« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »

2016/03/31

白木蓮からインコの思い出へ

 近所で毎年、今頃の時期になると咲いてくれる白木蓮が、今年も満開となった。
 辛夷(こぶし)と違って、全開とはならないというが、現物を見る限り、目いっぱいに開いている。

Dsc_0169_2

← 近所で満開となった白木蓮。

白木蓮(ハクモクレン)」(「季節の花 300」より)によると、 「花びらは太陽の光を受けて南側がふくらむため、花先は北側を指す。(よって、「つぼみ」の頃は片方にそり返っている)このことから、「磁石の木」と呼ばれることもある」という。
 これは初耳。今度、ゆっくり観察してみたいけど、眺める姿が変人か不審者に思われそうで、やや心配である。

続きを読む "白木蓮からインコの思い出へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/29

春眠惰眠暁を覚えず妄想的考察(後篇)

 この性的快楽の世界への飛躍、性の楽園への常時接続の実現には、いかに天才的 に助兵衛なサル君であろうと、相当に苦しい試練もあったはずである。まず、雄に してみれば、通常チンパンジーの雄でもH度は満点であり、日に何十回もHが(つ まり性的興奮状態、肉体的局所の屹立状態が)可能なのだし、一旦、自慰を覚える と死ぬまで局所への変質的摩擦を止めることはない。
 つまりは雄は、Hに関して瞬間的に燃え上がり、瞬間的に快感を得る約束があり、 ということは、何も前戯などなくなって構わない単純な機構レベルにありがちなわけである。相手の雌が誰だって(多少は、互いに選びっこはするだろうが)構わな い。

続きを読む "春眠惰眠暁を覚えず妄想的考察(後篇)"

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2016/03/28

春眠惰眠暁を覚えず妄想的考察(前篇)

 チンパンジーなど、お猿さんたちがHが大好きなことは知られている。こればっ かりは体力の差もあり、人は全く敵わない。自慰の回数でもHの回数でも、太刀打 ちなど論外である。人がマリファナや催淫剤などを使ったって、Hの量も快楽の度も、たかが知れている(という)。
 ところで、しかし、お猿さんたちと人が違うのは、Hの質であり、Hへの思い入 れ(想像、妄想、etc.)であろう。
 小生は、若い頃、お猿さんの活躍ぶりを眺めながら、当時自身も若かったことも あり、何故、お猿さんはあんなに凄いのだろうと感嘆したことがある。そしてある 日、閃いたのだった。
 といっても、思いついた着想というのは、極めて平凡なもので、きっと多くの方 も(特に男性?)一度は想像されたビジョンなのではないかと思う。

続きを読む "春眠惰眠暁を覚えず妄想的考察(前篇)"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/27

雨っ垂れ

 水道の水が一滴、また一滴と落ちている。
 どんなにしっかり締めても水は垂れてしまう。

Dscn0969

 蛇口に水が垂れ零れてきて、一瞬、透明な顔を覗かせたかと思うと、次の瞬間には、流し台へと落ちていく。
 飽きずに見惚れてしまう。
 庇に降りかかる雨がケーブルを伝っていく。

続きを読む "雨っ垂れ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/25

髪は長い友達 再び

 昔、結構むかし、「髪は長い友達」というキャッチコピーのCMがあった。
 髪の毛は禿げたり剃ったりしないかぎり、一生付き合う、寄り添ってくれる友達という意味合い……かな。

Sironekoyasumi

← 東京在住時代、近所の家の前に鎮座していた白猫さん。

 調べてみたら(「カロヤン (商標) - Wikipedia」によると)、カロヤンのCMで、第一三共ヘルスケア(旧・第一製薬)が販売する発毛促進剤をはじめとしたヘアケア用品のブランドネームである。「抜け始めて分かる、髪は長い友達」というフレーズなのだった。

続きを読む "髪は長い友達 再び"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/23

『チェルノブイリの祈り―未来の物語』…原発事故以後の未来とは?

 スベトラーナ・アレクシエービッチ著の『チェルノブイリの祈り―未来の物語』を読了した。暇の徒然というわけではないが、昨日残りの200頁あまりを一気に読んだ。

Dsc_0137

→ 黄水仙。数日前から我が家の庭でウグイスが初鳴き……の練習。「ほーほーけけけ…」の繰り返し。それが今朝、「ほーほけきょ」になっていた。楓の枝に止まって鳴く姿も見た。近所では唯一の藪もどきの庭だからね。ところで、ウグイスの初鳴き。近づくと邪魔になりそうで、スマホのカメラでは撮影できず。絶好のシャッターチャンスだったのに、惜しいことをした。 残念だなーと思っていたら、宵闇迫りそうな頃にも再びウグイスの鳴き声を聞いた。声のするほうを目を凝らして探すと、もみの木の枝に止まって鳴いていた。撮影できず。やはり、ちゃんとしたカメラが必要か。

 いや、一気というのは、やや嘘がある。
 読んでいて、辛すぎて、一人二人の証言や魂の叫びとしか言いようのない話に、面白い小説のように一気には読めない。

続きを読む "『チェルノブイリの祈り―未来の物語』…原発事故以後の未来とは?"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/21

