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2016/07/02

風邪は引いても読書だけは

 間もなく、父母の七回忌がやってくる。本家筋に当たるので、本来はその準備に大わらわ……のはずなのだが、先週から風邪(?)を引いて、やるべきことがほとんどできない。

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← ユージニア・ボーン著『マイコフィリア きのこ愛好症 知られざるキノコの不思議世界』(監修:吹春俊光 訳:佐藤幸治 訳:田中涼子 PIE International + PIE BOOKS)

 喉の痛みが、咳や鼻水の症状に! なんで今頃、風邪を引くのか。
 そもそも外出が億劫なので、親戚にお中元を持っていくとか、特にバタバタになっている庭も片付けられない。墓掃除もできないでいる。

 幸いと言うべきか、熱はない(ように感じる)。ただ、鼻づまりなので、寝ても疲れが取れない……どころか、寝ると一層、疲れが溜まって、目覚めた瞬間、一番、疲労感が濃厚なのだ。

 ああ、何もできない。ぶっつけ本番で当日を迎えそう。

 読書のほうは、家にこもりきりで、リクライニングチェアに体を埋めっ放しなので、ほとんど寝たきりながら、それでも、少しは進む。
 ユージニア・ボーン著『マイコフィリア きのこ愛好症 知られざるキノコの不思議世界』を読了。最後はやや流すように。
 ついで、L.ウィトゲンシュタイン著の『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』 第一次世界大戦と『論理哲学論考』』に手を出した。

「ニューヨークで活躍する人気フードライター、ユージニア・ボーンが、キノコと菌類の王国を巡った発見の旅を綴ったエッセイ。キノコ狩りから新薬開発、エネルギー問題、催幻覚性キノコについて等、菌類の驚くべき世界を軽妙に語」るといった本。

 読了後、某SNSサイトに以下のような簡単な感想を書いた:

キノコに魅入られた、食べることを中心に据えた本。キノコを求めて何処へ出も。毒になるキノコ、食べるとおいしいキノコ、見た目がユニークで河合キノコ。菌類は世界の至る所に生きている。人体の公共空間つまり外胚葉(鼻、口、喉、腸、膣、肛門、肺など)には微生物が生息している。人間は、生きている限り、微生物と共生している。微生物(細菌)の腸内などでの重要性は認識されつつあるが、菌類の役割は重要だと思われつつも、まだ未知の部分が多い。その意味で、キノコを含む菌類の研究は可能性が大なのだ。

 まあ、小生としては、マイコフィリア きのこ愛好症たる学者ならではの蘊蓄と冒険の限りを語りつくしてほしかったのだが、まあ、食べるってのも、キノコを楽しむ大きな要素なんだよね。

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←  L.ウィトゲンシュタイン著 『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』 第一次世界大戦と『論理哲学論考』』(丸山空大訳 星川啓慈 / 石神郁馬解説  春秋社)

「ウィトゲンシュタインが第一次世界大戦の激戦のさなかノートに書きとめた哲学的アイデアは、のちに『論理哲学論考』に結実するが、彼が硝煙弾雨のなかで綴ったのはそれだけではなかった! 彼は同じノートの半分に、戦場の生活、恐怖、欲望、嫌悪、叫び、祈りを赤裸々に書きとめていた」といった本。

 かつてブログにも書いたが、大学も哲学つまりは、ウィトゲンシュタインとショーペンハウエルを学びたくて志望したようなもの。『論理哲学論考』を原書で読み解きたくて。宝石のような本なのだ。人を寄せ付けないかのような孤高な哲学者の雰囲気が濃厚だが、その彼の秘密の日記となると、読まざるを得ない。
 今日から読み始めた。

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