本はまとめ買いじゃなく
最近は、本をまとめ買いすることが多い。忙しいこともあるが、近所に(小さくてもいいのに)書店がないことが理由。
→ 過日、仕事でだが、世界遺産に登録されている、菅沼や相倉合掌造り集落などへ行ってきた。本画像は、「菅沼合掌造り集落」。相倉のほうへは、何度か訪問しているが、菅沼のほうは、通り過ぎるばかりで、ちょっとでも集落を眺められたのは、初めてである。
仕事が終わるのが、丑三つ時なので、仕事帰りに書店へ、という楽しみもない。
やはり、本を一冊、じっくりゆっくり読んで楽しんだら、また次の出会いを楽しみに書店へ、というのが嬉しいのだが、そういう時代ではないし、町の商店街の寂れようを見ても、今どきそんな夢、見るなよ、だろう……か。
今日も、スーパーへの買い物の帰り、予約していた本が揃ったという連絡があり、自転車を駆って書店へ。
12冊で2万5千円。まあ、一か月から二か月にかけて、読書する本に困らない。
今日は、ピーター・ウォード/ジョゼフ・カーシュヴィンク 著『生物はなぜ誕生したのか』を読了した。
思うに、副題の「生命の起源と進化の最新科学」のほうが本書の内容を的確に示している。
著者の一人ピーター・ウォードは、『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』などで知られる。酸素濃度の変動が大絶滅の大きな要因と主張してきた人物。
もう一人は、ジョゼフ・カーシュヴィンク で、「スノーボールアース(全球凍結事件)」を発見したことで知られる。
訳者は梶山あゆみ氏で、レスリー デンディ / メル ボーリング著 『自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝』(梶山 あゆみ 訳 紀伊國屋書店)でなじみになっている方である: 「自分の体で実験したい!」(2007/03/21)
← ピーター・ウォード/ジョゼフ・カーシュヴィンク 著『生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学』(梶山 あゆみ 訳 河出書房新社) 原題は、「A NEW HISTORY OF LIFE」。
出版社の内容案内によると、「生命は火星で誕生し、大気組成などの地球環境の劇的な変化が、幾度もの大量絶滅とそれに続く進化を加速させた! 宇宙生物学と地球生物学が解き明かす、まったく新しい生命の歴史」とか。
「生物は幾度もの大量絶滅を経験し、スノーボールアースや酸素濃度といった地球環境の劇的な変化に適応することで進化しつづけてきた。生命はどこでどのように誕生し、何が進化を推し進めたのかを、宇宙生物学や地球生物学といった最新の研究結果をもとに解き明かし、生物の生き残りをかけた巧妙な戦略と苦闘の歴史を新たな視点で書き直す」とも。
「生命は火星で誕生」とあるように、著者らは、生命は地球上での誕生は難しく、誕生しなかったと考えている。
生命が火星で誕生となると、生命誕生の困難をよそに(先に)伸ばしただけと思えなくもないが、案外と生命誕生の条件がありえるという主張も面白い。
内容がポレミカルな面もあるし、読み応え(読む値打ち)があるので、書評がいろいろ出ている。
「今週の本棚:海部宣男・評 『生物はなぜ誕生したのか…』=ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク著 - 毎日新聞」や「生物はなぜ誕生したのか [著]ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク [訳]梶山あゆみ - 瀬名秀明 - CROSS OVER(週刊朝日) BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト」などを参照。
← ピーター・D・ウォード・著『恐竜はなぜ鳥に進 化したのか』 (垂水 雄二・訳 文春文庫)
本書を読んで感じることの一つは、宇宙論(暗黒物質の重みと解明)もだが、生物学も生命像も含めパラダイムシフトが現に起きつつあるという実感である。
関連拙稿:
「フォーティ『生命40億年全史』(1)」
「「 羽毛ふさふさ恐竜 中国で化石発見 」だって」
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