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2016/06/25

「ゆかり発言」の上田正昭著『渡来の古代史』を読む

 今春、筆者は亡くなられた。古代史には素養も何もないのに、ひたすら好奇心に駆られて、いろんな学者の本を読み漁って来た。森浩一や三浦氏、大和氏など。あるいは、松本清張や梅原猛氏の諸著すら、古代史に絡むということで、図書館の本を中心に読んできたものである。

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← 上田 正昭著『渡来の古代史 国のかたちをつくったのは誰か』( (画像は、「KADOKAWA公式オンラインショップ」より)

 そうした著者の一人に上田正昭が居た。ほんの数冊を読んだだけだが、信頼の念を以て安心して読める学者(書き手)だった。
 それだけに、何とか同氏の本を読みたいと思ってきたが、ようやく手にすることができた。

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2016/06/24

ボクのブルー

 青色が好きなのは、空の青、海の青が好きだから…なんかじゃない。
 ブルーが好きなのだ。

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← そらい@抽象画 作品名不詳。油彩かな。「sorai(そらい)」へ!

 ブルーの心が眸の中に漂っている。
 それとも、ホントはグレイの脳味噌のはずが、悲鳴を上げてヒートアップして、青く発熱しているのかもしれない。
 何も分からないのだよ。世界が揺蕩っている。どよーん、どよーんって、揺さぶられる潮のざわめきが煩いほど聞こえてくる。
 膿が浸潤して、骨も血管も腱も筋も、そして肺腑だって崩れ始めている。

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2016/06/22

常人ならざる記憶力と共感覚の世界

 精神医学の本は、読むだに驚異の念を覚えさせられる。この十年は、オリヴァー サックス著の諸著に凝って、 『火星の人類学者―脳神経科医と7人の奇妙な患者』 (ハヤカワ文庫NF) や『妻を帽子とまちがえた男』 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) など、彼の本の大半を読んできた。

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→ 庭の夾竹桃、こんなに見事に咲くのは初めて。今年は、我が家の樹木の花が当たり年なのか。

 古くは、フロイトやユングの諸著を読み浸ると共に、マルグリート・セシュエー著の『分裂病の少女の手記【改訂版】』(みすず書房)やW.ブランケンブルク著の『自明性の喪失―分裂病の現象学』( 木村 敏訳 みすず書房)、R.D.レイン 著の『ひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究』(みすず書房)などに心を揺さぶられてきた。

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2016/06/20

誰も信じてくれない真実の世界

 D・P・シュレーバー 著の『シュレーバー回想録』を読了した。二十年ぶりか。最初、平凡社だったかと思うが(当時、相前後して、筑摩書房からも刊行されたので、小生は、いずれの訳で読んだか、情けないことに記憶に定かではない)、出た本を読んだときは、心底、驚いた。

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← D・P・シュレーバー 著『シュレーバー回想録』(尾川 浩/金関 猛 訳 中公クラシックス) 「驚くべき妄想の世界を明晰に語り尽くした超弩級のドキュメント」だ。 (画像は、「シュレーバー回想録|全集・その他|中央公論新社」より)

 少なくとも小生などよりははるかに頭脳明晰で、当代の中でもずば抜けた頭脳の持ち主。
 それが、ある日、神の啓示とでもいうのか、神からの直接のメッセージ……<光線>とシュレーバーは表現している……が彼の神経へ直接伝えられる。

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