観光タクシードライバーの心得
表題を「観光タクシードライバーの心得」なんて、書いてしまったが、小生ごときがそんな偉そうなことを人に説けるわけもない。
実は昨日・今日と、観光タクシーという仕事をしてきたのである。
行き先など、細かな記録をここで書くつもりはない。お客様のプライバシーになるし(書きたい事、感じたことは沢山あるのだけれど)、もっと一般的なこと。
観光タクシーのドライバーとしての訓練や教育について。
わが社には格別これといった、観光タクシーの訓練システムはない。県や市が新幹線の富山駅開業を期して、観光のお客様への対応を勉強する機会、あるいはおもてなしの勉強の場を設けてくれることがあるので、そういった場へ、会社としても参加するノルマがあるようで、毎年、二人ほど、乗務員を参加させる程度。
会社では、講習会の類は開かれない。
そもそも講習する講師がいない。過日、ホテルマンを講師に、おもてなしをテーマに小さな講習会が開かれたが、必ずしも実用性が高いとはいいかねる。
昨日・今日、観光タクシーへ行って、改めて、観光地に限らず、知らないことが多いことを痛感させられた。
よその県のことならともかく(といっても、隣県だが)、我が富山のことでも、知らないことがあまりに多すぎる。
言い訳をすれば、高校を卒業と同時に県外へ出てしまって、30年を超えて8年前に帰郷したので、県内であっても、訪れたことのない観光地や有名な場所が大半。
さすがに、仕事柄、市内や県内各地をお客さんを乗せて、訪れたりはするのだが、通常の仕事では、目的地へ送り届けるだけ。別にことさら、当該地の説明を求められるわけではない。
車から離れるわけにはいかないので、お客さんのように、当該地を歩き回れるわけもない。
乗務員の中には、会社からの推薦で、観光タクシーの勉強会(市や県主催)へ参加させられたり、県内の観光地や名産・旧跡・名勝などの検定のための勉強をする人もいる。
自分はそんな機会には恵まれなかった。
むろん、このブログでも折々書いているように、富山の話題を随時拾うようにしているし、富山に所縁や出身の文学者や芸術家などを本などを通じて、知るようにそれなりの心がけはしている。
しかし、いざ、観光タクシーとして各地を巡ると、訊かれても答えられないことが実に多い。
自分で勉強するしかないのか。
まあ、その前に、県内はもとより近県の各地への道路事情をルートと併せ、勉強するほうが安全な運転と共に、先決問題なのだろうが。
まあ、好きこそものの上手なれ、なので、小生としては、今までのように、芸術家や文学者らを中心に、つまり、本や展覧会、ミュージアムなどを通じて、関係する地元と併せ、勉強していくのが、迂遠なようだが、反って近道のように思われる。
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