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2016/01/30

富山散策(富山城や石倉町延命地蔵尊)

 冬の富山には珍しく、快晴の空。せっかくなので、自転車を駆って富山の市街地を散策。

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→ 富山城への道。お濠を渡って城内へ。「本来の富山城は石垣は主要な門の周囲のみであり他の大部分は土塁の城であった」(「富山城 - Wikipedia」など参照)とか。「千歳御殿の正門として建てられた富山城唯一の現存建築遺構」だが、「創建当初のものではなく安政2年(1855年)の大火で焼失後の再築との説もある」らしい。

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2016/01/28

『動くものはすべて殺せ』を読む(続)

 ニック・タース著の『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』(布施由紀子訳 みすず書房)は、ともかく、衝撃的な本。アメリカ軍(や韓国軍などの同盟軍)がベトナムでいかに野蛮だったかを思い知らされてる。

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← ニック・タース著『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』(布施由紀子訳 みすず書房) 

 読むほどに反吐が出る思い。
 捕虜への虐待も実質は意図的組織的だったことも驚き。
 となると、先の戦争での沖縄戦で、アメリカ軍へ投降した沖縄の老若男女は大丈夫だったんだろうか。アメリカと日本の政府が結託して真相を隠蔽したってこと、ないよね。

 以下は、ニック・タース著の『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』を読んでのツイートの数々:

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2016/01/27

『動くものはすべて殺せ』を読む

 猛烈な寒波が通り過ぎ、昨日から晴れ間にも恵まれている。となると、やることは一つ。雪搔きである。

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← ニック・タース著『動くものはすべて殺せ アメリカ兵はベトナムで何をしたか』(布施由紀子訳 みすず書房) 

 例年のことだが、暖冬の今年は、本格的な雪搔きは今回が初めて。体が慣れておらず(体が鈍っているし)、せいぜい積雪50センチ足らずなのに、除雪で体は悲鳴を上げつつある。
 我が家の庭は細長くて、幅2メートル長さが十メートル以上。それをずっと除雪しないと、車は出入りできないし、人も身動きが取れない(新聞配達や郵便配達、あるいはメーター調査員などがメイン)ので、やるっきゃないのである。

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2016/01/26

雪国の洗礼

 昨日は、特に夜に入ってから冷え込んだ。道路の雪も車に踏み固められ圧雪状態に。国道でさえ、濡れた路面が凍り付いている。直進の道でも、ほんの少しでも緩やかなカーブとなると、神経をすり減らす運転を強いられる。

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→ 軒先のつらら! 雪の止んだ今日も庭の雪搔き。今のうちにできる限り、除雪。ぐったり。例年、雪搔きで喉をやられて、気管支などを傷め、肺炎を疑われるような、咳き込む風邪をひいて病欠となる。昨年は、二月に二週間も病欠と相成った。それまでは、せいぜい一週間だったのに。今、ちょっと、その兆候が。ひたすら休養。明日は雪が降らないってことが救いだ。

 カーブも、車がスライドするように滑る。真夜中、幸い(だろうが)、長距離の仕事に恵まれた。凍り付いた路面の雪の上を往路20キロを走る。

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2016/01/24

ル・クレジオ『物質的恍惚』の周辺

 何十年ぶりにル・クレジオ著の『物質的恍惚』 (豊崎 光一 訳 岩波文庫) を 読んだ。
 読んだという表現がふさわしいのか、やや疑問。

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← 吹雪く外。撮影するのに、窓を開ける勇気がなくて、茶の間から窓外を撮った。

 詩文の世界を味わったというのも、ちょっと違う。クレジオが異世界に刺激を求めたように、小生も目くるめくクレジオワールドに遊んだ……弄ばれた……というべきか。
 初めて読んだ四十数年前、この世界に圧倒された。その前に、この「物質的恍惚」という題名にやられた。
 分かっちゃいないし、理解など今に至るも遠く及ばないのだが、それでも、勝手にイメージを膨らませた…いやもうなすすべもなく勝手に膨らんでいったのである。
 そのような兆候の見られる文は、ネットの世界に参入してからも、幾度となく綴ってきた。その一部を示してみる:

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2016/01/22

澄明なる時

 空の様子や雲の流れ行くさま、太陽の姿の時間を追っての変化は、日々見慣れているはず。なのに見飽きないのは何故だろう。

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 微妙に形を変えているのだろう。
 とはいえ、昨日今日でそう変化するわけのものではないのだが。

 それは、潮の満ち引きや木々の緑や葉っぱの風に揺れるさまや、もっと卑近なところだと緩んだ蛇口から垂れ零れる水滴を見飽きないのと同じ…なのだろうか。

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2016/01/20

溶けると分かっていても雪搔きする!

