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2015/06/23

富山県小矢部市のメルヘン建築群

 今日の朝日新聞に、メルヘン建築(富山・小矢部)が特集されていた。久々に(紙上でだが)ご対面させてもらった。
 そうだった、富山にはこんな町がある!

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← 「津沢保育所」 「東京赤坂にあった旧霊南坂協会をモデルにしていて、 正面入口は迎賓館をモデルにしてい」るとか。 〔所在地〕  富山県小矢部市清沢 (情報や画像は、「津沢保育所 - じゃらんnet」より) これが保育所!

 朝日新聞の同記事によると、「小矢部市では1976~92年、大谷中のようい国内外の著名建築を模した学校、保育所などの公共施設が次々につくられた」という。
「建設を推し進めたのは、72~86年に市長を務めた故・松本正雄氏だ」とか。同氏は、一級建築士の資格を持っていた。

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→ 「蟹谷中学校」 (画像は、「蟹谷中学校のホームページ」より) オックスフォード大学(尖塔)とベルサイユ宮殿(両サイド)を模している。蟹谷は、「かんだ」と読む。

 同氏はかつてメディアへの寄稿でこう語っていたとか:
「わが国の都市づくりは、経済的効率性と機能性の追求に偏重した結果、個性の乏しい都市景観を形成してきた」「公共施設そのものに文化的価値を持たせ、地域のシンボル、誇りとなる施設をつくる」
 マスコミからは「メルヘン建築」と呼ばれ、当初は全国から注目を集めたとかで、当時は東京在住だった小生も、テレビでだったか、仄聞していたのを今さらながらに思い出した。


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← 「石動中学校」 「スイス中世の城をモデルにして中央の時計台はイギリス国会議事堂のビッグベン、 一階ピロティーは東大法学部をモチーフにしてい」るという。石動(いするぎ)と読む。 (情報や画像は、「石動中学校 - じゃらんnet」より)

 小矢部市には、市内に35の「メルヘン建築」が点在する:
メルヘン公共建築:富山県小矢部市観光協会

「最初のメルヘン建築が完成して来年で40年」ということで、観光資源としてだけじゃなく、建築理念の一つの典型として改めて注目を集めるかもしれない。

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→ 「大谷中学校」 「本体の塔歴が東大安田講堂、正面は東大教養学部、 塔の先端はオックスフォード大学の学生寮クライストチャーチ寮をモデルにしてい」るとか。さらに、「校舎だけでなく、野外音楽堂は日比野野外音楽堂、クラブハウスはアラビア風建築となってい」るとも。 (情報・画像は、「大谷中学校 - じゃらんnet」より)

 これら小矢部市のコピー建築群については、上記したが、「メルヘン公共建築:富山県小矢部市観光協会」が詳しい。
 建築構想理念によると、「市域に建造される公共施設そのものに文化的価値を持たせながら、地域の人々に親しまれ愛され、地域のシンボル・誇りとなるよう考えられたメルヘン公共建築。周囲の自然環境にも配慮し、その地域の特性を生かして 風光・地形・排水、地盤などに特に配慮してい」るという。


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← 「松沢公民館」 「建物本体がボストン公会堂、塔屋はセントポール寺院をモデルとして」いるとか。 (情報や画像は、「松沢公民館 - じゃらんnet」より) これが公民館!

 また、「メルヘン建築(小矢部市) 地域 読売新聞(YOMIURI ONLINE)」によると、「単にデザインをまねて、奇をてらったわけではない。市観光振興課によると「歴史的に有名な建築物は、耐久性や風通しのよさ、採光などが優れており、モデルにした」という」から、再認識される価値があろうというもの。


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→ 「薮波公民館」 「正面はローマの洞門、左右の党派ウエストミンスター寺院、 中央部はイギリスのシェークスピア記念館をモデルにしてい」る。 (画像は、「薮波公民館 - じゃらんnet」より) これまた公民館!


参考サイト:
メルヘン公共建築 ☆ブログでおやべの情報をお届けします☆
メルヘン公共建築:富山県小矢部市観光協会


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