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2016/01/17

魚津消防署海上出初式を視る

 昨日、富山は魚津市の魚津港で行われた魚津消防署海上出初式を見る機会に恵まれた。
 寒風が厳しかったが、空は晴れ渡り、絶好の式日和。

Dsc_0082

← 消防出初式の当日、お昼前は快晴。空の青、海の青がまぶしかった。放水するたびに虹が出る! 真っ白な雲が海鳥の白がこれまた映える。式が終わって間もないころから雨に。それにしても、海鳥の図体が思ったより大きいのに驚いた。栄養たっぷりってことか。

 消防出初式は、富山市内でのものは何度か垣間見たことがある。でも、海での式は初めて。

 式とはいえ、さすが海の出初式ということもあって、放水はむろんだが、海に溺れ助けを求める人を救命ボートで駆けつけて助ける様子や、岸壁(あるいは船の上)から、ドーンと浮き輪付きの縄を数十メートル先の救助を求める人の先へまで飛ばし、その人が縄を手繰って浮き輪を引っ張り、浮き輪で浮かぶようにした上で、消防の人が駆け付け助ける、あるいは、消防の船が駆け付けて、船から放水するなど、多彩な模様を見せていた。

 ちなみに、海に実際に(多分、消防署員の)人が飛び込み、「助けてー!」と、溺れる様を演じて見せていた。
 助ける際も、救命ボートの上からだったり、ウエットスーツに身を包んだ署員が海に飛び込んで、助けを求める人を救助する様子も見せてくれた。

 快晴で白い雲がまぶしいほどだったが、風が強く、放水する水の勢いさえ、殺がれるほど。それでも、ターゲットに向けての放水のさまは迫力がある。

 ちなみに、これは昨年の様子である:
富山県東部消防組合 | 平成27年 魚津消防署海上出初式
 
 そんな訓練の成果を見せてもらいながら、ふと、これが自衛隊だったらどうだろう…なんて思った。

Dsc_0091

→ 一斉放水の場面は、迫力満点。これが戦闘だったら……

 消防署(や消防団)の方たちも時に命懸けだったりするのだろうが、自衛隊は場合によっては、まさに命懸け……どころか、命のやり取りも十分にありえる(戦争法案が通過したこれからはなおさらのこと)。
 放水が大砲だったり機関銃だったり、ミサイルだったりする。救助だって、飛び交う弾丸の下を掻い潜って仲間を脱出させないといけない。
 敵味方に分かれての命のやり取り。それも、この日本が関わる形で現実のもとのなる日も近いのかもしれない、なんて思うと背筋がぞっとする。

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コメント

寒いのに、海に飛び込むとは恐れ入りました。
本当は泳げるのに、溺れる演技は難しいでしょうね(笑)
趣向を凝らした演出が見事です。
クラスの生徒が1人、4月から陸上自衛隊に入ります。
体は大きいけれど、やさしい男の子なので、戦う場面は想像できません。
災害派遣で人助けするイメージばかりが先行します。
でも、この先わかりませんからね。
平和な世の中でありますように。

投稿: 砂希 | 2016/01/19 20:10

砂希さん

陸上の消防署員も大変でしょうが、海上の消防署員も大変ですね。
訓練自体が大変そう。

寒風でしたが、晴天だったのが運が良かった。
ただ、実際の救難は、天候は荒れている場合でも避けられないでしょうし、つくづく、頭が下がります。

つい、自衛隊のことを想ってしまいました。
砂希さんだと、教え子の進路もいろいろでしょう。
自衛隊員もいらっしゃる。戦争法案が通過しましたから、これから海外での戦闘に巻き込まれることも十分、考えられる。殺すのも殺されるのも嫌でしょうが、状況が迫ってくるかもしれない。
危機感を日本の方も、もっと持ったほうがいいかも。

投稿: やいっち | 2016/01/19 21:53

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