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2014/12/13

寒波襲来…でも暖冬だってさ

 暖冬という長期予報が出ていた。期待しては裏切られた時の幻滅感が強いだろうと、必要以上の期待はしていなかったが、いざ、やはりというか、実際に雪が降ってきてしまうと、案の定、冬は寒いし、雪が降るじゃないか! と愚痴りたくなる。

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→  J次郎2(JJ2) さん撮影。「オシドリの求愛ディスプレイ」だとか。同氏の写真をもっと観たい方は、「Picasa ウェブ アルバム - じじい47」へ。「jj2 作品一覧 あなたの感性を伝えるストックフォトサイト【TAGSTOCK(タグストック)】」で写真の委託販売をされているとか。そういえば、昨日、富山市のやや郊外(田園地帯)で白鳥を一羽、観たっけ。富山市には、随所に白鳥の飛来地(越冬地)があるのだ。

 明日などは、最高気温が平年より六度も低いという予報が出ている。朝は、マイナス。凍結が心配。
 それでも、気象予報士がテレビで話していたが、今冬は暖冬という予報を買えるつもりはない、と、気兼ねしつつも述べていた。この期に及んで!

 彼の話だと、冬は三か月あるし、後から振り返ると、ああ、十二月のあの頃が一番、寒かったんだなー、でも、実際には暖冬だという予報に間違いはなかったんだなーとなりそう、なんて。
 確かに、前の冬も、十二月の初めごろ、ドカ雪が降って(三十センチほど一気に)、その後は北陸の冬には珍しい快晴の日も続いたりして、二月ごろだったか、再度、二十か三十センチほど、ドンと降って、あとは雪の降りそうにない、実際に降らない日が続いたのだった。誰が見ても、暖冬だった(← 但し、富山県の話)。

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← J次郎2(JJ2) さん撮影。「能登越中の国境」だとか。同氏については、冒頭の紹介を参照のこと。

 今年も、今が今冬の一番、寒い時期で、あとはほどほどの寒さの日が続くようであってほしい。
 騙されても、騙されても、今年は暖冬という予報に縋り付く、そんな吾輩である。

 雪…
 子供の頃は、雪が降るのが待ち遠しかったし、降れば降ったで、もっと降れ、降り積もれと、単純に喜んでいた。今だって茶の間から一歩も出なくて済むなら、除雪などしなくて済むなら、雪景色はロマンチックだし、眺めている分には愛でる一方で済むのだ。

 そういえば、こんな随想を綴ったこともある:

(前略)窓の雪を見ていると、何か胸が締め付 けられるような、自分がここにいるべきじゃなくて、何処か他にもっと自分がいる べき場所があり、そこで誰かが俺を呼んでいる…といったような、郷愁とも違う、 不思議な感傷に囚われるものである。
 小生が未だ郷里である富山で暮らしていた頃は、まだ雪も毎年、たっぷり降った ものだった。だから、3月になっても、さすがに降雪の日は少ないとしても、根雪 は深く固く大地を覆っていた。
 特に民家の屋根などからの雪や、道を空けるために道端などに積み上げられた雪 は、3月の初めや半ばだと、当分溶けそうにないように感じられる季節だったよう に思う。
 夜、家族のものが寝静まった頃、こっそり家を抜け出して、銀色一色の世界へ踏 み出していくのが大好きだった。部屋の明かりを消しても、曇りガラスの窓だし、 カーテンだってされているのに、部屋の中が青白い光で満たされていて、とてもじ ゃないが、眠る気にはなれなかったのだ。
 雪の降り積もる頃となると、部屋に閉じ篭って、いつもより早く灯りを消したり さえしたものだった。時には、学校から帰り、遊び友達ともはぐれた時、なんとな く漫画を読む気にもなれなかった時、家の奥の座敷に篭ってみたりする。
 4時頃には、薄暗くなり始める。が、その暗さの中に微妙な、曖昧としか言えな い感覚が漂い始める。
 何か光の微粒子らしきものが、薄暮の中に幽かにだが明滅し始めるのである。襖 の締め切らなかった透き間から、あるいは障子戸の白い紙を透かして、雪明りの洪 水が密やかに染み込んでくるのだ。
 が、薄闇の中にいる自分には、まるで光が部屋の闇の中で生まれ、それが部屋か ら溢れ出して、外の世界を蒼く溺れさせていくような錯覚を覚えてしまうのである。
 自分の小さな心の中の、小さな、取るに足りない魂の光が、束の間、世界の主役 になり、世界を光で埋め尽くしてしまう…。
 部屋が暗くなっていくのだけれど、しかし、にもかかわらず、光が命をひめやか に萌し始め、床の間の掛け軸や襖の模様を浮かび上がらせる。この不思議な矛盾の 中に、何か神秘の萌芽を感じとっていたように、今にして思うのだ。
 夏近い頃の蛍の乱舞、そして冬の日の窓の雪。そのどちらもが、今の自分にはあ まりに遠い。
 けれど、もしかしたら遠すぎて手が届かない世界になってしまったからこそ、懐 かしく切ないのかもしれない。
           (「蛍の光 窓の雪 そして富山の雪」より)

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→ 「真冬の明け初めの小さな旅」や「一本の木を友にして帰郷せし」を参照のこと。

冬…雪…関連拙稿:
真冬の満月と霄壤の差と
雪掻きあれこれ
冬の海に思う 他
真冬の月と物質的恍惚と
真冬の明け初めの小さな旅
一本の木を友にして帰郷せし

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