雨降って地固まる?
→ 昨日、キュウリなどたっぷり収穫したのに、庭仕事していたら、キュウリ、もう三本、生っている。このところ、食卓にはキュウリ、キュウリ、キュウリ。もう、嫌なんですけど。
運動不足解消(というかメタボ対策)の意味もあって、在宅の日は庭仕事にいそしんでいる。プールへ行って、のびのび泳ぎたいが、生活のことを考えると、まずは庭や畑仕事で我が庭を整えるという実用的な目的が優先となってしまう。
これから梅雨の季節が到来する(既に梅雨なのだが、今のところ空梅雨状態)。となると、雑草の伸び放題となるのは必定。在宅の日は、雨が降らない限り、家に籠りっきりとなる。
なんだか侘しい気がするが、仕方がない。
晴耕雨読を気取ってみるか。
眠気が波のように繰り返し襲ってくるし(睡眠障害なので)、庭や畑仕事もあって、読書のほうは牛歩だが、結構、読む本には恵まれている。
家では、機能紹介した、ペーター・ヴォールレーベン著の『樹木たちの知られざる生活: 森林管理官が聴いた森の声』(長谷川 圭訳 早川書房)と、アンドレア・ウルフ著の『フンボルトの冒険 自然という<生命の網>の発明』 を読んでいる。
前者もいいが、後者も傑出した本だ。というか、フンボルトという人物が傑出しているのだが。
まだ、四分の一も読んでいないが、面白くてならない。
← アンドレア・ウルフ[著]『フンボルトの冒険 自然という<生命の網>の発明』 (鍛原多惠子 [訳] NHK出版) 「19世紀前半、ナポレオンと並ぶ絶大な影響力をもち、胸躍る冒険と緻密な観測で世界中を魅了した稀有な科学者フンボルト。その目は、植生や山肌の細部を読みとると同時に、自然と人間のあらゆる現象の連鎖を鋭く見抜いた。科学を起点として、政治、経済、歴史等あらゆる分野を俯瞰し、「地球はひとつの生命である」と唱えた」とか。
フンボルトは、学者として不世出の人物だが、人間的は、見る人が見れば欠陥人間かもしれない。常識的あ人間関係の構築は苦手だったようだ。特に同情共感の能に劣るようだ。
また、女性への関心は無きに等しかったらしい。学問のために禁欲的だったのではなく、女性を恋愛の対象として考えられなかったようだ。むしろ、男性のほうが関心を引いたようだ。ただし、学問的に論議が可能ならば、のようだが。
そんなことはともかく、フンボルトの学者や思想家としての傑出ぶりは、読むほどに痛感させられる。世界の地理や動植物を知るためなら、どんな危険や冒険も厭わない。
インディージョーンズなど問題外のハラハラドキドキの冒険は、知ること理解することが何よりも生きる動機や本能だったことの証左に他ならない。
数日前のブログ日記に、「とてつもない知の巨人。地球上の生命体は全て網のごとく関連しあっていることを実証的に洞察。南米やロシアなどを実地調査。ダーウィンやゲーテやソローらに霊感や知的刺激を与えた」などと書いたが、ゲーテのメタモルフォーゼの理論や『ファウスト』のモデルともなったとか。
フンボルトは、アメリカの大統領だったジェファーソンにも歓呼を以て迎えられ、大歓迎された。ともに大いに南米やメキシコなどの地理風土風俗などについて語り合った。
ただ、ジェファーソンは黒人は白人に心身ともに劣ると、奴隷制は已む無しという発想だったのに比べ、フンボルトは南米などで奴隷制の悲惨さをつぶさに見聞きしたことで、奴隷制には反対だった。フンボルトは、人間に優劣はない、国籍や皮膚の色、宗教に関わらず、すべての人間は同じルーツを持つと主張した。
→ 庭の枝葉などの投棄サイト。満杯。溢れるほどになると、雨を待つ。すると、雨が枝葉の隙間を埋めてくれて、高さをやや下げてくれる。で、また、枝葉などを投棄する。週にバケツで十杯分は入る。雨降って地固まる、ではないが、雨さえ、降ってくれれば、その分だけ天辺が下がってくれる、という繰り返し。
自然は自由な世界である、自然のバランスは多様性によって達せられる、もっとも目立たないコケや昆虫からゾウや高いオークの木に至るまで、すべてのものにはそれぞれに役割があり、それらが集まって全体になる。人間はそのほんの一部なのだ、自然そのものが自由の共和国なのである……(本書p.165)。
本書についての感想文は、後日、読了後に書くとして、本書で惜しいのは、目次も脚注もないこと。注は、ネット上で閲覧可能だという(そういった仕掛けの本が増えているようだ)。
これだけの本なのだから、せめて目次くらいは欲しかった。
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