 昨日未明からの雪は、夜までほぼ終日、降り続いた。ただ、午後から降雪の勢いは弱まり、積雪量も20センチを超える程度。まあ、富山としては大した量ではない。

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← 昨日の雪。夜中になって、庭先をせっせと雪搔き。なのに、翌日の今日は昼間は雨。雪が少しずつ溶けていく。せっせと雪搔きしたのにー。でも、人の出入りがあるので、朝方までには除雪する必要があるんだよね。

 そうはいっても、我が家には庭があり、しかも、入り口から玄関まで細長い。真夜中になって除雪するかどうか、迷っていたが、やはり、未明に来るだろう新聞配達の人のためにも、人が歩ける程度の細道は作っておかないと。
 で、昨日、せっせと読んでいたウラジーミル・ナボコフ 著の『賜物』(沼野 充義 訳 河出書房新社)を中断し、合羽やら鍔の広い帽子(実は麦わら帽子)、そして喉を守るためのマスクなどで装備して、いざ雪搔きへ。

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2016/01/19

ル・クレジオ『物質的恍惚』再び

 久しぶりに、読み止しだったル・クレジオ著の『物質的恍惚』を改めて読み始めた。
 冒頭の五十頁ほどを読んで、自分には読み切れないと、半ば放棄していた。
 でも、久々に手に取ってパラパラ捲ると、読める。

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→ 昨日まで雪のない、珍しい富山だったのに、未明から降り出した雪で、一晩で雪国に。やはり、富山は富山だ。

 正直、前回、久しぶりに本書を読み始めた時、本書に、ではなく、自分に、自分の感性や読解力に失望していた。
 もう、高校時代のような、たとえ誤読でもいい、強引でもいい、読み通してしまう力が、知的な体力が失われてしまったのか…なんて。

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2016/01/17

魚津消防署海上出初式を視る

 昨日、富山は魚津市の魚津港で行われた魚津消防署海上出初式を見る機会に恵まれた。
 寒風が厳しかったが、空は晴れ渡り、絶好の式日和。

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← 消防出初式の当日、お昼前は快晴。空の青、海の青がまぶしかった。放水するたびに虹が出る! 真っ白な雲が海鳥の白がこれまた映える。式が終わって間もないころから雨に。それにしても、海鳥の図体が思ったより大きいのに驚いた。栄養たっぷりってことか。

 消防出初式は、富山市内でのものは何度か垣間見たことがある。でも、海での式は初めて。

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2016/01/15

グローバル・タックス!

 昨日14日、車中でNHKラジオに耳を傾けていたら、グローバル・タックスがどうだとか、タックス・ヘイブン だどうたらとか、識者が語っていた。

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→ お絵かきチャンピオン 作「反乱する孤独蟲3」 孤独なる者たちの孤独の影が街中に氾濫し、乱舞している。どこか、アルタミラ洞窟の壁画を連想させる。(画像は、「お絵かきチャンピオンさんのつぶやき」より)

 タックス・ヘイブン は、聞きかじったことはあるがグローバル・タックスというのは、初耳。待機中の聞きかじりだったので、中途半端なところで聞きそびれることになった。
 なので、改めて大よそのことをネットを通じて調べメモしてみる。

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2016/01/13

森田真生著『数学する身体』から岡潔著『春宵十話』へ

 森田真生著の『数学する身体』(新潮社)を読んでいたら、懐かしい名前が出てきた。

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← 森田真生/著『数学する身体』(新潮社) 「森田真生公式ウェブサイト - Choreograph Life -

 岡潔である。高名な数学者だった。小生は、高校生の頃、この単行本で読んだ。もう、40年以上も昔のこと。社会人になってからも、再読した。彼の本(エッセイ)は、今も人気があり、読み継がれていることを知り、なんとなく誇らしく感じた。

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2016/01/12

オリオンの真下春立つ雪の宿

 真っ先に断っておくが、表題に掲げた句は、今日の日記の主人公である、前田普羅のものである。
 どうやら、旧奥田村の道を歩き回りつつ、まさに奥田村から立山連峰を眺めたりして詠んだ句のようである。
 雪の宿は、雪の降り積もった普羅の家のこと。

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← 中坪 達哉 (著) 『前田普羅―その求道の詩魂』(桂書房)

