ちょっとだけよ~
この前の日記には、ほんのちょっと除雪をするつもりが、ついムキになり、夢中になって雪搔き作業に没頭し、気が付くと、汗が背中に滲みだし、喉が痛みはじめ、気管支が変になり、ついには肺までが痛くなっている、そんな情けない体験を幾度も経験した、なんてことを書いた。
大概は手袋さえ嵌めていない。手や指までが痛み出し、これじゃまずいと、途中から玄関にある手袋はするが、マスクを取りに茶の間にまで行くのを面倒がってしまう。この不精が命取り…になりかねない。
ちょっとだけよ~は、ほかにもある。たとえば掃除。
普段は部屋や廊下のあちこちに綿埃が目立ってくるようになると、たとえば、綿埃を指でつまんだり、ハンディクリーナーでその辺り、目につくところをキレイにするのだが、そのうち、エンジンがかかってきて、ええ、くそっとなってきて、自棄になって(?)大掃除を始めてしまう。
大掃除ったって、モップ掛けをするだけである。ただし、モップを廊下と言わずフローリングの床の部屋と言わず、畳の部屋も、どこもかしこも、なのである。
仏間も座敷も、書院造モドキの壁面も、モップを唸らせる!
言うまでもなく(?)、そんな発作はひと月に一度も起きない。なので、掃除もひと月に一度やるかどうかである。
たまに、タオルや衣類で古くなって捨てるしかなくなったりすると、そのまま捨てるのも勿体ないので、そのタオルなどの生地(布地)をそのまま、水に濡らして、即席の雑巾に仕立て、スリッパ履きの足で、フローリングの台所の床面を拭き倒す。
スリッパの底にその<雑巾>を踏みつけて、足(スリッパ)を滑らせるようにして、床面を磨くわけである。
こんなところに磨くなんて言葉を使うのも申し訳なく感じるが。
しかし、一番、ちょっとだけよ~のつもりが、気が付いたらムキなってしまうって作業は、畑や庭仕事である。
なんたって、面積が大きいし、やらないといけない(でも怠っている)作業も多いのである。
草むしりだって、ちょっと庭に出た際に、ふと目についた雑草をひとつまみ引っこ抜くだけのつもりが、ついついやはりムキになり、気が付くと小一時間も素手のまま雑草退治に勤しんでしまう。
汗が滲みだすころには、あ~あ、手袋をはめてやればよかったと後悔するのだが、もう、手遅れである。
まあ、今日は雑草退治と思い立って、作業服を着込んで作業するという殊勝な心掛けんが滅多に沸き起こってこないのがまずいのだろう。
さて、今日も今日とて、ちょっとだけよ~をやってしまった。
それは、庭木の剪定である。
晩秋どころか、小雪の時期も過ぎ、そろそろ雪の便りの届くころである。
というより、富山なのだから、我が家でも便りを発信する時期が迫っているわけである。
となると、やるべき作業が待っている。上記したように、庭木の剪定である。
過日、連休だったので、作業服を着込んで、二時間ほど、汗だくになって夾竹桃やら山茶花やら松やら杉やらツゲやら、名前の分からない樹木などの剪定作業に勤しんだ。
そういうふうであればいいのだが、普段は、大抵は、昼下がり、読書の合間にふと外に出て空気を吸おうとした際、荒れ果てた樹木の枝葉が目に飛び込んでくるのだ。
家の中の服装だし、サンダルを履いているし、無論、素手である。
モミジの枝葉が伸びているなー、ちょっとだけ、高枝ハサミで切っちゃおうかなーと思ったのが運の尽き。
さすがに、手袋だけは嵌めたが、サンダル履き、普段着のままに、高枝切ハサミを手に、柘植やら山茶花やらミカンやらボタンやら松やら夾竹桃やら金木犀やら、庭中あちこちに育ってきているモミジやらの選定作業と相成った。
剪定というと、尤もらしいが、要は伐採作業である。刈りまくっているわけである。
雪が樹木に降り積もったりしないよう、積もった雪が庭や表の通りにドサッと落ちないよう、降雪の時期の到来のまえに、庭木をすっきりさせようと頑張る……のだが、ツッカケでやるような作業ではない、ちょっとだけよ~では済まない作業のはずなのである。
まあ、今日は、汗が滲まない前に作業を終えたので、少しは大人になったのかな~って思うけど、どうでしょうか?
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