広島の被曝イチョウ
組合の雑用が多くて、昨年来、庭もだが畑仕事もなかなかできなくなっている。で、今年は思いっきり畑仕事の戦線縮小するつもりでいた。で、畑に果樹の苗木を植え、プチ果樹園風に仕立てつつある。
→ 「善法寺の被爆銀杏」 「善法寺境内に立つ銀杏と桜の古木は、原爆を経た今もたたずんでいる」とか。 (情報や画像は、「原爆と善法寺|浄土真宗本願寺派 善法寺(広島県広島市)」より)
野菜は今年はナスとキュウリだけにする! と思ったら、知り合いに野菜ならどれだけでも貰ってくれるという人がいて、それだったら作るってことに方針転換。
今日も晴れて暖かく、ゴーヤやネギなどの野菜の苗のほか、ナシの異種として豊水の苗木などを買いに行った。先日おの店にはないと分かっているので、一昨年まではよく通っていた、岩瀬のほうにあるカーマへ。
行って驚いた。カーマが閉店となっている。いつの間に!
同じ敷地内にあるスーパーの前には野菜や花の苗は売っているが、果樹などの苗木はない。
小生の近隣では、果樹や野菜の苗を売っている店がドンドン、減っている。
店が淘汰されている? 買う人が減っている?
しばし呆然。ネット検索して他の店を探したが、車で行くにしても遠い。余儀なく、今日はスーパーで買い物を済ませて帰宅。
まあ、苗(木)を買う…植えるチャンスはまだまだあるし。
さて、相変わらず、ピーター・クレイン 著の『イチョウ 奇跡の2億年史 生き残った最古の樹木の物語』(矢野 真千子 訳 河出書房新社)を読んでいる。
一昨日は、本書からの話題として、「上日寺のイチョウ(天然記念物)」を書いた。
今日も同じ本から日本に関係するイチョウ関連の話題を。
というのも、本書の中に、イチョウは世界中の名所を飾っているとして、「ワシントンDCのホワイトハウス、東京の皇居、北京の天安門広場、テキサス州サンアントニオのアラモ砦。カナダの首都オタワにある首相官邸には、かつての中国国家主席、李先念による一九八五年の訪問を記念するイチョウがある」としたうえで、以下のように続く。
すなわち、「何より有名なのは、一九四五年八月六日の世界初の原爆投下による爆風を生き延びた、広島のイチョウだ」とある。さらに、「この木は、大いなる破壊と人類の苦難を表すシンボルとなっている」とも。
他にも、「アメリカのミズーリ州には、原爆の投下の命を下したトルーマン大統領の家の近くにイチョウの木立がある。エンリコ・フェルミ率いる研究チームが世界初の原子炉を開発したシカゴ大学、エリス通りにもイチョウの街路樹が植わっている」とも書いてある(p.41-42)。
正直、「一九四五年八月六日の世界初の原爆投下による爆風を生き延びた、広島のイチョウ」のことは知らなかった。あるいはニュースなどで見聞していたのだろうが、まるっきり右の耳から左の耳である。
ネットで関連の話題を検索すると、幾つもの関連記事が浮上する。どうやら、被爆イチョウは一本ではないようである。以下、関連する記事をアトランダムに列記する。
「イチョウ(報専坊内)(被爆樹木)見どころ広島市の観光ガイド「ひろしまナビゲーター」」:
爆心地から1130mで被爆した、被爆樹木のイチョウは、報専坊内の正面玄関前にあります。樹齢100年以上とされており、原爆により幹に大きな裂け目ができましたが、現在も生き生きと育っています。このイチョウは、原爆で崩壊してしまった本堂を火災から守ったと伝えられています。
「被爆イチョウ、世界に根付け 平和の苗木、広島からサラエボへ:朝日新聞デジタル」:
第2次世界大戦末期に広島に落とされた原爆で、被爆したイチョウがある。69年後、そのイチョウの種から育てられた苗木が第1次世界大戦の発端となった都市に植えられた。ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ。二つの大戦の象徴的な地がつながり、平和と核なき世界への願いが広がる。
「イチョウの生命力|日本イチョウファーム」:
江戸時代の大火に何度も見舞われたイチョウ、第二次大戦において広島に原爆が投下され、70年間植物は生育することが出来ないであろうといわれる中で、真っ先に新しく芽を吹き返したイチョウに、人々は驚異をもって「防火の樹」と呼んで祭っているところもあります。
「“ヒロシマ”をさがそう!~市民とつくる被爆地図~ イチョウ (安楽寺)」:
爆心地から2160m離れたこの寺院も原爆によって、本堂は一本の柱を残し他は全て焼け落ち、境内にあったイチョウの木は幹を残して焼けてしまった。寺は焼け残った柱を使い本堂を再建し、イチョウの枝は翌年奇跡的に芽吹き人々に生きる勇気を与えた。
← 「ジュネーブICRC本部の中庭に新たに植えられたイチョウの木と記念碑(C)ICRC/T.Gassmann」 「1945年の広島原爆投下を生き延びたイチョウの子孫を植える植樹祭が赤十字国際委員会(ICRC)のジュネーブ本部で開かれました。このイチョウの木は、核兵器の残忍さを忘れず、廃絶する日を願って植えられ」たとか。(情報や画像は、「ジュネーブ:植樹祭で核兵器の脅威に思いを馳せる 赤十字国際委員会赤十字国際委員会」より)
「世界へ広がる被爆樹木 「緑の遺産ヒロシマ」 15ヵ国で根付く|ニュース|ヒロシマ平和メディアセンター」: 被爆樹木の種や苗を世界各地に送る、市民団体「緑の遺産ヒロシマ」(広島市中区)の活動が、着実に根を広げている。2011年7月のスタートから間もなく2年。日本を含む15カ国で平和を願う被爆地広島の心とともに育っている。(増田咲子)
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