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2015/08/05

真夏にも消雪装置を使おうよ!

 暑い日々が続いている。35度以上は当たり前! なんて、異常だろう。
 昔のことを言っても仕方ないが、ガキの頃は、30度を超えると暑く、時折、32度とか33度の日がある程度だったと思う。

Undine

→ アーサー・ラッカム 「イギリスの挿絵画家。特にメルヒェンやファンタジーの挿絵で知られている」。 「アーサー・ラッカム - Wikipedia」参照。名前は知らなくても、彼の絵は、一度は何処かで目にしているはず。

 それでも、暑い夏だったと印象付けられているが、今はまさに猛暑だ。日盛りの頃合いに外に出ると、文字通り、ジリジリと焦げるような暑さを感じてしまう。
 アスファルトの上だからなおさら、気温は高くなる。

 東京など、一部の地域で、打ち水を町内などで一斉にする光景がテレビで伝えられたりする。

 前にも書いたけど、富山など雪国には、消雪(融雪)装置がある。地下水を汲み上げて路面に散水する、壮大な装置である。
 冬場に使うのが常識だが、実験的に夏場の真昼間などに、装置を稼働させて、その効果のほどを確かめてみたらどうだろう。2、3度くらいは下がるのではなかろうか。
 日中の35度を超える時間帯だけでも、試してみる値打ちはあるのではないか。
 
 さて、今日、ウェンディ・ムーア著の『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』を読了した。まさに日本語版の題名である、「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」がぴったりの内容だった。
 本書の内容案内には、「『ドリトル先生』や『ジキル博士とハイド氏』のモデルとも言われるジョン・ハンターは後世、近代外科医学の父と呼ばれるようになる。しかし混沌とした草創期にあって、彼は群を抜いた奇人でもあった。あまりの奇人ぶりは医学を超え、進化論まで及び、噴き出すような多くの伝説さえ生んだ。遺体の盗掘や闇売買、膨大な標本…ユーモラスなエピソードに満ちた波瀾の生涯を描く傑作」とある。
 まさに、傑作である。

 あるサイトに、小生は以下のような簡単な感想を書いた:

医者は治療などしない、治療は床屋などに任せる下賤な仕事だった時代、宗教的偏見や社会の反発に抗して、実験・観察を徹底的にやった。植物や動物など、ありとあらゆるものを徹底的に解剖し、仕組みを観察した。解剖の遺体を得るためなら墓泥棒もいとわない。さまざまな奇形の標本を集めることで、あらゆる種は、何らかの一つの祖形から変化し、今日に至ったと。ダーウィンの進化論にあと一歩まで迫っていた。金持ちからはたっぷりの治療代をゲットし、貧乏人はただで治療する。彼の集めた資料は、やがて博物館の貴重な資料に。ダーウィンも見学に。

Anatomi

← ウェンディ・ムーア【著】『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』(矢野 真千子【訳】 河出文庫) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 人間的に率直そのもので、田舎者の粗雑さを隠そうともしない。慕う人は慕うが、嫌う人は徹底して嫌う。
 なので、味方や弟子も多いが敵も多い。宗教的権威や、特に治療のような下賤な営為は床屋が行うものと思い込んでいる古いタイプの<医者>からは、権威をゆるがせられるので、忌み嫌われた。
 だが、あらゆる偏見を乗り越え、ひたすら好奇心に駆られ、研究者と実践家としての生涯を全うしたのだ。
 とにかく、痛快な本だった。
 現代の目から見たら、悍ましい光景もフンダンにあるが、それでも、真っ正直な人柄がわれわれを魅するのである。

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