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2016/02/27

カミオカンデの光と影

 以下は、過日、神岡(岐阜県)にある東大の宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設へ行ってきたことにちなむ呟きの数々:
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→ 「東京大学宇宙線研究所 附属神岡宇宙素粒子研究施設」 地下実験施設は池ノ山の地下1000メートルに設置されている。
 

仕事で神岡(岐阜県)にある東大の宇宙線研究所付属神岡宇宙素粒子研究施設へ行ってきた。といっても、(スーパー)カミオカンデを見学できたわけじゃない。あくまで、研究棟(講義棟)の傍へ。でも、近くの地下に巨大施設があると思うと、感激するね。

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← 「神岡鉱業亜鉛製錬工場」 (画像は、「神岡鉱山 - Wikipedia」より) 今回も含めたノーベル賞騒ぎでは、「神岡鉱山の亜鉛鉱石の主要鉱物である閃亜鉛鉱に含まれるカドミウムを原因とする、富山県神通川流域で発生した大規模な公害」である、「イタイイタイ病」のことが全く語られなかった。日本のマスコミの薄っぺらさをつくづくと感じさせられた。
 

神岡鉱山というと、並みのマスコミは、カミオカンデのこと、ノーベル賞のことしか語らない。でも、神岡鉱山は、あの公害の元凶でもあった。そう、日本最大の鉛・亜鉛鉱床だったのだ。

 
三井金属鉱業神岡事業所(神岡鉱山)による鉱山の製錬に伴う未処理廃水により、神通川下流域の富山県で発生した公害であるイタイイタイ病を語らないのは片手落ちだ。

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→ 毎日新聞社 (編集)『骨を喰う川―イタイイタイ病の記録』(毎日新聞社 (1971)) (画像は、「Amazon.co.jp 通販 」より)


 多くを語るつもりはない、せめて、下記など覗いてみてほしい:
神岡鉱山からカミオカンデを見ると  東京大学総合研究博物館 田賀井 篤平
富山県立イタイイタイ病資料館
「新田次郎・岩倉政治とイタイイタイ病」 - Ruby の会

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