陽に耐えてじっと雨待つホタルブクロ
それどころか、どうしたわけか、庭のあちこち、思いがけない場所に咲いたりすることも。まあ、滅多にそういうことはない。
一方、吾輩が一切手を掛けないのに、毎年、律儀に咲いてくれる植物(花)もある。
紫陽花や山茶花、薔薇などの樹木は別として、ムラサキツユクサ、ドクダミ、オダマキ、付きぬきニンドウ、スイセン、アガパンサス、タンポポなどなど。
今日、紹介するホタルブクロも、小生が苗などを手植えした記憶はない。あるいは父母の代に植えられたのか。それとも、勝手に居場所を我が家の庭先に定めたのかもしれない。
← 一昨日は、開花していたのは、ほんの一個か二個だったのに、今朝観たら一気に咲き誇っていた。
「季節の花300 蛍袋(ホタルブクロ)」によると、桔梗(ききょう)科の花で、学名上、ホタルブクロ属(Campanula)。Campanulaは、ラテン語で「小さな鐘」の意味だとか。
別名、チョウチンバナ。
さらに、「「「花の中に蛍を閉じ込めると、その明かりが外へ透けて見える」ところからきているらしい。また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、その提灯に似ているので「ほたる」、それが「蛍」になったとも」
小生にも理解しやすいネーミングである。今まさに蛍の光の明滅する時期。時期さえ符合する。
ところで、学名(属名)の「Campanula」だが、カタカナ表記すると、カンパネルラ。あの宮沢賢治の小説に登場するカムパネルラに繋がる。どうやら宮沢賢治は、ジョバンニ同様、イタリアにはありふれた名前ということで採用した…?
「「カンパニュラ」 と 「カムパネルロ」。|げたにれの “日日是言語学”」など参照のこと。
→ 今年も梅酒を作った。ただ、今年は梅の木、全く実が生らなかったので、店で買ってきた梅の実で。その代り、氷砂糖じゃなく、蜂蜜を使う。来春までじっと我慢である。
蛍袋(釣鐘草/提灯花/風鈴草)は、季語(仲夏)である。
静けさの蛍袋に詰まりけり 渕野陽鳥夕風に蛍袋のひとかたまり 細見綾子
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