幼児の魂を持ったままに表現を模索する芸術家
← 6月9日は年に1度の「ストロベリームーン」だって。 赤みがかった激レア満月を見ることができるとか。その日の夜、さっそくチャレンジ。ストロベリームーンを撮りたかったけど、ただの満月。
「ストロベリームーン、普段より赤いわけではないけど話題:朝日新聞デジタル」によると、「他の時期より赤く輝くのは気のせいだ」とした上で、以下のように指摘されている:
仙台市天文台は「この時期は月の高度が冬より低いため、赤く見えるように思うかもしれないが、この日の月が特別に赤いわけではない」と断言。「そもそも、太陽も朝日や夕日が赤く見えるのと同じ原理で、月も昇り始めと沈む時は赤く見える。『ストロベリームーン』自体が天文用語でもなく、地球から1年で最も離れているからといって、より赤く見えるわけではない」と説明する。国立天文台も「赤さは大気の状態による。今日の月が普段より赤く輝くわけではない」と話した。
→ 神通川の左岸より、川越しに立山連峰を望む。信号待ちだったので、しっかり撮影できなかったけど、今日は立山連峰が綺麗に見える。梅雨入り前の最後の勇姿かな。
久しぶりに、お気に入りの画家お絵かきチャンピオンこと小林たかゆき氏のホームページ(ギャラリー)を覗いてみた。すると、中に今までとはちょっと画風というか、タッチのまるで違う絵があることにびっくり。
ユーモラスであり、何処か児童画風でもある。
徐々にだが同氏の違う面が生まれつつあるのだろうか。
同氏を知ったころ、彼の絵を見て抱いた感想などについては、下記を参照願いたい:
「異形の画家「小林たかゆき」を知る」
今年の九月で彼の存在を知って以来、三年になるわけだ。よく頑張っていると思う。
← 今日(金曜日)も庭仕事。風が吹き荒れると、庭や畑も被害を受ける。例の枝葉ポストが倒壊しなかったのは、一安心。一雨のあと、樹木や草木の緑も息を吹き返すようだ。ただ、雑草も元気モリモリ。
上掲の拙稿では、以下のように書いている:
その画像群に驚いた。絵に力がある。訴えたいもの、描きたいという衝動が激流のように溢れ返っている。無定形の情熱が噴出する形も時も度外視して、奔騰している。
絵を描く上での修練はもう、十年以上も継続してきているようだから、若き日の衝動や瞬発力だけではなく、持続力もあるようだ。
(中略)
自らの表現の発露を求める激しさに圧倒されているのではないか、むしろ、その情熱を重視しているのかもしれない。ありきたりの学校での教育には飽き足らない、とてもじゃないけど型に嵌りきらないと感じているのかもしれない。
(中略)
粗暴、狂暴、炸裂する心身。それでいて、にじみ出る詩情。この詩情が醸し出されているがゆえに、野蛮なまでの絵の未熟さ(技術の未熟ではなく、生半可な成熟を拒み続ける、その強靭さに注目している)にもかかわらず、つい見入ってしまう。
→ 小林たかゆき作「題名不詳」 (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」の中の「小林たかゆき・ギャラリー2017」より)
「ユーモラスであり、何処か児童画風でもある」などと、やや僭越というか失礼なことを書いた。
けれど、自分の中では褒めているつもりなのである。
何年か前、以下のように書いたことがある(拙稿「谷川晃一著『絵はだれでも描ける』」参照):
小生は、その作品群に正直圧倒されるものを感じました。まさに磨かれざるミロだったり、クレーだったりシャガールだったりするのです。それともピカソばりの大胆極まる構図の絵もありました。絵筆を握って間もない彼ら、そして生きることを学びつつも未だ闇の中の野獣性を失っていない彼ら、原始の魂が画布にその生々しさのままにぶつけられているかのようでした。
そうした絵を描く彼らもあと1年か2,3年後には勉強をして、当り障りのない無難な絵を書くようになってしまうのかと思うと寂しい限りです。
そうはいっても、大人になっても幼児の魂を維持するなど至難の業です。教育とは猛獣の心を矯め直して人間の心に改変することですし、生の心を剥き出しにしていては10 歳までだって生きるのは気が狂わない限り無理に近いのかもしれません。
まさに芸術家とは幼児の魂を持ったままに、経験と技術を経て彼らでなければ見ることの出来ない世界を示すもののことなのでしょう。
そう、小林たかゆき氏は、今も、幼児の魂を持ったままに表現を模索している芸術家なのである。
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