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2016/10/15

我が町がヒッチコックの「鳥」状態に

 近頃、我が町の近隣に(特に)夕方になると、ムクドリの群れが電線などに止まるようになってきている。
 こんな現象はこれまでなかったことだ。

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← 夕方になると、ムクドリの群れが近隣の電線などに止まる。夕方になると、彼らが集まってきて、群れを成す。アルフレッド・ヒッチコック作品「鳥」を思わせる異様な光景が夕刻になると、出現する。

 ネットの上でだが、調べてみると、下記のサイトが浮上してきた:
富山市 富山駅北の野鳥糞害について

 どうやら、ここ何年かのこと、富山駅の南側もだが、北口側にムクドリが群れを成してフン害を起こしていた。
 最近駅北側のホテルやテレビ局付近の街路樹に、特に夕方になると、野鳥、多くはムクドリがびっくりするほどに群生する。
 そのフン害もだが、鳴き声の喧しいこと。
 
 このことは知っていた。

 当然ながら市民から市当局へ苦情が出る。
 フン害を何とかしろと、憤慨の苦情である。

 市当局は、「ムクドリ対策として、平成18年から鳥の平衡感覚を乱すための磁気を発生する装置やカラスの模型、防鳥ネットを設置するなどの対策を試みてきましたが、効果は一時的なものであ」ったとか。
 そこで市は、「平成24年度から、糞害が多いケヤキ約40本を対象に、枝の剪定に併せ、鳥が嫌う臭いを発する薬剤を設置した」り、「本年5月末には、富山駅北口からテレビ局付近までの間に、ムクドリ対策の音波発生装置を試験的に取り付けた」という。
「その結果、対策を行ったケヤキの周辺では効果が見られた一方、その他のケヤキなどにムクドリが移動したと思われ、音波発生装置及び薬剤、枝剪定の効果と周囲への影響については、継続的に検証しているところ」だという。

 なるほど、(小生の感じ方では、依然として駅の北口側の街路樹からのムクドリの鳴き声はひどいものなのだが)、一定の効果はあった(少なくとも市は評価している(ようで、野鳥(ムクドリ)の鳴き声や糞害のエリアは、そうした臭いや音波などの及ばないところへと移動したわけであり、そのうちの一つのエリアとして、我が町の周辺も影響を被ったわけのようである。

 市は、「今回新たに糞害が発生したケヤキの周辺につきましては、歩道の清掃を実施するとともに、音波発生装置の設置や、枝剪定、薬剤の設置についても検討してまいりたいと考えて」いるとのことだが、とりあえず、一番苦情の多い、且つ観光客や市民の利用の多い地区からの苦情が減ったことで、やれやれというところで、今後は、市当局の動きは鈍くなりそうな予感がある。
 となると、臭いものに蓋じゃなく、臭いものを駅周辺から遠ざけた、に過ぎないことになる。

 当局や駅を利用する大多数の人たちからの苦情は減ってよかったのかもしれないが(繰り返すが、そんなに減ったとは感じられない)、むしろ、病根を散らしたに過ぎない、つまり、病巣が拡大したとさえ、言えるのではないか。

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→ アルフレッド・ヒッチコック作品「鳥 (映画)」の劇場用ポスター (画像は、「鳥 (映画) - Wikipedia」より) 原作はダフネ・デュ・モーリアの「鳥」だが、小説も抜群に面白かった。まさか、我が町までがこんな恐怖に見舞われるとは思いもよらなかった。

 といいつつ、我が町の近所にケヤキ並木なんて、あったからしら。あるいは、庭園の大きな立派な屋敷が何軒もあり、その中にはあるいはケヤキなどの大木も生い茂っているようだし、そうした屋敷の庭がムクドリらの新たな夜の生息場所になっているのかもしれない(実際のところは分からない)。

 ところで、ムクドリが目立ってきている一方、スズメやカラス、ハトの影が薄くなってきているように感じられる……のは、小生の気のせいだろうか。

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2016/10/13

三貫地貝塚 縄文人ゲノム解読 私たちのルーツは? 

