祭神は栗田定之亟!
秋田市新屋栗田町に栗田神社がある。
祭神は、栗田定之亟(くりたさだのじょう)である。
← 栗田定之亟。 文化・文政期(1804~1830)に、砂防林事業に尽力した秋田藩の武士。 (画像は、「栗田定之丞 - 秋田ふるさと検定」より)
「栗田神社」によると:
その昔、新屋村は、日本海に面した広々とした砂原で草木が生育せず、暴風がおこると、飛砂がしばしば人家を埋没し、その被害はひどく実に村が亡びてしまう程の危機に直面しなければならなかった。
文化年間、栗田定之亟如茂大人は、藩命を受け防砂事業にとりくみ、村民の罵詈雑言(ばりぞうごん)を背後に受けながらも、一身を捧げてこれに従事し、辛酸を嘗めること数年。
「栗田定之丞 - 秋田ふるさと検定」によると:
秋田県沿岸は大部分が砂浜であり、日本海からの北西風による飛砂の被害が大きかった。定之丞は砂留役として、飛砂から町を守り農業を興すため、試行錯誤を繰り返し植林を成功させた。山本、秋田、河辺の三郡海岸に着手し、現在、能代市の「風の松原」は日本五大松原にあげられる。
栗田定之亟なる江戸時代の武士の存在を知ったのは、2月14日の「NHKスペシャル 司馬遼太郎思索紀行 この国のかたち▽“武士”700年の遺産」を観てのことである。
東日本大震災や福島原発の事故からの復興の際、津波から沿岸の地区を守るのに、やたらと分厚く高い防波堤を作る計画に、これじゃ、今まで海と共に生きてきた人々から海を断ち切ってしまうだけじゃないか……と思ったものだ。
一部の有識者は、海辺に高くはなくても何本もの防波堤を築くか、場所によっては、松林(あるいは根っこをしっかり浜辺に張る樹木)を幾重にも植林することを提案していた。
海との共生の道しかありえない日本という土地柄からすると、こちらのほうが迂遠でも日本に合っていると思ったのである。
その意味でも、江戸も昔から知恵のある人は居て、現実的な策を施したのだった。
栗田定之丞の地道な事業には、十年で延べ人数で7万人が協力したと、上記したNHKの番組では言っていた。
参考:
「【公益の神】栗田定之丞(くりた・さだのじょう)・秋田の偉人 【偉人録】郷土の偉人」が詳しい。
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