「鬱勃の闇」の続編?
ところが、である。今年は違う。我が家の躑躅たちが、さすがに近隣や街中の見事な咲きっぷりには到底、敵わないが、それでも、彼らなりに立派に咲いてくれているのだ。
異変、としか言いようがない。我が家の躑躅は、隣接するツゲたちに影響されたのか、自分たちが躑躅だということをすっかり忘れ去ってしまっていたのだから。
ところで、これは、漢字に弱い人、でも、漢字の持つ雰囲気に魅了されがちな人なら誰しも、一度は思ったことがあるだろうが、「躑躅(ツツジ)」と「髑髏(ドクロ)」とは、パッと見た目には、似ていると感じてしまう。
よく見れば、あるいはよく見なくても、両者は明らかに似て非なる漢字たちであるのは、云うまでもないのだが、でもやはり、素養のない小生などは、つい、並べてみたくなる。
なもので、「躑躅(つつじ)と髑髏と」なんて雑文を書いたことがある。
いつだったか、髑髏(ドクロ)の眼窩から飛び出すようにして咲いている、躑躅(ツツジ)の花が、あるいはその取り合わせが印象的な絵を観たような幽かな記憶がある。俄かには思い出せないのだが。
さて、やや無理筋の髑髏と躑躅の並立に、ロウソクなる漢字を並べると、最強の取り合わせとなる。
ロウソクでも、蝋燭と表記するのが普通だが、これは、標準的というか、簡易な慣用的な表記(字体)である。ロウソクにはこれとは別に、蠟燭と表記する印刷標準字体がある。
つまり、髑髏と躑躅と蠟燭という組み合わせだ。
だから何? と訊かれても返事のしようがない。ただの気分でありイメージであり、言葉の上の戯れなのである。
← 完全にドクロ!キンギョソウの種さやが怖すぎる! (画像は、「【画像】完全にドクロ!キンギョソウの種さやが怖すぎる!【植物】 - NAVER まとめ」より)
ということで、ここにさらに「蟷螂」を並べたら、なんて話はやめておく。切りがない!
ナンセンス掌編の極みである、「鬱勃の闇」の続編を書く羽目になる!
「躑躅(つつじ)と髑髏と」(2005/04/25)
「闇夜に躑躅の花の咲く」(2006/04/15)
「蝋燭の焔に浮かぶもの」(2006/02/27)
「髑髏の色は「白」を意味する…」(2008/07/12)
「「鬱勃の闇」(2010/04/12)
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コメント
躑躅はカタカナ表記がよさそうですね。
読めないし、たしかに「ドクロ」を連想させる不気味さが漂っています。
それに「ロウソク」が加わると、西洋風お化け屋敷が出来上がりそう(笑)
最強の組み合わせを見つけましたね!
こちらは、職場までのルートにツツジ街道があります。
100メートルくらい続いているでしょうか。
早歩きでも、「キレイだな~」と眺めて楽しめます。
ドクロ街道があったら、走って逃げなくちゃ!
投稿: 砂希 | 2015/05/30 10:20
砂希さん
言葉、特に漢字の見た目の存在感は大きい。
字画の多い漢字をいっぱい、並べるだけで、何か言ったよな、何か立派なことを告げているような気になる。
漢詩漢文の魔です。
投稿: やいっち | 2015/05/31 21:45