特別展「地球の結晶〜北川隆司鉱物コレクション~」へ
暑い!
でも、、ここ数日の中では、やや過ごしやすい。エアコンを使うのも躊躇うような。
← 特別展「地球の結晶〜北川隆司鉱物コレクション~」(富山市科学博物館にて)
今は、ガブリエル・ガルシア=マルケス著の『落葉 他12篇』 を一昨日から読んでいる。
新潮社のマルケス小説集は全部、一度か二度は読んだのだが、この一冊だけ、手つかずのまま、温存してきた。このところ、やや歯応えのない小説を読んでしまったので、口直しに。
ちょっと休憩のつもりで、テレビをオンにしたら、富山市科学博物館にて開催の特別展「地球の結晶〜北川隆司鉱物コレクション~」の宣伝をやっていた。
物事にはタイミングというものがあるのだろう、日ごろ、出不精になっている吾輩だが、ふと、今日、出かけたって何の支障があるかな…と考えたら、何もない。
じゃ、外出だと、珍しく即実行である。
→ 同上の裏面。
テレビで映し出された鉱物の姿に魅了されたこともあるし、鉱物についてはガキの頃から興味を抱いてきた。探求心のなさが災いして、深くはその世界に迷い込まなかったけれど、ガキの頃、何処で貰ったのか、木の化石やら、水銀の小さな粒やら、訳の分からない石が机の引き出しにあった。
石は時間の結晶なのだ。本展覧会では、「地球の結晶」というネーミングになっていて、これは冴えてる!
鉱物というと、文学者では、何といっても宮沢賢治だろう。「楢ノ木大学士の野宿」「十力の金剛石」「気のいい火山弾」など、いろんな作品に石が登場する。地質学者でもあったのだから、当然なのだろうが。
← 『賢 治 と 鉱 物 文系のための鉱物学入門』(工作舎) (画像は、「賢治と鉱物-工作舎」より)
あるいは、「『幻想文学』10号」を覗くと、目次には以下の項目が並ぶ:
1985.13.15 幻想文学会出版局 192ページ 980円 《特集◎石の夢・石の花》
【作品復刻】
ジョン・ラスキン●結晶の気変り(小林一郎訳)
稲垣足穂●水晶物語
【インタビュー】
巌谷國士●幻視鉱石学
松岡正剛●鉱物は生殖しない
【エッセイ】
澁澤龍彦●鉱物愛と滅亡愛
由良君美●ロマン派と鉱物幻想
【評論】
前川道介●ゲーテと口マン派と鉱物と
堀切直人●石の花
野々村文宏●ガラダマに集って
今泉文子●ノヴァーリスの鉱物幻想
石堂藍●大地の喜びとしての鉱物――バジョーフ
大宮信光●石が夢みる火のバラード
鎌田東二●石の密儀――宮沢賢治
【ブックガイド&資料】
諸星翔&石堂藍●鉱物幻想100景
堀切直人●鉱物をめぐる断章
鉱物幻想グラフィティ
← オリヴァー・サックス著『タングステンおじさん―化学と過ごした私の少年時代』(斉藤隆央訳、早川書房)
鉱物に限られず、化学一般への好奇の念でいっぱいの本ということで、個人的には、オリヴァー・サックス著の『タングステンおじさん―化学と過ごした私の少年時代』は逸することはできない。我が枕頭の書である。
題名自体、タングステンだし、鉱物に関連する章だけピックアップしても、冒頭の「タングステンおじさん―金属との出会い」から始まって、「「理想的な金属」―素晴らしきタングステンとの絆 大衆に明かりを―タングステンおじさんの電球」 「輝安鉱の国―セメントのパンと鉱物のコレクション」などと続き、これがやがて昂じていって、化学一般へ、そして精神医学へと連なっていくのである。
ちなみに、今、読み返している最中なのだが、我が著書に『化石の夢』(新風舎 今は文芸社)なんて本があtったりして。
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