梯久美子著『狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ』読了
プール通い5回目。25メートルプールを8往復。基本、クロールだ。時々、平泳ぎを交えて。平泳ぎは苦手。追々、平泳ぎでも長距離、泳げるようになりたい。
→ 宮本秋風「夏の月」(画像は、「株式会社 七彩社」より) 拙稿「霧の作家・宮本秋風の周辺」参照のこと。
7世紀半ばに壊されたんだから、蘇我蝦夷だろうな。蘇我馬子の墓も壊されたしね:
「謎の遺跡、未知の巨大古墳だった 被葬者は蘇我蝦夷かも:朝日新聞デジタル」
古代史や考古学、年に何冊かは必ず読みます。近代や中世史より、古代史が気になってならないのです。奈良近辺に住んでいたら、古墳巡りする! 石舞台も観たい!
今日、上部組織に組合の解散と脱退届を提出してきた。小さな会社であって(あるいは、だからこそ)組合はあってしかるべきだと思う。解散は不本意。でも、執行部員の成り手が見つからなかった。会社(経営者)への信頼が全く消え去ってしまった。これからどんどん、ブラック企業化する恐れ大。
梯久美子著の『狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ』を読了した。
著者の執拗な探求に感心した。本書を読んで、『死の棘』への印象が一変したといっても過言でない。
私小説の極とも言われる作品だが、当たり前だが創作の極でもあると痛感させられた。虚実皮膜のあわいを描くのが私小説だが、『死の棘』は、妻のミホとの創作…共作、否、場合によってはミホが夫の敏雄に強いた虚構と言うべきかもと感じられてしまう。晩年の敏雄は、芸術選奨を受賞し、芸術院に入院したことで、作家としての生命を絶たれた。
しかも、受賞は妻の意思に心ならずも従ったためなのだ。敏雄の死後、ミホは敏雄に寄り添い従う健気な妻像を演じ続けた、とも。
ミホという女への恐怖の念をさえ、抱かされた。彼女の作品を読まないと、ミホの文学へのちゃんとした理解に至らないのだろうが、なんだか読むのが怖い。
← 梯久美子著『狂うひと ──「死の棘」の妻・島尾ミホ』(新潮社)
繰り返しになるが、僭越ながら本書は傑出した作品だと感じた。
敢えて、気になる点を言えば、ミホは目の人、見たもの(体験したこと)を細部に至るまで覚えるし、遠い昔の出来事であっても、その気になれば細部に至るまで思い浮かべられるという、視覚の人、強記の人だとは分かった。
が、例えば、牛などを屠殺する際(ミホは平気でできる人)、その情景はありありと描いているのだが、その際の生臭い腸臭などの匂いについてはどうだったのかが描かれていない。目に特化して、さて嗅覚は鈍っていた?
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