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2016/06/11

点々は 宇宙を攪拌しないのです

 我々は攪拌された宇宙に散在する点々なのかもしれない。
 星の一つ一つが、誰彼の心の投影なのかもしれない。

 道端の石ころや空き缶にしても、誰かの眼差しに晒される。

 梅雨の束の間の日の光にジリジリと焼かれて、
             つい、本音を洩らしそうになる。

 もう、昔のことは忘れちまったとか、
          先のことなどどうでもいいだとか。

 なのに、日が暮れて、宵闇が訪れると、
          今度はまた、違う本音が洩れてくる。

 遠いあの日のことが胸を差すとか、
          いつの日かの破局を予感するだとか。

 わがまま一杯の梅雨の谷間の呟き。
        きっと、今夜の雨に呆気なく流されていくんだろうな。


(「点々は 宇宙を攪拌しないのです」(2010/05/27)

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コメント

腹が立つとき、落ち込んだときなどに、とてつもなく大きな宇宙を思い浮かべる人がいました。
どんな出来事も「取るに足らないこと」に見えて心が落ち着くそうです。
まあ、たしかにそうでしょうね。
ちっぽけな人間の、些細な日常なんぞ、宇宙のチリより小さいかもしれません。
そう考えて、気楽に生きていきましょう♪

投稿: 砂希 | 2016/06/12 10:32

砂希さん

夜、仕事の合間などに空の星を眺めることがあります。
遠い星。あの星に人類はいつか、到達するんだろうなって。人類は、月に達し、火星にも近い将来、立つのだろう。
あの月の世界すら、小生のようなぼんくらには遥かに遠い世界です。

星は、近い星ですら、光が何年もかかってやってくる。たまたま地上に立っているから、安定しているかのようだけど、ホントは太陽系の地球というちっぽけな小舟に揺られているだけ。
一歩、大気圏外に出ると、宇宙の孤独に彷徨うことになる。
卑小な自分をつくづく思います。

投稿: やいっち | 2016/06/13 21:43

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