『ファインマンさんは超天才』を読む
C.サイクス著の『ファインマンさんは超天才』 を読了した。日曜日、仕事が暇なもので、待機時間中に150頁以上も読めて、残りは帰宅してから一気に。
← C.サイクス著『ファインマンさんは超天才』 (大貫 昌子【訳】 岩波現代文庫)
ファインマンは、「1965年、量子電磁力学の発展に大きく寄与したことにより、ジュリアン・S・シュウィンガーや朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を共同受賞した」ことでも知られる。
実際、彼の超天才ぶりもそうだけど、人間味が豊かで改めて彼に魅了されてしまった。
某サイトの感想には簡単に以下のように書いた:
物理の超天才だけど、人間味たっぷり。ひたすら好奇心と面白そうという直感に由来する自然探求の精神で生き尽くした。アインシュタインとまではいかなくても、人間味では負けないかも。原爆の開発で主導的な役割を果たし、1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故の原因究明のため、ロジャース委員会のメンバーだった彼が、様々な障害や病魔と闘いながら、真相究明を果たした話は有名。彼だから早急な解決に至れた……これは映画にもなった。「ご冗談でしょう、ファインマンさん」共々、読んで後悔しない本。

→ 門口の梅の木は、数輪の花を咲かせたけど、風にあっさりと吹き飛ばされてしまった。代わりに(?)、散り落ちた梅の実が裏庭に根付き育ち、こうして開花するようになってきた。
「素粒子の反応を図示化したファインマン・ダイアグラム」は、素粒子論や宇宙論の一般向けの本でも随所に使われる。目で見ての直感的な理解に役立っているのが、物理学の門外漢の小生でも分かる(ような気がする)。
以下、「リチャード・P・ファインマン - Wikipedia」にも載るほどに有名な逸話が数々ある。
← 裏庭にひっそりと。黄水仙だろうか。
本書には、「息子を科学者にしたいと考えていた父親は、幼いファインマンに自然科学の面白さを熱心に教え、一方ではユダヤ教の日曜学校に通わせヘブライ語まで習わせた」とか、「11歳か12歳のころ、ラビ達が言っていたユダヤ教の奇跡を少年なりに強引な解釈をして理解、納得に努めていたが、死にゆく登場人物の回想シーンという説話に整合性が見出せなかったリチャード少年は大泣きしてしまう。驚いたラビは「これは作り話なんだよ」と説明するが、これをきっかけにファインマンの宗教嫌いが決定的なものになり無神論を大っぴらに標榜するようになった」なんて逸話が語られる。
→ 裏庭に人知れず。椿だろうか。
また、上記したように、「1986年のスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故の原因究明のため、ロジャース委員会のメンバー」となるに際して、「NASAのチャレンジャー事故調査委員になるべきかどうか悩んでいたとき、夫人のグウェネスに「あなたが引き受けなかったら、12人の調査員はみんなでぞろぞろ連れ立って、色々な処を調べるが何も見つけられないけど、あなたが行けば、ひとりで飛びまわって、ひとの考えないようなことを調べ、きっと事故原因を見つける。あなたみたいなやり方のできる人は、他にはいないから」と諭され、委員になる事を決意したと話している」なんて逸話も。
最初の奥さんは、結核で若くして亡くなったのだが、その病気を承知で結婚し、最後まで寄り添っている。
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