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2016/07/25

庭木の剪定をしつつ「微生物の世界」へ

 今日も昼下がりになってから、庭木の剪定作業に没頭。枝葉を刈るハサミや太枝ハサミ、などなどを使って、ツゲや満天星ツツジ、バラ、ウルシ(科の木)、泰山木、夾竹桃、などなどをバッサバッサと。

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← 「現代思想2016年6月臨時増刊号 総特集=微生物の世界」(青土社

 午後の五時近くになって、雨がポツポツと来たなと思ったら、あっという間に土砂降りの雨。梅雨の末期を告げる…かのような雨。
 昨日同様、本格的な作業状態で働いていたので、下着などはすでに汗びっしょり。
 なので、少々の雨が降ったって、へっちゃら。むしろ、生暖かいような雨は、心地いいくらい。

 雨に降りしきられつつも、作業続行。車道沿いの植木を、車道を自転車で通行する子供らが、車をよけようと、端っこに寄り、そのすれ違いざまの一瞬、袖など擦ったりしないよう、心づかいの剪定作業なので、最後までやり切りたかったのだ。
 へとへとになりながらも、雨のせいでか、ヒットアップする体を癒されるようでもあり、作業後、家の中へ。
 昨日同様、すぐにシャワーを浴び、作業着類は、即、洗濯。
 ひと段落付いたところで、溜まっていたワイシャツ類をクリーニング店へ。

 そうそう、今日のお昼過ぎ、一昨日、会社で渡された、過日の検診結果票を持って、通っている近所の内科病院へ。
 票を参考に、アドバイス。今回は、採血がなかったので、病院で急遽、採血検査。
 糖の出方を示す数値に若干の改善を示す結果が出たと、最後の先生が。
 二週間、薬のブランクがあったので、心配していのだが、今日からまた、服薬生活が続く。

 今朝、未明、「現代思想2016年6月臨時増刊号 総特集=微生物の世界」を読了。
 この数年、苔など微生物の世界がマイブームで、関連する本を何冊か読んできたが、こうした特集号で、微生物の世界について、全般的な知識を得ることができて助かる。

 どうやったって、専門家じゃないし、全ての本を読めるわけもないのだし、専門家の展望を参考に、次に読む本を物色する。
 特に、最後の田中祐理子氏による、「臨界・生成・われわれの知――「微細な生」が与えるものについて」は、思想的展望を得ることができて助かった。
 微生物の世界の探求を通じて、科学のパラダイムも、いま、変わりつつあるのだ。
 というより、従来的な物理学の延長のような、宇宙論さえ、ダークマターの探求を通じ、パラダイムシフトが現在進行中なのである。何といっても、(我々が知る限りにおいて)宇宙は一個であり、現在ある宇宙は一期一会の存在なのだから。

 ヒトの身体を構成する細胞の数(数十兆)より、体に共生する細胞の数のほうが倍ほどもあるとか、発酵の話など、どの小論(や対談)も面白かったのだが、以下、特集の目次だけ、示しておく:

*共に生きる微生物
 ウイルスの世界に生きる人間  / 山内一也
 寄生虫や細菌に操られている私たち  / 藤田紘一郎

*微生物の魅力
 植物と菌の共生に学ぶ  / 小川眞
 土の微生物――食、農、環境との関わりで  / 犬伏和之

*微視の視点から
 微生物はなぜ小さいのか  / 長沼毅

*討議
 発酵食から考える新しい〈エコロジー〉  / 小泉武夫+藤原辰史

*インタビュー
 田舎のパン屋が描く、〈生活〉のかたち  / 渡邉格+渡邉麻里子

*食と微生物
 酵母と暮らすパン焼き生活  / 川邉雄
 ヤギと暮らせば菌だらけ  / 内澤旬子

*友か敵か
 カビが作り出す光と影  / 浜田信夫

*政治・経済・科学技術
 微生物に直面する科学技術  / 長崎浩
 微生物とアフリカ――衛生主義、植民地主義と製薬資本  / 重光哲明

*思想から問う
 臨界・生成・われわれの知――「微細な生」が与えるものについて  / 田中祐理子


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コメント

こんにちは はじめまして(*^-^)

 いつも知性の深淵に触れるようなお話を
興味深く拝見しています。

 微生物や発酵と人との関係性について
弁当ブログの自分も常々反芻している課題です。

 発酵と腐敗は全く同じ現象でそれを分けるものは
役に立つか、害になるかだという話を聞いてから
ではどんな関わり方が理想なのか?
脳の不具合には何か良い手立てはないか?
(犬が癲癇なので)
なーんてトウシロウの頭で日々考えています(笑)

それにしても凄い読書量ですね!
これからも多方面の書物のレビューを楽しみのしています♪

 PS 前に書かれた「奇形全書」amazonで買っちゃいました〜

投稿: ガラクタ | 2016/07/26 07:11

ガラクタさん

「発酵と腐敗は全く同じ現象でそれを分けるものは役に立つか、害になるかだという」のはその通りで、人間の勝手な都合ですね。
生物と無生物の間も、ウイルスなど、微妙ですし。

物理学と違って、微生物の世界は、鵺のような世界。

小生は、週にせいぜい2冊ほど。忙しいし、読むのが遅いし、理解が浅いし、牛歩で日々過ごしています。

投稿: やいっち | 2016/07/26 21:23

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