枝葉末節どころじゃありません!
枝葉は、業者に引き取ってもらうのも経費がかかる。量が多すぎて、燃えるゴミの日に出すのも手間がかかる。焚き火は市が禁止している。暖炉なんかがれば、燃やす枯木に事欠かないのだが…。
もう一回り大きな穴を掘りたかったが、場所の制約があって、必要十分とはいかなかった。まあ、少しは剪定した枝葉の整理がつけばよしとしないといけないのだろう。
ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ著の『元素をめぐる美と驚き 上 アステカの黄金からゴッホの絵具まで』を読了した。
→ 設置中の枝葉投棄用サイト。
読み始めたころ、以下のように書いた:
副題(テーマ)を見てもわかるように、理系のための話じゃなく、文系の人も興味を持てる本。科学少年を切望するも叶わなかった吾輩は、こうした本を読んで理系研究者願望を癒している。「妻を帽子と間違えた男」などで有名な精神科医のオリヴァー・サックスによる「タングステンおじさん―化学と過ごした私の少年時代」(早川書房)も、少年時代は化学少年だった。
実験のやり放題で、爆発騒ぎも二度ならず。普通なら親が止めるはずが、容認。子供の好奇心と探求心を決して邪魔しない。本書の著者も、周期律表の元素の数々を集めようと、身近ないろんな品物から元素を抽出する。理系少年って、こうなんだよね。そして、振り返ってみると、自分は宇宙や海の生き物などなどに興味はあっても、探求までには至らなかった。ここは素質がなかったんだと、納得するしかないと、遅まきながら思うのみ。
← ヒュー・オールダシー=ウィリアムズ著 『元素をめぐる美と驚き 上 アステカの黄金からゴッホの絵具まで』(安部 恵子/鍛原 多惠子/田淵 健太/松井 信彦訳 ハヤカワ文庫NF)「知られざる元素の文化史」であり、「周期表に並ぶ元素には、それぞれが持つ性質ゆえの特異な物語が秘められている。歴史から芸術まで幅広い逸話を紹介する科学読み物」だとか。
「古代ギリシア・ローマ、イスラーム世界、および18~19世紀頃までのヨーロッパ」では、「火・空気(もしくは風)・水・土の4つの元素から構成されるとする思想」が支持されてきた。中国では、「万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説」つまり、五行思想(説)が根幹にあった。中国の金とは、「土中に光り煇く鉱物・金属」がイメージされているようだ。
→ 表から裏庭への小道。表の庭のツツジが枯れ始めている一方、ようやく、日当たりの悪い小道沿いのサツキやツツジたちも開花し始めた。奥の方の青い筒のようなものが設置中のサイト。
本書では、そういった古代から中世、あるいはほんの近代まで支配していた思想から、(残念ながら西欧の書の例に漏れず、主に西洋中心の話である)中世から近代の錬金術という生みの時代を経て、我々の馴染みとなっている諸元素の発見にまつわるあれこれを興味深く語ってくれている。
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