「SONGS 大滝詠一〜夢で逢えたら〜」を何度も

SONGS 大滝詠一〜夢で逢えたら〜」を録画して、じっくりと視聴した。大滝詠一ワールドにしびれる。
 録画したものは、一度視聴したらすぐに消してしまうのだが、この録画は消せない。
 以下、関連しての呟きの数々を転記する:

91xrsfrzv7l__sx355_

← 大滝詠一「DEBUT AGAIN(初回生産限定盤) Limited Edition 」(SMR)

SONGS 大滝詠一〜夢で逢えたら〜」をじっくりと視聴した。「2013年に急逝したシンガー・ソングライターの大滝詠一さんを特集する。 ほかの歌手に提供した曲を自ら歌ったボーカルトラックが発見され、32年ぶりのオリジナルアルバムとして発表される」とか。

続きを読む "「SONGS 大滝詠一〜夢で逢えたら〜」を何度も"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/03/20

三木成夫『生命とリズム』から「憶」へと

 三木成夫著の『生命とリズム』を読了した。改めてメタモルフォーゼの解剖学者・三木成夫ワールドを楽しんだ。

Memory

← 三木成夫著『生命とリズム』(河出文庫)

 既に同氏については、いくつかの拙稿をメモって来たので、今日は別の話題を。
 上掲書中で、「憶」を巡る記述があって、印象的だった。

 まずは、当該箇所を転記する:

続きを読む "三木成夫『生命とリズム』から「憶」へと"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/18

春は憂鬱

 もう、春の足音が、そこまでやってきているのが分かる。

Dsc_0137

→ 黄水仙が開花。春だねー!

 今年は、1月の上旬には梅の開花が見られた。先日はウグイスの初鳴きが聞かれ たとか。花粉もうんざりするほど、飛散し始めている。時折、コンクリートジャン グルの端っこから、土の匂いだろうか、何処か懐かしい、心を落ち着ける匂いが漂 い始めてもいる。 
 その匂いの中には雑草なのか、それとも名のある草なのか、それとも草ではなく 木々の葉っぱからなのか分からないが、ムンとするような、植物特有の匂いも混じ っている。

続きを読む "春は憂鬱"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/16

俺と死ぬのはどいつだ

 NHKスペシャル「原発メルトダウン 危機の88時間」(3月13日(日)午後9時00分~午後10時30分)を録画で見た。

Nuclear_power

← 事故後の福島県双葉郡大熊町方向。中央の光は事故が発生した福島第一原発。(画像は、「福島第一原子力発電所 - Wikipedia」より)

「5年前、世界最悪レベルの事故を起こした東京電力・福島第一原子力発電所。最前線で人々が何を考え、どう行動していたのか、関係者500人を取材し、全貌に迫る。想像以上に混乱を極めていた原発内部、「東日本壊滅を覚悟した」と吉田昌郎所長が語った過酷な現場…。事態が最も深刻化した“88時間”を徹底再現、水素爆発や巨大津波なども詳細に映像化し、原発という“密室”で、人類史上初めて直面した事態をひも解いていく」というもの。
【出演】は、大杉漣,升毅,西村和彦,利重剛,千葉哲也,石丸謙二郎,中原丈雄,【語り】守本奈実。

続きを読む "俺と死ぬのはどいつだ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/14

ヴァイルからソートイの「シンメトリーの地図帳」へ

 久々の連休だったので、午前中、ホームセンターへ行って、砂利や(固まる)土、土壌改良剤や野菜用肥料、除草剤、タイル、手袋などをまとめ買い。

1024pxalhambra_at_night

→ 「夜のアルハンブラ宮殿」 (画像は、「アルハンブラ宮殿 - Wikipedia」より) 「アルハンブラ宮殿」参照。

 そろそろ、庭仕事、畑仕事の始まりの季節が到来する。いつでも作業できるよう、資材だけ、用意。
 自宅では、天気が良くて籠りきりは勿体ないと思いつつ、読みたい本も溜まっていて、読書、そして居眠りに終日を過ごした。

続きを読む "ヴァイルからソートイの「シンメトリーの地図帳」へ"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/12

今日は呟くように愚痴の数々

 即席ラーメンの封を開けようとしている。なかなか開かない。指先に力が入らないようだ。
 何とか開いた。でも、難儀は続く。

Symmetry

← ヘルマン・ヴァイル著『シンメトリー』(遠山啓 紀伊国屋書店) 「美術,建築,デザイン,生物学,化学など多彩な素材を駆使して,芸術や自然の世界に伏在する〈シンメトリー〉という事実を拾い上げ,その間をつらぬく統一的原理を探り,現代数学における〈群〉概念を説明する」とか。自宅では本書を、車中の待機中は、本稿末の三木 成夫著『生命とリズム』を読んでいる。

