ベン・ヒルズ著『プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人』 を読み始める
ベン・ヒルズ著の『プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人』を読み始めた。第三書館が刊行。
本書は、もともとは講談社が出すはずだった本。
→ 「射水市|お知らせ|第35回全国豊かな海づくり大会~富山大会~」の会場から車で移動される皇后・美智子さまの手を振る姿を一瞬、垣間見ることができた(画像を拡大してね)。往路では天皇陛下の、同じく車中からにこやかに手を振る姿(顔)も、一瞬だけど見る機会に恵まれた。いつものにこやかで穏やかな表情で沿道の人々に手を振っておられた(写真は失敗したが)。小生は、僭越な表現かもしれないけど、お二方を心底、尊敬している。
けれど、「講談社での発刊前に政府や宮内庁がオーストラリア政府にまで抗議する異常事態が発生」したのだった。講談社は出版を断念(出版社としての矜持を疑ってしまう。芸能人や政治家などのスキャンダルは平気で書きまくるのに)。
どちらにしても、本書は(まだ半分も読んでいないのだが)、スキャンダルや、まして宮内庁の批判などはほとんど書いていない(読み込めば批判的なのは分かるが)のに、宮内庁はこの程度の本でも出版を邪魔する。
この程度の本なんて、うっかり軽率なことを言ったが、この程度であっても、日本のジャーナリストには書けないのだろう。
皇后美智子さまもだが、皇太子妃雅子さまも宮内庁を中心に旧勢力(昔は華族だったという家柄が自慢の人たち)に、民間人の皇室入りということで、徹底的にバッシングを受けてきた。皇后は男子を苦労の果てに持つことができて、ややバッシングは和らいだが、男子を皇室にもたらすことのできなかった雅子さまはとことん、いじめられている。
人権、例えば、皇室の人たちといっても人間なのに、当たり前の人権が無視されていること、まして女性の人権など皆無なほどにないがしろにされている(男子を生むためだけの存在扱い)。
けれど、国民は、知らぬ顔で、表向きは手を振って、尊敬や畏怖や憧憬の念を表すが、自分が皇室の立場に於かれることは、ごめん被るという、愚劣極まる構図を野放し……見て見ぬ振りしていることの欺瞞めいた不可思議。
← ベン・ヒルズ (著),『プリンセス・マサコ 菊の玉座の囚われ人』( 藤田 真利子 (翻訳) 第三書館)
人権とか女性の活躍なんて政府が唱えても、口先なんだと、つくづく思い知らされる。かくいう自分も口先だけの人間の一人なのだろうが。
せめて、こういった本を読んで、皇室の方々の苦衷をほんの少しは共感したいものだが、それさえ難しい。
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コメント
ナイスタイミングで捉えていますね。
私は41号線に朝・夕と2度も旗を振りに出ましたのに・・・撮れておりませんでした。
投稿: SILVIAおじさん | 2015/10/31 21:29
うーん。
かなり重い内容みたいですね。
皇室の閉鎖性が伝わってきます。
そんなところに嫁いだら、どえらいことになります。
民間人がそれほど嫌われているとは。
がんばれ、雅子さま。
投稿: 砂希 | 2015/10/31 22:33
SILVIAおじさん
仕事の最中だったので、デジカメも持参してなくて、スマホで撮りました。
陛下はにこやかに手を振る表情は見れたけど、皇后は撮れていた。ラッキーです。
そういえば、我が家には昭和天皇が白馬に跨って閲兵する生写真があったっけ(今は所在不明)。
投稿: やいっち | 2015/11/01 12:52
砂希さん
皇太子のお嫁さん候補は、何人もいたようですが(旧華族がほとんど)、やはり宮中に入ることに抵抗があったし、皇太子が雅子さんに固執して、周囲の反対もかなりあったけど、皇后陛下の応援もあって、雅子さんが折れたよう。かなり有能な外務省の役人だったのですが。
いずれにしても、明治のころまでのように、正妻のほかにお妾さんを持てるわけもなく、結婚して必ず男子を産まねばというプレッシャーは皇太子にもお嫁さんにもきつい。
試験管ベビー……。
投稿: やいっち | 2015/11/01 12:58