晴耕雨読…じゃなく、晴耕晴読!
ちなみに、今、読んでいる本は、以下(ツイートより):
トマス・ハーディ「テス 上」古典の一冊。とっくに読んでおきたかった本。どんどん、物語の世界に引き込まれる。さすが、長く読み続けられてきた本だね。
ジョイス「ダブリンの市民」を読むよ! 本作は、数十年ぶり。内容は全く覚えていない。今、再読すると、どういった感想を抱くか、ちょっと興味がある。
岡潔「一葉舟」大学に合格し、入学するまでの休みの間に「春宵十話」を読んだ懐かしい思い出。本書、読みだしたけど、少々高尚過ぎて理解が困難。
これより以下は、この一週間で読了した本の数々(この一両日のツイートより):
← スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ【著】『ボタン穴から見た戦争―白ロシアの子供たちの証言』(三浦 みどり【訳】 岩波現代文庫) 彼女の本は、全部、読みたい。二冊目。
「チェルノブイリの祈り」も、原発事故の悲惨をあくまで被災者たちの現実に寄り添って痛切だったが、本書も、ナチスドイツに侵略された白ロシア(現ベラルーシ)の村々の住民たちの悲惨を、あくまで幼子たちの視点で生々しく吐露させる。ロシアといっても、ベラルーシの被害が甚大だったことは知られていない(私も知らなかった)。子供(当時の痛み)の言を引き出す筆者の辛抱強い姿勢があっての成果なのだろう。

← 『道程―オリヴァー・サックス自伝―』(早川書房) 「今夏ガンで亡くなった、脳と患者の不思議に魅せられた著者が、オートバイに夢中の奔放な青年時代から医師として自立する際の懊悩、世界中で読まれた著作の知られざるエピソードを綴った衝撃の自伝」だって。ホント、同性愛だったなんて、ショック。
著者はなんでもやりすぎる男。子供の頃は鉱物に凝り、青年期には白衣をレザースーツに着替えてオートバイでかっ飛び(仕事が終わってから何百キロも走る! 事故やトラブルなんのその)、ウェイトリフティングでやり過ぎ(当時のカリフォルニア記録を作った!)、同性愛で悩み薬物依存になり、医者になるかどうかで悩み、基礎研究者の道を選ぶも、適性がないと告げられ臨床医に転向。これが彼に合っていた。彼は、シャイな人間だけど、人間が大好きなのだ。どんな精神障碍者にも真正面から向き合う医者となった。同時に生来の文章家、表現者。

← 南方 熊楠 著『森の思想』(中沢 新一 編 河出文庫)
ようやく世界的な粘菌研究者の本を読めた。森の誰もが気づかない場所にも、数知れない粘菌や植物たちが生息している。森を大事にする彼は、明治維新の廃仏毀釈や神社合祀で、数々の神社が統廃合され、村の鎮守様が消されていったことに怒りの声を上げた。神社がなくなったことで、村の歴史も、村民が集まる中心点も消失する。村が消えていく。何処かから風来坊のような連中が新しい神社の神主になり、鎮守の木々を伐採し、森や山を売り払ってカネにする。明治維新の負の歴史も認識すべきだろう。エコロジーなる理念の先駆者なのだ。
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