ジョルジョ・ギージやエル・グレコのこと
相変わらず、車中の楽しみは、ラジオに読書。そこに最近は、ユーチューブで視聴する懐かしの曲の数々。テレビでは滅多にオンエアーされることのなくなった往年の内外のヒット曲を存分に楽しんでいる。
→ ジョルジョ・ギージ Giorgio Ghisi, Italian, 1520-1582「Allegory of Life」(1561 UCLA, Grunwald Center for the Graphic Arts) 本書においては、「ラファエロの夢」と題されていた。(画像は、「Calisphere - A World of Digital Resources」より) 拙稿「ジョルジョ・ギージの沈鬱なる想像」参照のこと。
東京在住の頃の車中の楽しみは、何といってもラジオだった。キー局も多数あり、選択の余地が多かった。何処かのチャンネルで好きなジャンルの音楽や好きなキャスターのラジオを選べた。
それが富山では、選択の余地が乏しく、ラジオも助けにならない時間帯が多い。ちょっと悲しい。
東京では流し一本だったので、読書は車を回送にし、何処かの公園の脇に車を止めて仮眠の前の睡眠導入剤風に。
読書は、今は、グスタフ・ルネ・ホッケ著の『迷宮としての世界(上)――マニエリスム美術』 (種村 季弘 (翻訳), 矢川 澄子 (翻訳) 岩波文庫)である。上下で900頁ほどあるので、当分は愉しめそう。
← エルグレコ A View of Mount Sinai「シナイ山の眺め」(1570-72年頃 カロケリノス慈善財団) (画像は、「エルグレコの作品一覧:Arts of ELGRECO A View of Mount Sinai 「シナイ山の眺め」」より)
いろんな作家の存在を知ることができて、勉強になる以上に面白い。
過日も、「パルミジャニーノにマニエリスムを嗅ぎ取る」なんて記事を書いたが、昨日も、ジョルジョ・ギージ(の「ラファエルロの夢」)なる存在を知った。
早速、記事に仕立てようと思ったら、既に「ジョルジョ・ギージの沈鬱なる想像」なる記事を書いていたのだった。
これは、当時やはり車中で読んでいた種村秀弘著の『魔術的リアリズム―メランコリーの芸術 』(ちくま学芸文庫)で見つけた特異な画家である(この本からは、「フェデリコ・ベルトラン=マッセスのこと」なる記事なども書いている)。
→ エル・グレコ展 @東京都美術館 (画像は、「エル・グレコ展 @東京都美術館 Art & Bell by Tora」より)
上掲書は未だ百数十頁ほど読んだだけだが、それでも採り上げたい作家(作品)が幾つも。
ただ、アントニオ・ライモンディの「夢」や、ドッソ・ドッジの「夢」などは、ネット上で発見することができない。
かろうじて、エル・グレコの「シナイ山」に似た作品だけ、ヒット。
エル・グレコは、いつかは採り上げたいと思っていた、凄い画家。
一昨年開催の東京都美術館での「エル・グレコ展」は、東京在住だったら観に行けただろうに。
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