« 解散風が吹かれ始めた | トップページ | 『肉体の迷宮』から『失われた足跡』へ肉の闇つながり »

2014/11/15

ベルニーニの謎の表情へ

 西欧の彫刻家で有名な人はいろいろいるが、小生は、やや俗っぽい関心からも、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが一番、気になる。少なくとも小生にも、その素晴らしさの一端は感じられる。
 つまり、芸術性の欠片もない小生にも、その芸術性を感じさせるほどに、凄味があるということだ。

Bernini_l_therese00

← ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ Gian Lorenzo Bernini「聖テレジアの法悦 (The Ecstasy of Saint Therese)」 (1645-1652年 | 383×225cm | 大理石 | 高さ:350cm) (画像は、「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」より)

 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニは、小生が説明するまでもない。小生にはそんな能はない。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」によると、「ピエトロ・ダ・コルトーナと共に、17世紀のイタリアにおいてバロック様式の発展に決定的な役割を果たした初期バロック美術の彫刻家兼建築家。その活躍は画業にまで及び、そのどれもが規範にとらわれない自由で感覚的な表現をおこなう」という。

E88196e38386e383ace382b8e382a2e381a

→ 同上より聖テレジアの恍惚の表情を拡大。

 それ以上の説明は、同上サイトや「ヘルマプロディートス - Wikipedia」などを参照願いたい。
 ここではただ、鑑賞すればいい。というか、堪能すればいいのだ。実物はさぞかしと、思うのみだが。
 聖テレジアの恍惚の表情などは、もちろんだが、下に掲げる、「眠るヘルマフロディトス」などは、下手にのめり込むと、引き返せなくなる懸念もあるから用心である。

201401315001

← 「眠るヘルマフロディトス」 (画像は、「「眠るヘルマフロディトス」 ★ベルニーニがエロ過ぎるというので、まとめてみた!【彫刻】 - NAVER まとめ」より) 「ヘルマプロディートスとは、ギリシア神話に登場する神である。ヘルメースを父に、アプロディーテーを母に生まれた頗るつきの美少年であったが、水浴びのさなかにニュムペーのサルマキスに強姦され、文字通りに一つに合体して両性具有者となった」(「ヘルマプロディートス - Wikipedia」より)とか。

800pxborghese_hermaphroditus_louvre

→ 『眠れるヘルマプロディートス』(別角度) (画像は、「ヘルマプロディートス - Wikipedia」より) 「ヘルマプロディートスの名は、両親にちなんでいるだけでなく、美しい女体をもった美少年(ヘルメースにしてなおかつアプロディーテー)という意味も持つ。また、「両性具有」「雌雄同体」を意味する "hermaphrodite" という語の語源でもある」(「ヘルマプロディートス - Wikipedia」より)のだ。

 本ブログにおいて、唐突にベルニーニを話題の俎上に載せたのは、今、車中で折々読んでいる、谷川 渥著の『肉体の迷宮』(ちくま学芸文庫)を読んでいたら、まさに肉体の迷宮に誘われそうなベルニーニの世界が強烈に浮かんできたから。

0011

← 「 アポロとダフネ 」(1622-25  | 243cm  | ローマボルゲーゼ美術館蔵) (画像は、「ヴァーチャル絵画館 西洋美術史=時代と様式解説 主題解説=ギリシャ神話・聖書の物語・文学・象徴」より)

「アポロとダフネ」については、有名な悲劇の逸話がある。
「アポロンは、ダフネへの愛の記念に、ダフネの月桂樹の葉で冠を作り、生涯それを頭にかぶっていた」というのは、なにゆえなのか。
ギリシャ神話 アポロとダフネ」を参照願いたい。

Bernini_l_ludovica00

→ 「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ(Beata Ludovica Albertoni)」( 1671-1674年 大理石 | サン・フランチェスコ・ア・リーパ聖堂(ローマ))  (画像は、「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」より) 「没落しつつあった当時のローマで男色の罪で告発された弟ルイージの恩赦を得るために教皇一族のために数多くの作品を手がける中、パルッツォ・アルベルトーニ枢機卿の依頼によって無償でベルニーニが制作した本作は、死の淵で苦しみながらも、父なる神と共になる神聖な融合に歓喜する≪福者ルドヴィカ・アルベルトーニ≫の彫刻である」とか。以下、詳しいことは、「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」へ!

|

« 解散風が吹かれ始めた | トップページ | 『肉体の迷宮』から『失われた足跡』へ肉の闇つながり »

恋愛・心と体」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

美術エッセイ」カテゴリの記事

コメント

ベルニーニって、あまり展覧会開かれませんね、というか僕は名前しか知らない。
彫刻だとやはり、先日、西洋美術館で開かれて、福井に廻ったミケランジェロとか、藝大美術館でやったバルラッハとか。
まぁ、ロダンやクローデルは沢山ありますけど。
しかし、西洋の美術は、ギリシャ神話と聖書が解らないとどうしようもない。
印象派の時代だって、歴史画が一番で、ただの風景を描いた彼らを軽蔑して、印象派なんて名付けられた訳だし。
まぁ、美術を知るには、いろいろ素養がいりますね。

投稿: oki | 2014/11/17 21:24

okiさん

芸術作品にしても、西欧の歴史への造詣素養があったほうが楽しめるのでしょうね。
でも、小生は、専門的知識は、度外視まではしないけど、作品を目にして感動するかどうかを重視します。
素養がないと感動が湧かないって、専門家じゃないのに、なにか変。

ベルニーニの彫刻作品は、専門家の目で見れば、いろいろ絵解きできるのでしょうが、それはそれとして、肉体としての人間の体の表現、特に顔の恍惚たる表情に、誰しも打たれるのではないでしょうか。
宗教的恍惚なのでしょうけど、小生は、性的恍惚を実感します。

投稿: やいっち | 2014/11/17 21:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/52847/60658474

この記事へのトラックバック一覧です: ベルニーニの謎の表情へ:

« 解散風が吹かれ始めた | トップページ | 『肉体の迷宮』から『失われた足跡』へ肉の闇つながり »