ベジャンの革命的理論「コンストラクタル法則」だって
今日、二週間ぶりに銭湯へ。風邪を引いたため、銭湯入浴は断念してきた。
この二週間でシャワーを三度ほど。
今日も、直りかけで、入浴に体が持つか、心配で、お湯に浸かっていても、咳が出ないか、そもそもお湯に耐えられるか心配だった。
← エイドリアン・ベジャン、J・ペダー・ゼイン・著『流れとかたち―万物のデザインを決める新たな物理法則』(柴田 裕之【訳】/木村 繁男【解説】 紀伊国屋書店) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)
幸い、なんとか、最後まで持ってくれた。咳も何度か出ただけ。
垢すりで体を擦ってみたが、面白いように、というか、恐ろしいほどに垢が出る、出る!
体重も測ったが、これだけ除雪で汗を流したのに、体重が増えている。病気でやつれるなんて、吾輩には縁がないのか。
ただ、さすがに帰宅して椅子に体を預けたら、ぐったりしてしまい、夕方まで寝込んでしまった。
さて、昨日の日記は、『醜の歴史』から『ピノキオの冒険』へ? としたが、生憎、『ピノキオの冒険』はまだ入手していない。
今日からは、エイドリアン・ベジャン、J・ペダー・ゼイン・著の『流れとかたち―万物のデザインを決める新たな物理法則』(紀伊国屋書店)を読み始めた。
書店で見かけて、面白そうなので、衝動買い。
副題の「万物のデザインを決める新たな物理法則」もだが、本書の内容紹介の「生物・無生物を問わず、すべてのかたちの進化は「コンストラクタル法則」が支配している!」が気になった。
下手すると、際物なのか。
でも、本書をパラパラ捲る限りは、そんな懸念は無用のようである。
著者のキャリアも、文句なし。その一端だけでも、「「世界の最も論文が引用されている工学系の学者100名(故人を含む)」に入っている。1999年に米国機械学会と米国化学工学会が共同で授与する「マックス・ヤコブ賞」を受賞。2006年、「ルイコフメダル」を授賞」など。
チャウシェスク独裁政権下でのルーマニア出身だが、自由を得て渡米し、活躍の場を得たのだ。
→ Le Grand Sanglier Noir, Jean Fautrier, 1926 ウンベルト・エーコ編著の『醜の歴史』(川野 美也子【訳】 東洋書林)を読んでいって、あと僅かという頁で、久々、Jean Fautrierの絵『大きなヌードのための習作』に出会った。小生がアール・ブリュや抽象芸術に魅入られる切っ掛けとなった「虜」の画家である。残念ながら本書に掲載されている絵をネットで見つけることができなかった。代わりに、この作品。題名を直訳すると、「大きな真っ黒のイノシシ」となる?
とはいいながら、小生、今日から楽しんでいくので、偉そうなことは言えない。
本書については、「「流れとかたち」 紀伊國屋書店ウェブストア」における本書の紹介が簡潔だが要を得ている:
著者エイドリアン・ベジャンは、1996年にノーベル化学賞受賞者イリヤ・プリゴジンの講演を聴いていた際、「河川流域や、肺の気道、稲妻など、自然界に豊富に見られる樹状構造の類似性は偶然である」という、プリゴジンの主張が間違っていることに突如気づいた。この閃きからベジャンの思考は一気に流れ出した。万物のデザインを支配する物理法則の存在を確信したベジャンは、のちに「コンストラクタル法則」と名付ける法則の定義を、以下のようにノートに書き留める。
「有限大の流動系が時の流れの中で存続するためには、その系の配置は、中を通過する流れを良くするように進化しなくてはならない」
驚くことに、この法則は生物のみならず、河川流域や稲妻の形状、果ては工業製品や社会制度のかたちなど、無生物にも適用されるものなのだ。ベジャンは生命の概念を生物学の領域から切り離す。すべてを「流動系」と見なせば、そのかたちの進化はコンストラクタル法則に従うという。そして最終章では、同法則を用いた人間社会の未来予測が展開される。
「すべては、より良く流れるかたちに進化する」という、一見過激なこの物理法則はいかに説明されるのか?
初めて一般向けにまとめられたベジャンの革命的理論が、ついに日本に上陸する!
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