タクシーの燃費について
環境意識の高まりと共に、タクシーについても、エコを意識した走行や、必要のない時の小まめなエンジンストップが求められてきている。
営業所などで待機する際にエンジンを止めておくのは大事なことだろう。
安全的確快適な運転が大事。
その前提の上で、燃費の向上こそが至上命題だということだ。
が、ここには何かが忘れられていると感じられてならない。
それは何か。タクシーは営業車両だという点である。
いくら燃費が良くても、売り上げが悪いのでは、お話にならない。
お客さんを乗せないままに、地球にやさしい運転を自慢したって、誰も相手にしないだろう。自家用車ではないのだ。
単純に何キロを何リッターのガスで走ったかを計算しても、その間の売り上げが考慮されていないのなら、そんな計算や燃費にどれほどの意味があろうか、疑問なのである。
思うに、タクシーのような営業車両については、何キロを何リッターで走り、その間、どれほどの売り上げがあったか、この3点を加味した計算でこそ、<燃費>を計算する意味があろうと思われる。
(以下、1月10日追記)
また、あまりに燃費の向上を強調すると、流し営業が困難になりかねない。
富山(市)は、東京などの大都会とは事情が異なり、流し営業は繁忙期や繁忙が期待される時間帯や交通事情の際を除き、通常はほとんど行わない。あるいは行えない。
それでも、折々は流し営業を行うこともあるだろう.
が、従前どおりの走行距離当たりの燃料消費を考慮する燃費では、流し営業は効率が悪いので、燃費至上主義に走ると、そもそも流し営業は行うべきではない、ということになりかねない。
いずれにしろ、タクシー業務における燃費の問題は、一般車両などの燃費と同列に論じるのは、やや難があろうということは言えそうである。
…なんて、今さら言うまでもないことかな。
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