 過日、NHKで『「縄文人ゲノム解読 私たちのルーツは?」(時論公論)土屋 敏之 解説委員』という番組があり、録画して、じっくりと観た。

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→ 三貫地貝塚(新地町) (画像は、「三貫地貝塚」より) 「昭和27年に日本考古学協会、翌28年に東京大学人類学教室によって発掘調査が行われ、総数100体を超える縄文人骨が出土したことで一躍全国に知られるようになりました。東大が所蔵するこれらの人骨は「三貫地貝塚人」と呼ばれ、縄文人そのものを研究する素材として今も役立ってい」るという。その成果の一端がこの度、公表されたわけだ。


 小生(に限らないだろうが)は、生命の起源、人類の起源、そして日本人のルーツといったテーマには興味津々である。

 生命論や生物学、人類学、考古学や遺伝学関連の本は、目を引く限りは読んできた。

 以下、ほとんどが転記となるが、自分のメモのためにも、記録しておきたい。


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2016年10月10日 (月) 

「縄文人ゲノム解読 私たちのルーツは」(時論公論)

土屋 敏之 解説委員


日本人の祖先と思われている縄文人。そのイメージが大きく変わろうとしています。
福島県で発掘された人骨からゲノムが解読され、「縄文人はアジアの他の地域の人たちと大きく異なる特徴を持っていた」とわかったのです。そればかりか、現代の日本人とも予想以上に違いが大きかったと示されました。
では一体、縄文人とは何者だったのか?私たちのルーツにも関わる最新科学の意味を3つのポイントから読み解きます。


まず、「核DNA解析」と呼ばれる今回の手法が、これまでと何が違うのか整理します。

(途中、略)

先月、国立遺伝学研究所などのグループが「縄文人の核ゲノムを初めて解読した」とする論文を 専門誌に発表しました。この「縄文人」とは、福島県新地町にある三貫地貝塚で発掘された3千年前の人骨です。三貫地貝塚は、昭和20年代に100体以上の人骨が発掘された、縄文時代を代表する貝塚のひとつです。研究グループは、東京大学に保管されていた人骨・男女2人の奥歯の内側からわずかなDNAを採取し、解析に成功しました。


DNA解析と言えば、今や犯罪捜査から薬の副作用の研究まで様々な分野で使われていますが、今回の研究では「核DNAの解析」というのがポイントです。実はこれまで「古代人のDNA」というと、行われてきたのは「ミトコンドリアDNA」というものの解析でした。

私たちの細胞には「核」があってその中に「核DNA」が入っていますが、これとは別にミトコンドリアという小さな器官の中にもDNAがあります。ミトコンドリアはひとつの細胞に数百個もあるため分析に広く使われてきました。ただ、ミトコンドリアDNAの持つ情報は限られていて、文字数に例えると2万文字以下の情報しかありません。これに対し、核DNAは32億文字にも上り、私たちの姿形や体質など膨大な情報を含んでいます。技術の進歩で新たな分析装置が登場したこともあって、今回、日本の古代人では初めて核DNAの一部が解読されたのです。


では、縄文人とは何者だったのか?こちらは解析の結果、三貫地縄文人が現代のアジア各地の人たちとどれぐらい似ているのか、プロットした図です。近い場所にある人同士は核DNAがより似ていることを示します。すると、縄文人はアジアのどこの人たちとも大きな隔たりがあるとわかりました。それだけでなく、現代の日本人ともかなり離れています。現代の日本人は、縄文人よりむしろ他のアジアの人たちに近い位置にあるのです。


こうした距離は、人々が共通の祖先から別れて別々に進化を始めた時代の古さを示すと考えられています。DNAには時間と共に突然変異が起きるため、別れてからの時間が長いほど違いが大きくなるためです。


そこで、この結果を共通祖先からの分岐の古さを示す「進化の系統樹」にするとこうなります。「ホモ・サピエンス」と呼ばれる私たち現生人類は20万年前にアフリカで誕生し、その後他の大陸に進出しました。ヨーロッパに向かった人たちと別れ、東に進んだグループのうち、最初に分岐したのはパプアニューギニアからオセアニアへ渡った人たちです。そして解析の結果、次に別れたのが縄文人だったのです。これは、縄文人が他のアジア人ほぼ全てと別のグループであることを意味します。他のアジア人はその後、中国や東南アジア、さらにはアメリカ大陸に向かう集団へと別れました。現代の日本人もこちらのグループに入っています。これを見る限り、縄文人は日本人の祖先には見えません。ただ同時に、この矢印は、縄文人と現代の日本人のDNAのうち12%は共通だということを示しています。一体どういうことなのか?研究者が考えるシナリオです。


およそ4万年前から2万年前の間に、大陸から日本に渡った人々がいました。大陸とは海で隔てられていたため、この人々はその後大陸のアジア人と交わること無く進化を遂げ、縄文人の祖先になります。その間、大陸のアジア人も様々に別れていきました。

