チェーホフから高階 秀爾 著 『日本人にとって美しさとは何か』へ
日頃、仕事柄というべきか、卑近な事案になけなしの頭を悩ませているだけに、読書のほうは、現実離れというわけではないが、実生活には役に立たない、迂遠なテーマを扱った本を読みたくなる……ようだ。
ま、面白いから読むってだけのことだけど。
→ 113年ぶりに公開される幻の油絵 竹内栖鳳作「スエズ景色」(海の見える杜美術館蔵) (画像は、「竹内栖鳳展 姫路市立美術館|神戸新聞NEXT」より) 本書によると、この絵は、栖鳳の残した唯一の油絵だとか。
車中では、相変わらず、堀田 善衛 著の『定家明月記私抄 続篇』 (ちくま学芸文庫) を座右の友として置いてある。ベッドサイドには、橘曙覧の歌集や与謝蕪村の句集を置いてあるが、牛歩以上にゆっくり。
← 高階 秀爾 (著) 『日本人にとって美しさとは何か』(筑摩書房)
さて、今朝、未明には、チェーホフ作の『六号病棟・退屈な話 他五篇』 (松下 裕 訳 岩波文庫)を読了した。
やはり、チェーホフはいい。「黒衣の僧」も「退屈な話」も面白いし、「六号病棟」は読むたびに恐怖感を覚える。
さて、続いては、柄にもなく、「美」を扱う本ということで、久しぶりに、高階 秀爾氏の本を手に取った。
書評で刊行を知って、気になったので取りおいてあって、ようやく手にできる。
それは、高階 秀爾 著の『日本人にとって美しさとは何か』である。
→ 竹内栖鳳 「池塘浪静」(明治20年代 京都市美術館蔵) (画像は、「竹内栖鳳展 - the Salon of Vertigo」より)
これまで結構、日本の美を扱う本は読んできたし、その中で同氏の本も何冊かは読んできたが、読むたび発見がある。
ま、小生の素養が乏しいから、気づかされることが多いのは当然なのだろうが。
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コメント
学生時代に「ロシア文学史」をとっていました。
当然、チェーホフは登場します。
読んだことがないので、どんな本か関心がありました。
やいっちさんの感想を読んだら……。
ますます気になって仕方がありません。
よしっ、年末年始に借ります!
投稿: 砂希 | 2015/12/11 20:35
砂希さん
チェーホフは、戯曲の「桜の園」もいいし、小説はこれまた抜群です。
小生は、若いころ、ドストエフスキー、ゴーゴリ、トルストイ、プーシキン、ガルシン、ツルゲーネフ、ゴンチャロフなどと、ロシア文学にゾッコンでした。
チェーホフは21世紀の今日に至るも、傑出しています。これからも、再読を繰り返すでしょうね。
投稿: やいっち | 2015/12/12 21:39