンピュータの理論的バックボーンを形成しAIの登場までも予見している。代数の記号表現を通じて人間の思考の範囲すべてを包括するような記号体系の構築に献身したロジシャンたちの苦闘を,時代背景を取り込みながら解説する」という本。上掲書では、やや詳細に過ぎると感じられた方には、本書はより手軽かもしれない。
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