髪は長い友達 再び
昔、結構むかし、「髪は長い友達」というキャッチコピーのCMがあった。
髪の毛は禿げたり剃ったりしないかぎり、一生付き合う、寄り添ってくれる友達という意味合い……かな。
← 東京在住時代、近所の家の前に鎮座していた白猫さん。
調べてみたら(「カロヤン (商標) - Wikipedia」によると)、カロヤンのCMで、第一三共ヘルスケア(旧・第一製薬)が販売する発毛促進剤をはじめとしたヘアケア用品のブランドネームである。「抜け始めて分かる、髪は長い友達」というフレーズなのだった。
そうだった、「抜け始めて分かる、髪は長い友達」というフレーズ」だったなーと思い出した。
「髪は長い友達」だけだと、女性の髪で、大概は長いから、女性の髪の毛に関連したフレーズと誤解されがちだったようだ。
女の長い髪の毛については、拙稿「寺田寅彦著『柿の種』あれこれ」(2011/03/27)にて、寺田寅彦の話として少々書いているので、ここでは言及しないでおく。
さて、脈絡もなくこんな話題を扱うのは、最近、20年(以上)ぶりにシャンプー後にドライヤーを使い始めたからである。
例によってツイッターなどのSNSで、関連するツイートを投げている:
恐らくは20年以上も前から、洗髪したあとは、自然乾燥だった。ドライヤーの熱風が頭皮を傷めそうで。ところが数日前、髪の毛はシャンプー後、できるだけ早く乾かしたほうがいいと聞いた。理由は、濡れている時間が長いほど、黴菌が蔓延るから。そこで、昨夜、20年ぶりにドライヤーで乾かした。すると、翌日、頭皮の痒みが少ないし、フケもほとんど出なくなった。効果てきめん。洗濯物をできるだけ早く乾かそうとするのと同じ理屈だね。納得。
テレビだったかで、髪の毛を大切に維持するには、あるいは頭皮を守るには、という話題で、シャンプーの仕方についても説明がされていた。
小生は、昔からフケ症で、若い頃は特に、入浴するのは、一つには全身の垢擦りとシャンプーをするためだった。
お風呂の中に浸かるのは、気持ちいいけど、垢擦りとシャンプーさえできれば、あとはメニューとして無くても一向に構わない。
← スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ【著】『ボタン穴から見た戦争―白ロシアの子供たちの証言』(三浦 みどり【訳】 岩波現代文庫) 彼女の本は、全部、読みたい。二冊目。
その垢擦りのほうは、以前、本ブログでも書いたが、三十代の半ばころに止めた。
理由は、体に白っぽい苔が生えるようになり、どうしてなのか分からずにいたのだが、何かの折に、垢が嫌だからと擦り過ぎて、表皮を傷め、皮脂を損傷していた、だから、黴菌が蔓延りやすくなったからだと分かった。
三十過ぎまではそんな症状が現れなかったのだから、栄養状態が悪かったり、仕事のストレスが溜まっていたり、忙しすぎて睡眠時間が削られる日々が続いていたからでもあったろうかと、のちになって考えるようにもなった。
いずれにしろ、皮脂を傷めないために、垢擦りは頻繁さの度合いが減ったし、ほどほどのところで終えるようにした。体が若くないのは明らかなのだし。
垢擦りが逆に体(表皮)を傷めていると気付いたころ、同時にシャンプーも爽快感を味わえなくなった。トニックシャンプーが好きなのだが、それまではシャンプー後、頭皮がすっきりしたーという感覚が楽しめたのが、綺麗にはなったんだろうけど、スッキリ感はほとんど感じられなくなってしまったのだ。
でも、シャンプー後にはドライヤーを使っていた。
そのドライヤーを止めたのは、何かの番組で、ドライヤーに石綿が使われているという情報(誤っている?)を得たからで、また、ドライヤーの熱風は頭皮を傷めるとも感じたからでもある。
これも、垢擦りを控えるようになったのと前後した時期だったと思うので、やはり三十代の半ばころだったか。
なので、洗髪後は、自然乾燥である。
ただ、単純に自然乾燥だと髪の毛の形が定まらない……垂れがちになる…ので、ヘヤーバンドなどで髪が垂れないように固定して、あとは自然に乾くのを待つようにした。
その自然乾燥の習慣をずっと続けてきたわけである。
以来、20年以上、ドライヤーは使っていない。
帰郷してからも、当然ながら、家にあるドライヤーは埃をかぶったままである。
捨てるのは、ケチな性分でできない!
← 島泰三/著『はだかの起原 不適者は生きのびる』(木楽舎) 「著者は「最適者は生き残る」としたダーウィンの虚飾を理論的に具体例をあげながら剥いでいく。無防備な「はだか」になった人類が最適者であるはずがないのだ。そして驚くべき結論……。人類が「はだか」になったこと、それでも生きのびてきたこと、今起こっている地球の環境破壊、これらが全てつながっていくのだ。」 昔、詠んだこの本。再読したくなった。
ところが、上記したように、「髪の毛はシャンプー後、できるだけ早く乾かしたほうがいいと聞いた。理由は、濡れている時間が長いほど、黴菌が蔓延るから」ということで、至極、当然の話で、納得したわけである。
洗濯物だって、洗濯後は、出来るだけ早く乾かそうとするわけで、その原理は髪の毛にも通じるのだ。
一昨日は、埃をかぶったままのドライヤーを綺麗に磨き上げて、シャンプー後、早速、ドライヤーで髪を乾かした。
そして昨日は仕事だったのだが、いつもより髪の毛が…頭皮が痒くなるという症状が弱かった…というか、ほとんど感じられなかった。
そうか、シャンプー後に黴菌が蔓延る余地が皆無に近かったってことだ。正解だったのだ!
髪の毛など、人間の毛髪を扱った拙稿:
「髪は長~~い友達」(2007/12/23)
「寺田寅彦著『柿の種』あれこれ」(2011/03/27)
「「はだかの起原」…シラミから衣類の誕生を知る?」(2006/02/12)
「はだかの起原、海の惨劇」(2006/02/06)
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