 今度は、汁の入った小袋の封が開かないのだ。何処かに開けるための切り口があるはずだ。でなければ、この側面だったら何処でも指先で開けやすいよう、うまく塩梅されている……なんて表示してあるはずだ。が、切り口が見えなけりゃ、開けやすい工夫が示されているはずの文字が読み取れない。 
 一事が万事、こうだ。汁の入った袋の開け方は商品ごと、メーカーごとに違う。統一しろよって言いたくなる。

続きを読む "今日は呟くように愚痴の数々"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/03/10

これ幸いと(?)読書三昧

 昨日は仕事の日だったのだが、起き掛けの頃から腹痛に悩まされ、何度となくトイレに駆け込んだ。
 左下腹に鈍痛。収まったかなと感じるも、尿意が頻発し、おしっこをすると腹痛がぶり返す。

076

← セサル・アイラ著『文学会議』 (柳原孝敦 新潮クレスト・ブックス)

 とうとう、滅多にないことだが、会社を休んだ。
 ベッドに横たわるのも億劫で、居間でリクライニングチェアに体を埋め、ずっと体を預けっ放し。

 昨年の半ばころから、折々、腹痛が不意に発生する。

続きを読む "これ幸いと(?)読書三昧"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016/03/09

「ライドシェア」という名の白タク

 今日、東京・日比谷公会堂で、「ハイタク労働者総決起集会」が開催された。その後、デモ行進が行われた。

20160224_banner_1

→ 「全国自動車交通労働組合連合会(全自交) l ホーム

 バスが規制緩和されて、重大事故が相次いだことは記憶に新しいってところじゃない、逆に規制が徐々にだが強化されつつある。
 まだまだ規制が不十分で、今後、さらに重大事故が発生して犠牲が生じて、さらなる規制強化の動きにつながるだろう。
 一方、タクシーは規制緩和となったり、規制が強化されたり、政策が右往左往する中、とうとう、究極の白タクである、「ライドシェア」の動きが出てきた。

続きを読む "「ライドシェア」という名の白タク"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/07

『ファインマンさんは超天才』を読む

 C.サイクス著の『ファインマンさんは超天才』 を読了した。日曜日、仕事が暇なもので、待機時間中に150頁以上も読めて、残りは帰宅してから一気に。

Photo

← C.サイクス著『ファインマンさんは超天才』 (大貫 昌子【訳】 岩波現代文庫)

 ファインマンは、「1965年、量子電磁力学の発展に大きく寄与したことにより、ジュリアン・S・シュウィンガーや朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を共同受賞した」ことでも知られる。

 実際、彼の超天才ぶりもそうだけど、人間味が豊かで改めて彼に魅了されてしまった。

続きを読む "『ファインマンさんは超天才』を読む"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/05

アズールの空

 ピエロの魂で生まれてきた。

Lapis_lazuli_block_2

→ 「ラピスラズリ」 (画像は、「アジュール - Wikipedia」より)

 放り出されるようにして、光の世界に迷い込んだ。
 熱く赤い闇から蒼白の海へと。

続きを読む "アズールの空"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/03

アルチンボルドという不可思議

 アルチンボルドという面白い画家が16世紀のイタリアにいた。

Giuseppe_arcimboldo__winter_1573

← アルチンボルド『冬』(1573)、ルーヴル美術館、パリ ジュゼッペ・アルチンボルド(Giuseppe Arcimboldo, 1527年 - 1593年)は、イタリア・ミラノ出身の画家。マニエリスムを代表する画家の1人とされる。(画像は、「ジュゼッペ・アルチンボルド - Wikipedia」より)

 マニエリスムを代表する画家の1人とされるが、そんな専門的な蘊蓄など、この際はいい。
 寄せ絵の数々など、時代を突き抜けた、才能あふれる画家だった。

続きを読む "アルチンボルドという不可思議"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016/03/01

悪夢の再現でなくてよかった

 昨夜未明のことである。
 そろそろ丑三つ時という時刻。雪になってもおかしくないような、冷たい雨が夜を一層深くしている。
 我が家の周辺は、車の通りの多い道から一本、脇に入っているので、街灯も疎ら。

Light

← グレッグ・イーガン【著】『白熱光』(山岸 真【訳】 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 「〈白熱光〉からの風が吹く世界〈スプリンター〉で暮らすロイは、重さの地図を見せられたが……はるかな未来を舞台に人類の子孫と異様な世界に住む生物を描く、現代SF界最高の作家の待望の長篇」だというが、現代SF界最高の作家による究極のハードSF……というより、かなりハードルの高いSFだ。非ユークリッド幾何学の本を(せめて一般向けの本であっても)読んだことがあれば、もう少しは楽しめるかも。

 昨夜…というか今朝未明というべきか、仕事を終えて、いつもよりは早めに帰宅できた。
 家の庭へ車をバックで駐車しようと、バックし始めた時、窓外に人の影が。すぐそばには小さな犬…らしき影も。
 バックし始めた瞬間には、誰もいなかった…はずなのだが。
 気づいた瞬間から、いつもよりゆっくりめにバックする。
 すると、車の窓際にその影が寄ってくるではないか!
 もしかして、ぶつけた? そんなはずはない。

続きを読む "悪夢の再現でなくてよかった"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2016年2月 | トップページ | 2016年4月 »