埃は生きている証し ? !
自慢じゃないが、我が家では一人暮らしなのに、綿埃りが溜まって溜まってしょうがない。
人に言わせれば、掃除をしないからだという。
なるほど、言われてみれば(言われなくても)そのとおりである。
つい、先日、掃除したはずなのに、もう!
で、先日って何時だったっけと思い返すと、二週間か三週間ほど前のことだったりする。
埃、特に綿埃が我が家で目立つものである。
「埃 - Wikipedia」によると、「埃(ほこり)は、繊維から出る糸屑・毛髪・ダニ・ダニの糞・カビの胞子・フケなどが空気中に浮遊している状態や床などの隅に集まっている状態である。目に見える状態の埃を構成している 物体にはたくさんの色があるが、減法混色と、埃を構成している物体と物体の間に隙間があることから、埃は人間の目では灰色に見える」とか。
我が家の埃には、抜け毛が少なからず混じっており、頭髪のシルバーカラーが埃の色に反映しているのかと、妙な憶測を逞しくしたこともあったが、それにしては、よそ様の埃も灰色っぽいなあーとは思っていた。
類は友を呼ぶは、埃についても言えるようで、人が動き回らなければ、床や桟や棚など、一面に平均的に埃は溜まるのだろうが、人の動きに伴い、埃は舞い上げられ、追いやられ、隅っこや棚の裏側などに溜まっていく。
我が家では、時折、スリッパで埃を追いやるので、尚の事、埃は部屋の隅などに肩を寄せ合うことになるのだろう。
時々、暇のつれづれに、目についた綿埃を指で摘み上げ、屑籠にぽいっとすることもある。
いっそのこと、掃除なんてやめて、綿埃ピックアップ作戦で通そうかと思ったりもするが、やはり、それでは限界があるようである。
上記したように、「埃は、繊維から出る糸屑・毛髪・ダニ・ダニの糞・カビの胞子・フケなどが空気中に浮遊している状態や床などの隅に集まっている状態である」という。
つまり、蜘蛛の巣などは別にして(そういえば、あまり使わない部屋の天井などに蜘蛛の巣が張っていたりするのだが、蜘蛛の餌が豊富だという証左なのか)、埃、通称、綿埃というのは、人が生活し、生きている証しなのである。
人が生きている限り出てくるもの、人と共生(?)しているものなのだ……。
と、ここまで断言していいものか、やや自信がなくなってきた。
というのも、埃と言いつつ、俗称の綿埃との絡みが気になるのだ。
通常の埃と綿埃は一緒の物と思っていいのか。言葉遣いの綾なのか。
この綿埃の綿に何か意味がありそうだ。
綿(わた)と読んでいるが、言うまでもなく、綿(めん)とも読める。
どこかで、綿埃は、江戸時代のある時期、衣類が麻から綿(「わた」 あるいは「めん」)に変わってから、生まれたものだ、という説を聞きかじった気がする。記憶が曖昧で、根拠や情報の由来を示すことができない。
衣類が麻だった時代であっても、「毛髪・ダニ・ダニの糞・カビの胞子・フケ」などは、木造の風通しのいい家であっても発生したに違いない。
その埃が綿埃となったのは、衣類の変化に伴うのだという指摘に、どれほどの客観的証拠や根拠があるのか分からないが、家の中の埃は、通常は綿埃と呼ぶのが当たり前になったのは、それなりの生活の変化に即するものだろうと想像するのは、分かるような気がする。
正しいかどうかは別にして。
さて、近年は、排気ガスやら黄砂やらPM2.5やら、厄介な埃(浮遊粉塵)も、特に風通しの良すぎる我が家だと、家の中に吹き込んできて、綿埃に混じっているだろうことは想像に難くない。
となると、埃や綿埃 は、次は、なんと呼ばれるようになるだろうか。
…なんてことを書き綴っていると、そのうち、小生、埃高き男と呼ばれそう!
参考サイト:
「どうしてほこりはでるの|科学なぜなぜ110番|学研サイエンスキッズ」
「汚れの状態別分類とその落とし方 | おそうじ(お掃除)大辞典 | ダスキン」
「ホコリは一体どこから出るのか - EUROPA(エウロパ)」
「埃 - Wikipedia」
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