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2015/02/13

久々のアビ・ヴァールブルク

 今日は、雪。八日の夜から降り出した雪は、翌九日の夕方までには50センチ以上もの積雪となった。
 先月の27日頃から引き始めた風邪は、九日の朝にはかなり軽快していたのだが、せっせと雪掻きしたせいで、また風邪をぶり返させてしまった。

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← ヴァールブルク【著】『蛇儀礼』(三島 憲一【訳】 岩波文庫) 本書の内容説明によると、「ドイツの美術史家ヴァールブルク(一八六六‐一九二九)が見た世紀末アメリカの宗教儀礼。蛇は恐怖の源か、不死の象徴か。プエブロ=インディアンの仮面舞踊や蛇儀礼は、やがてギリシア・ローマやキリスト教の蛇のイメージと交錯し、文化における合理と非合理の闘争と共存を暗示する」だって。 (画像や情報は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 除雪作業中、冷たい空気を思いっきり吸い込んだせいで、喉をさらに気管支をも傷め、休みはさらに三日ほど伸びて、昨日、半月ぶりに出社し、仕事。

 乗り降りが苦しかったりしたが、仕事が暇だったせいもあり、なんとか無事、最後までやりきることができた。
 でも、半月も休むと、完全歩合制の給料なので(売り上げが悪いと、歩合がさらに減るし)、今月末に得る手取りはスズメの涙になりそう。つまり、北陸新幹線が開業する来月は、臥薪嘗胆(←大袈裟)の生活が待っているということだ。

 さて、九日前後に降った雪は、路面はもちろん、屋根の雪も含め、日陰の部分を残して、すっかり融け去った。というのも、十日、十一日と暖かだったし、十二日には割と温い雨が降ったからである。
 朝方にしても、零下にはならなかったので、路面の凍結という一番嫌な状態も避けられた。
 と思ったら、今日は雪!

 朝方は薄日も見えていたのに、お昼近くに居眠りから目覚めたら、一面の銀世界に舞い戻り。
 気温の変化や天気の変化もだが、風景の激変ぶりにも驚かされる。
 ああ、もう、雪掻きはしたくない。また、喉や気管支を痛めること必定なのだし。
 今日は、金曜日で銭湯は休みなので、自宅の風呂に漬かった。
 茶の間の暖気を洗面所を通じて繋がる浴室までたっぷりと流し込み、浴室は熱いお湯をたっぷり溜めて湯気で濛々とさせ、とにかくヒートショックを被らないよう、用心に用心を重ねた。

 さて、昨日から仕事を再開ということで、車内での待機中の読書も再開である。
 昨日からは、アビ・ヴァールブルク著の『蛇儀礼』(岩波文庫)を読み始めた。

 アビ・ヴァールブルクなる人物は、「アビ・ヴァールブルク - Wikipedia」によると、「ドイツの美術史家。1919年からハンブルク大学の教授を務めた」方。
 というより、裕福な家庭の「家業の相続を嫌い、家督を弟に譲る代わりに、生家の経済的援助で研究を続けた。1896年には米国に旅して、ホピ族に関する人類学的研究をおこなっている(「蛇儀礼」)」といった人物。
 まさに本稿で紹介する著作などで有名なのである。
 あるいは、「鬱病と統合失調症を患い、1921年、スイスのクロイツリンゲンにあったルートヴィヒ・ビンスヴァンガーの神経科医院に入院。1924年、医師や患者仲間たちの前で高度な学術的講義をおこなうことで正気を証し、退院を許される」と、異色の経歴の持ち主でもある。
 こんな人物だからこそ、独特な研究に打ち込めたのかもしれない。

 言えることは、本書はヴァールブルクの本領発揮の本とは到底、云えないだろうということ。「その妄想と錯乱を孕んだ思考のただなかに沸騰する情念の論理」は、他の研究書に拠らないと見えてこない。岩波文庫には、もっと他の本を入れたらよかったのに。

Abi

← 田中 純 著『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』(青土社) 「図像表現の細部に宿るパトスを一身に受けとめた美術史家アビ・ヴァールブルク。その妄想と錯乱を孕んだ思考のただなかに沸騰する情念の論理を精緻に解読し、20世紀思想史の未踏の領野を照らしだす輝かしい力作」だとか。 (情報・画像は、「Amazon.co.jp 通販」より) 本書については、「田中 純 『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』 サントリー学芸賞 サントリー文化財団」など参照。

 かのマリオ・プラーツとの関わりもあったとか(そういえば、東京の住まいを引き払う際、マリオ・プラーツの『肉体と死と悪魔 ロマンティック・アゴニー』なども処分したのだった。今思えば、惜しい!)。
 本書の訳者である三島 憲一氏は、ニーチェの研究者として有名で、小生には懐かしい名前である。

 それにしても、小生がヴァールブルクの存在を知ったのは、どういう流れだったのか、今となっては記憶が定かではない。
 あるいは、生松敬三著の『二十世紀思想渉猟』あたりだった? うーん、はっきりしない。
 思えば、この先生も30年前に亡くなられていた。木田元と親しかったというけど、そういえば、彼らの本を好んで読んだ時期もあったっけ。

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