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2016/06/24

ボクのブルー

 青色が好きなのは、空の青、海の青が好きだから…なんかじゃない。
 ブルーが好きなのだ。

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← そらい@抽象画 作品名不詳。油彩かな。「sorai(そらい)」へ!

 ブルーの心が眸の中に漂っている。
 それとも、ホントはグレイの脳味噌のはずが、悲鳴を上げてヒートアップして、青く発熱しているのかもしれない。
 何も分からないのだよ。世界が揺蕩っている。どよーん、どよーんって、揺さぶられる潮のざわめきが煩いほど聞こえてくる。
 膿が浸潤して、骨も血管も腱も筋も、そして肺腑だって崩れ始めている。

 おっと、ボクは元気なんだよ。元気すぎるくらいなのさ。
 ただ、熱気の持って行き場が分からない。当てずっぽうな情熱が透明なガラスの球体の中で乱反射している。ガラスは鏡のようにピカピカで、ボクの息さえ、漏らすのを許さない。
 窒息しそうなほどに、ボクは自由を感じている。
 迸る血気が内部へ内部へと落ち込んでいく。
 
 すべてが青い血の海に溶け込み、溺れ込んでいく。
 キュウイの緑も、サクランボの赤も、オレンジの橙も、バナナの黄色も、みんな輪郭を失って、仲良くなって、ボクとアナタとも寄り添って……
 なのに、どうしてみんなこんなに孤独なの?
 寂しいとか、悲しいとか、逢いたいとか、聴き飽きるほど、誰もが叫んでいるのに、届かないなんて、そんなの、信じられる?

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→ そらい@抽象画 作品名不詳 油彩? アクリルじゃなさそう

 ああ、仲良くなるって、みんなブルーの海に馴染んじゃうってことじゃないんだよ。
 みんな、それぞれでいいんだよ。
 だからさー、みんな、ボクのブルーに染まらなくていいんだってば。
 町が蒼褪めてるってわけじゃないんだし。といって、蒼穹の空が拡がってはいないけどさ。

 ああ、ボクには何も見えないみたい。何もかもをブルーにしてしまう。
 ボクは、生きているだけで、罪な奴なの?
 生きたい、愛したいって、叫んでいるだけなのに……


[文章はそらい@抽象画絵を見ながら書きましたが、文章の拙さは、そらい@抽象画さんに責任はないです。]

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