ピエロなんだもの
夢が嗚咽のように噴出する。血と汗と涙のように、時も所も弁えず、ただ本能のように剥き出しに。
ああ、しゃっくりのように止まらない発作。
← 林 俊作の作品「Sagrada Familia計画」(2014年4月29日) 第10回・アート部門奨励賞 ぜひ、拡大してご覧ください。
真っ直ぐすぎて、魂をも射抜いてしまう衝動。
目の前にぶら下がっている命。干し柿の真似をしているのか。それとも、いつの日かミイラになることを夢見ている?
掴みたいんだよ。
何をって?
それが分かれば苦労はしない!
ただ、掴みたいんだ。
とりあえず真実と答えておく。でも、本当のところ、ボクにも分からない。
→ チャンプ作「ツライのは君だけじゃないとゆうフレーズを待つ灯台守」(2014年12月25日 )
ああ、夢は宙ぶらりん。そこに、そう、浮かんでいる。揺らいでいる。手を出せば、呆気ないほど簡単に掴めるはず。
けれど、差し出した手をするっと抜け出し、半歩後ろに後退しては舌をペロッと出してボクを嘲笑っている。
いや、ただ嗤っているだけなのかもしれない。ボクの真剣さが滑稽だって笑い転げているだけんだろう。
ボクの直接過ぎる想いが窮屈過ぎて、息が詰まるってさ。
← チャンプ作「ごろリンPA」(2014年12月25日 )
もっと、そう、のびのびと、体を、両手両足を思いっきり伸ばしてね。そうだ、大地にゴロンと寝転がればいいんだ。泥だろうが雑草だろうが、虫けらだろうが体にくっ付いたって平気。
みーんな仲間なんだもの、ボクを寝床にするがいいんだよ。
→ チャンプ作「ピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたいピーターラビット描きたい黒人さんのピーターラビット描けたーーーーーー」
体を開けば、心だって開く。太陽がその恵みを体いっぱいに降り注いでくれる。周りの誰もが君に愛を注ぎたくってうずうずしているのさ。
ああでも、喉がイガイガする。喉だけじゃない、まるで体中にプラント・オパールが満ちているようだ。神経までがガラス粉に傷ついている。
← チャンプ作「ホダケリンバートンウイリアムサムグレンマイケル林檎スター」(2014年12月15日)
身も心も焼き焦がされてしまった。まるで木炭だ。樵小屋に寝そべったら、誰もそれがもとはボクだってこそ、気付いてくれないだろうなー。
えっ? 誰に焼かれたかって?
自分さ。誰に焼かれたって記憶がないんだもの、自分で自分を焦がしちゃったって、思うしかないよね。
ばっかだよねー。でも、ピエロなんだもの、仕方ないのさ。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 入浴は夢の夢(2025.06.17)
- 失われた40年になりそう(2025.06.16)
- 夢の一場面に過ぎない?(2025.06.13)
- 案ずるより産むが易し(2025.06.12)
- 「時を刻む湖(水月湖)」再読(2025.06.10)
「美術エッセイ」カテゴリの記事
- 北斎や数学からミミズへ(2025.05.09)
- 富山…連休が明けても賑わい戻らず(2025.05.08)
- アメリカのために日本が戦えと?(2025.04.08)
- ひたすら好奇心(2025.01.09)
- 水の流れが変わった!(2024.08.12)
「恋愛・心と体」カテゴリの記事
- 入浴は夢の夢(2025.06.17)
- 失われた40年になりそう(2025.06.16)
- 案ずるより産むが易し(2025.06.12)
- 「時を刻む湖(水月湖)」再読(2025.06.10)
- 庭仕事は週一に限る(2025.06.09)
「祈りのエッセイ」カテゴリの記事
- 沈湎する日常(2023.02.23)
- 日に何度も夢を見るわけは(2023.02.17)
- 観る前に飛ぶんだ(2022.10.25)
- 月影に謎の女(2019.12.26)
- 赤いシーラカンス(2018.08.30)
コメント