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2016/06/26

137億年の孤独の海

 夜、仕事の合間などに空の星を眺めることがある。
 遠い星。遥かな高みの星。
 あの星に人類はいつか、到達するんだろうなって。
 人類は、月に達し、火星にも近い将来、立つのだろう。
 既に地に降り立ったという月の世界すら、小生のようなぼんくらには遥かに遠い世界なのだ。

 一番近い星ですら、光が何年もかかってやってくる。
 たまたま私は地上に立っているから、安定しているかのようだけど、ホントは太陽系の地球というちっぽけな小舟に揺られているのだ。

 一歩、大気圏外に出ると、宇宙の孤独に彷徨うことになる。137億年の孤独の海。
 壮大な世界、凍て付いた稀有な時空。

 茫漠たる世界に独りぼっちの自分は、目の前のあなたの手すら握れない。
 卑小な自分は、星の欠けらですらないなんて ああ!

参考:「点々は 宇宙を攪拌しないのです」(2010/05/27)

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