瀧廉太郎「荒城の月」と富山城
過日、何気なくラジオの局を切り替えたら、瀧廉太郎作曲の「荒城の月」が話題に遭遇した。
「七五調の歌詞(今様形式)と西洋音楽のメロディが融合した楽曲」で、土井晩翠が作詞している。
→ 「荒城の月のすべて」(CD 東京混声合唱団 キングレコード) (画像は、「Amazon.co.jp 通販」より)
「荒城の月 - Wikipedia」によると、「1901年(明治34年)に中学校(旧制中学校)唱歌の懸賞の応募作品として、瀧廉太郎が作曲した。原曲は無伴奏の歌曲であった」とか。
確か、ラジオでは、「1903年(明治36年)に瀧が没し、その後の1917年(大正6年)山田耕筰はロ短調から短三度上のニ短調へ移調、ピアノ・パートを補い、旋律にも改変を加えた」など、山田耕筰による曲の改変ぶりが話題になっていたような。
生憎、仕事中ということもあり、最後までしっかり聴き取ることはできなかった。
「荒城の月 - Wikipedia」によると、「山田版は全8小節からテンポを半分にしたのに伴い16小節に変更し、一番の歌詞でいえば「花の宴」の「え」の音を、原曲より半音下げて(シャープをとって)いる」など、以下、詳しく書いてある。
あるいは番組では、何か新しい観点が示されたのかどうか、分からない。
← 以下、画像は、拙稿「富山で久しぶりの図書館」より。実際、今日はたまたまだが、久しぶりに図書館へ足を運んだ。最近は、忙しいので、本は借りて、じゃなく、買って読むことが多くなったので、足が遠ざかっている。でも、今の役務がお役御免になったら、図書館通いを再開したい。
土井晩翠が詞を構想したとされる舞台となった古城は、一般的には、宮城県仙台市の青葉城址だろうが、他にも、「福島県会津若松市の鶴ヶ城址、また、当時、リンゴ狩りに訪れた際に立ち寄った岩手県二戸市の九戸城址、そして瀧廉太郎が曲を構想したとされる大分県竹田市の岡城址、同じく富山県富山市富山城西側にそれぞれ歌碑が設置されている」ようである。
「昭和27年仙台城址に「荒城の月」詩碑との晩翠の胸像を建立。除幕式の日、晩翠は病をおしてまで出席した。その際、『身にあまる ほまれをうけて ただなみだ 感謝をささぐ 一切の恩』と詠みその場で号泣したという」情報もあるくらいだから、少なくとも作詞は仙台城址(青葉城址)なのだろう。
作曲の想を練った舞台は何処なのか。
青葉城址などはとにかく、何故、富山(城)が登場して来るのか。
「富山で感性を育んだ滝廉太郎」によると、父の仕事の都合で富山に移ってきたという。
結果、「滝廉太郎は、小学校1年生の途中から3年生の途中まで」「富山県尋常師範学校附属小学校」に通っていた。この学校は当時、旧富山城内にあった藩校跡にあったとか。
さらに、「富山で感性を育んだ滝廉太郎」によると、「20歳頃、廉太郎は組曲「四季」を作曲しています。その中の「雪」は大変美しいメロディですが、富山時代の冬を思い起こしたものと言われてい」るのだとか。
ただ、「有名な「花」も春うららの神通川(今の松川のあたりか?)を上り下りしている舟人を連想したかもしれません」となると、小生には何とも評しようがない。
小生は、生まれは富山で高校を卒業して仙台の地で学生時代の6年を過ごした。青葉城址などのある青葉山がキャンパスで、青葉城址の脇を何度となく通り過ぎた。
(ただ、当時、「荒城の月」は、さすがに知っていたものの(少年時代の愛唱歌でもあった)、青葉城址と滝廉太郎と結び付けていたかどうか、怪しい。しかも、「土井(晩翠)が晩年を過ごした仙台市内の住居は現在、「晩翠草堂」として同市青葉区の青葉通り沿いに残されている」し、バスで青葉山のキャンパスに向かう際、バス停に「晩翠草堂」とあるのを、何度も耳にしていたのだが、とうとう今日にいたるまで、土井晩翠に関心を抱くことはなかった! 学生時代までは哲学オタクだったので、足下を確かめることはなかった…)
そんなわけで、「荒城の月」が仙台に縁が深かろうと、富山城に縁があろうと、どちらにしても、感懐深い曲であることに変わりはないのだ。
それにしても、一昨日のラジオで何が語られたのか、気になる!
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