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2016/03/10

これ幸いと(?)読書三昧

 昨日は仕事の日だったのだが、起き掛けの頃から腹痛に悩まされ、何度となくトイレに駆け込んだ。
 左下腹に鈍痛。収まったかなと感じるも、尿意が頻発し、おしっこをすると腹痛がぶり返す。

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← セサル・アイラ著『文学会議』 (柳原孝敦 新潮クレスト・ブックス)

 とうとう、滅多にないことだが、会社を休んだ。
 ベッドに横たわるのも億劫で、居間でリクライニングチェアに体を埋め、ずっと体を預けっ放し。

 昨年の半ばころから、折々、腹痛が不意に発生する。

 それも、トイレで力むと痛みが発生する。
 お昼ごろには痛みが引いたので、病院には行かず。
 
 午後には会社に組合の書類を持参したりしたが、あとは家にこもりっきり。ということで、これ幸いと(?)読書に精を出す。
 まずは、プルースト作の『失われた時を求めて 9 ソドムとゴモラ 2』 の残りを読み切り、ついで、二か月前に買って、ずっと積読だったセサル・アイラ著の『文学会議』 に取り掛かり、ほぼ一日で通読。
 評判がいい本だったのだが、小生は某サイトに次のような感想を書いた:

本書はアルゼンチンの作家セサルアイラの作品だが、広くはスペイン語文学圏の一冊でもある。そう、バルガス・リョサやガルシア=マルケス、ホルヘ・ルイス・ボルヘスといった高峰の圧倒的な文学群。そのあとに続く作家たちは、独自性を出すのが難しいだろうし、出していても、巨星たちの印象があまりに強くて、本書も面白く読めたが、今は読後感が強くても、すぐにガルシア=マルケスらの文学の重みに押しつぶされていきそう。そう、奇才の域を出ていないような気がしてしまうのである。うーむ。もう一冊位読んで、改めて評価を考えるか。

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← プルースト(作)『失われた時を求めて 9 ソドムとゴモラ 2』 (吉川 一義 (訳) 岩波文庫)

 プルーストについては、いまさら何を言うことがあろう。某サイトには次のように書くばかり:

「失われた時を求めて」を読んで常々感じることだが、主に貴族やホテルマンや運転手などの庶民を含め、幅広い層の人々を実に丁寧に時に皮肉っぽく観察し、且つ、人の言動や風景を微細なグラデーションに至るまで描き切っている。芸術論であり文学論であり、詩的表現(描写)であって、飽きることがない。本巻で全体の3分の2だという。あと数年、訳者の吉川氏の息の長い訳業に倦まず付き合っていきたい。

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コメント

「尿意が頻発し、おしっこをすると腹痛がぶり返す」 - 膀胱でしょうか。前立腺よりはよいかもしれませんが。「トイレで力むと痛みが発生」はちょっと違いますね。私なども一日中座り続けていると左腹の直腸辺りが腫れて来るようですが、動くことで解しています。比較的明快な症状なので内科で相談されてはいかがでしょうか。経験豊かな内科医ならば間違いないでしょう。

投稿: pfaelzerwein | 2016/03/10 22:55

pfaelzerweinさん

一応、昨年の六月から、近所の内科医院に通院しています。
検診結果票も、その都度、持ち込んでみてもらっている。

ただ、腹痛などの症状は告知していません。
これじゃいけないんでしょうね。

投稿: やいっち | 2016/03/13 17:00

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