そして、縄文時代の末以降、再び大陸から日本に大勢の人が渡ってきました。いわゆる渡来系の弥生人です。稲作文化を持ち込んだ渡来系弥生人は人口の多くを占めるようになりますが、その過程で縄文人と幾らか交わりを持ったため、現代の日本人には12%だけ縄文人のDNAが伝えられたのです。従来の研究では、現代日本人には縄文人の遺伝子が2割~4割ほど入っているとも考えられていましたので、それよりかなり少ないという結果です。

ただし、これはあくまで福島県・三貫地貝塚のわずか2人のDNA解析の結果です。「縄文人の中にも多様な人達がいて三貫地縄文人は現代人との共通性が低かったが、西日本の縄文人はもっと共通性が高いかもしれない」と考える専門家もいます。現在、国立科学博物館などのグループでも、北海道から沖縄まで各地の古代人の核DNA解析に取り組んでおり、今後、日本人のルーツはより詳しく解明されていくでしょう。

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 以下は、略すが、この先の説明も興味津々である。


 関連情報は、「日本の人骨発見史11.三貫地貝塚(縄文):福島県最大級の縄文時代人骨出土遺跡 - 人類学のススメ」が詳しい。

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2016/10/11

行く我の肩を叩くかホトトギス

 寒い日が続いている。十月の上旬なのに、最高気温でも寒いくらい。
 今日、とうとう、熱いお茶を飲んだ。

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→ 今朝、家を出ようとしたら、庭先に杜鵑草(ホトトギス)の花が一斉に咲きだしていた。密生していて、肩先に花たちが触れてくる。いよいよ秋も深まっていく。人恋しい秋。

    行く我の肩を叩くかホトトギス   (や)

 いつもは冷やして飲むのだが、熱いと、いかにもお茶、日本茶という旨みや風味を感じる。
 そして、夕刻からは、暖房を使いだした。下手すると、暖房に頼り始めるのは、去年より一ヶ月は早かった気がする。

 自宅ではやや重め…というか、ハードカバーの本を読んでいる。
 一方、車中では、どうしたって仕事の合間合間に読むので、細切れの読みにならざるをえないし、軽め…ってわけではないが、読みやすい本を選んでいる。
 この数日は、AVやら性風俗関連の本。特に後者は、土壇場に追い詰められている女性たちの、悲惨な現状が示されていて、深刻である。
 知的な障害だったり、肉体的な劣等(感)だったり。想像以上に生活保護などを受けているのだが、生活費をうまくコントロールできない人が多い。

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← 森林原人著『偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論』 (講談社文庫)

 セックスが大好き。何よりも好きだし楽しい。自分も相手も互いに気持ちよく。そんな大好きなことを仕事の形でとことんやっちゃう。ダンスやスポーツや勉強や音楽、料理、職人だと、好きなことに専念し、それを仕事とするのは、儲かるかどうかは別として羨ましいと思われるだけだし、一定の社会的認知も得られる。けれど、それがAV男優だと、あるいはAV女優だと(猶更か)、社会的な評価は得られない……だけじゃなく、なかなか公には職業名は出せない。

 セックスが好きで、何人もの女性(あるいは男性)と濃厚なセックスができるといっても、いざ、仕事となるとどんな相手とHするか知れないし、嫌悪すべきメニューである可能性もある。H三昧は楽しそうだが、仕事として義務となると、体力も要るし、相手が誰だろうとセックスに打ち込むのって、想像以上に大変だろう。でも、やはり、傍から見る限りは羨ましい……と思いつつ、何もできない自分は、ビデオの形で、あるいは妄想の中でH三昧の日々を垣間見るのである。ホント、セックスが大好きで、セックスを仕事に出来るのは幸せと公言できることが羨ましい……というか、妬ましい。

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←  坂爪真吾著『性風俗のいびつな現場』 (ちくま新書) 「妊婦や母乳を売りにするホテヘル
わずか数千円で遊べる激安店 四〇から五〇代の熟女デリヘル…… 店舗型風俗が衰退して以降、風俗はより生々しく、過激な世界へとシフトしている」とか。

 貧困の連鎖の果ての、貧困困窮女性たちの最後の砦でもある性風俗。追い詰められた女性たちを泥沼から救うには、単に風俗店から抜け出させるだけじゃダメ。性風俗と福祉との連携が必要。風俗から足を洗った後の道筋を立てないと本当の救いにはならないからだ(自分で生活費の管理ができない女性が多い)。驚いたのは、ギリギリの(安売りが売りの)風俗店に、精神的肉体的障碍者が実に多いこと。そうした人たちが一般社会で生きられず、最後の選択として風俗店に駆け込んでくる。

 けれど、一旦、嵌まったら抜け出すこともできない。しかも、風俗店の中でも無理やりの性的虐待を受けがちだが、店長も含め、誰も助け出すことはできない。

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