 さて、ここからが本題である。
 過日、「奥田村における國重知事の住居について」といった記事を書いた。
 我が郷里を含む地域の古い地名である「奥田村」に在住していた知名人ということで、國重知事が取り上げられていた。どうやら、知事の公館の正確な場所を確かめる資料が見出せなかったらしい。
 県の公文書館でも分からなかった、という返答だったらしい。

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2016/01/11

ナボコフ あるいは詩人の魂

 例年、新年会の類は出席を避けてきたのだが、組合の役員という立場上、断り切れず、今日も新年会へ。
 こうした酒宴の場というのは、お酒が絡む。飲めない小生には、辛いだけ。

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← ウラジーミル・ナボコフ 著『賜物』(沼野 充義 訳 河出書房新社) 「祖国への思いを込めたナボコフ最後のロシア語小説を原典から初の邦訳」だとか。詩人の小説って、翻訳が難しいだろうな。

 親睦を深めるという意味合いは分かるので、意義は理解できるけど、酒を飲みタバコを燻らすのを横に見つつ、こっちはカルピスやらウーロン茶やらで出てくる中華料理を食べていく。

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2016/01/09

堀田 善衞著の『時間』を読み始める

 過日、武田 泰淳著の『評論集 滅亡について 他三十篇』(川西 政明【編】 岩波文庫)を読んだ。

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→ 「夏景山水図」 作者不明 宗時代 絹本墨画淡彩 「身延山久遠寺-身延山宝物館」で見ることができる。ある雑誌でこの図を見たが、実物はまだ。間近でじっくり眺めたい。 (画像は、「久遠寺 - Wikipedia」より)

 次いで、これまた、戦争法案が通過。憲法の改悪も目前。戦争を知らない連中が突っ走っている。だからこそ、戦争を知る世代の本を読まないと。日本(軍)が中国でどんな野蛮なをやったかは、当事者、せめて同時代を身近に知る人たちに聞くしかない、ということで、堀田 善衞著の『時間』(岩波現代文庫)を読み始めた。

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2016/01/07

シニフィアンとシニフィエ それとも

 昨日、車中での待機用に、ジル・ドゥルーズ 著の『ドゥルーズ・コレクション 2: 権力/芸術』 を持ち込んだ。

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← ジル・ドゥルーズ (著)『ドゥルーズ・コレクション 2: 権力/芸術』 (宇野 邦一 (監修) 河出文庫)

 ドゥルーズの芸術論、特にプルースト論を読みたくて買った本。音楽論は理解が及ばないながらも、案外と面白かった。政治(権力)論は、歯が立たず。というか、ほとんど理解不能だった。

 さて、ジル・ドゥルーズなど比較的近年のフランス哲学系の本を読むと、脈絡などすっ飛ばしてだが、つい、シニフィアンとシニフィエという対句を想ってしまう。

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2016/01/05

ナボコフ『賜物』に鈴木おさむの『AV男優の流儀』など

 ナボコフの本は、かの『ロリータ』を筆頭に何冊か読んできた。
 やや古くは「ナボコフの魔術的描写(後編)」、最近だと、「ナボコフのロシア文学講義」などを読んできた。

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← 鈴木おさむ 著『AV男優の流儀』(扶桑社新書) (画像は、「AV男優の流儀 | 日刊SPA!」より)

 そして今、「ロリータ」以前のナボコフの本格的な作品に手を出した。
 今年に入って2冊の本を読了したが、これらは昨年から読んできたもの。今年になって手を出す本は、ナボコフを選んだ。

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2016/01/04

泰淳やら『生物界をつくった微生物』やら

 戦争法案が通過してしまった。アベ政権は、今年にも憲法の改悪を狙っている。
 戦争を知らない連中が突っ走っている。だからこそ、戦争を知る世代の本を読まないと。日本(軍)が中国でどんな野蛮なをやったかは、当事者らに聞くしかない。

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← 武田 泰淳【著】『評論集 滅亡について 他三十篇』(川西 政明【編】 岩波文庫)

 ということで、まずは、武田 泰淳著の『評論集 滅亡について 他三十篇』を読んでみた。
 泰淳の本は、若いころ、日本文学全集の中の泰淳集などで読んだり、文庫本でも読んできた。

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2016/01/02

謹賀新年に寄せて

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

Knenk12

→ 「キンエノコロ」 by kei

 さて、新年早々だが、ふと、思い出に耽ってみる。
 もう、還暦も過ぎて、初心に帰るつもりで ! ?

(以下、拙稿「野原のことなど」(03/06/14)より)

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