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2017/03/16

ハードボイルド?

 プールへ行きたかったけど、今日は月一で通院している内科医院へ。
 運動不足解消のため、廊下などを吹き掃除。雑巾を使って手で拭き拭き。40分だけ。結構な運動量だ。拭き掃除は、今年初めて。三ヶ月ぶりか。

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←  三浦 佑之 著『古事記を読みなおす』 (ちくま新書) 「「国家の歴史」以前から列島に底流する古層の語りとして、古事記をとらえ返す」という本。記紀神話に捉われない古事記理解が納得できる。同氏の本はこれで何冊目かな。拙稿の「三浦佑之『口語訳 古事記』」や「三浦 佑之著『古事記講義』」などを参照のこと。

「日本書紀」は、ほとんど読んだことがない。浩瀚な書ということもあるが、正史の退屈さについていけない。一方、「古事記」は三浦氏の著を始め、各種の本につい手が出てしまう。中でもこの数年は、大和岩雄さんと三浦さんの本がメイン。梅原さんの本を嚆矢に、記紀神話幻想から脱却しつつある現状を理解しないとね。

 レイモンド・チャンドラー著の『長いお別れ』 を読了した。車中で読むつもりでいたけど、連休に当たり、我慢できず、残りの350頁を一気読み。

 俗説かもしれないが、小説に描かれるハードボイルドな奴とは、権威も権力も何も信じない、あくまで己の(己だけに通用させている)倫理にのみしたがって生きる奴のこと。
 フィリップ・マーロウが自分に貫徹させている倫理は、己が一時でも信じた義や情は、どんな脅威があっても守り通すという意思。

 カネも必要だし欲しいが、それ以上のものが欲しいと口に出して言えばウソになる。だから誰にも真意は語らず、誤解など恐れず、損得さえ度外視し、言葉にならない何かだけを秘し守り、生き尽くす。
 不毛と見紛うマーロウの心の白い闇の光景は、一体、どんな沙漠なのか。

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← レイモンド・チャンドラー著『長いお別れ』 (翻訳:清水 俊二  ハヤカワ・ミステリ文庫) 「私立探偵フィリップ・マーロウは、ふとした友情から見も知らぬ酔漢テリーを二度も救ってやった。そして彼はテリーの殺害容疑を晴らす為に三たび立ち上るのだった」とか。

オシリスの眼』 (渕上 痩平 翻訳  ちくま文庫)などで有名なオースティン・フリーマンを素晴らしいと評するレイモンド・チャンドラーだが、描く世界は全く違う。何処までもニヒルに徹するチャンドラー世界って、ある意味、フリーマンワールドとはネガとポジの関係なのかもしれない。
 小説の舞台はもちろんとして、作家の生きた時代の違いもあろうけど、イギリスのフリーマンとアメリカのチャンドラーという違いもあるかも。
 賭博とヤクザと薬物に染まったアメリカの都会。だけど、アメリカという国の深情けにどっぷり染まり嵌まって、愛憎が相半ばしているマーロウを感じるね。

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