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2014/11/30

ハートの風船

 庭木の手入れをしていた。外仕事するには絶好の天気で、やるっきゃないと、張り切っていた。
 明日はもう、師走である。が、寒波の襲来の前の、そう、それこそ嵐の前の静けさといった、麗らかな陽気。

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→ 「ハート 型 バルーン」 (画像は、「Amazon.co.jp 通販」より)

 ほとんど夏場と同じ薄着で作業する。が、案の定だが、三十分も体を動かしたら、体は火照ってきて、汗ばんできた。
 風はやんわり吹いているし、暖かいといっても、晩秋である。汗を掻くのは、作業が結構、力仕事だってことを如実に表しているのだ。

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2014/11/28

どこへでも自由自在な車椅子

 過日、食事しながら、何気なくテレビを観ていたら、興味深い乗り物の紹介(特集)に釘付けになった。
 その名は、「WHILL」で、車椅子である。それも、電動車椅子。

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← 「WHILL Type-A」 (画像は、「WHILL Design Your Own Road」より)

 えっ、電動車椅子なら、とっくにあるじゃないかって?
 それがちがうのだ。観た瞬間、これまでの車椅子とは、まるでコンセプトがちがうのだ。
 テレビでだが、ひと目見て、近未来の車椅子だと観ているだけで感動させてくれた。

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2014/11/27

我が組合の基本方針

 北陸新幹線の延伸開業がいよいよカウントダウンの段階に入ってきた。観光客が増大するのか、それとも富山が通過県となり、観光客やビジネス客が金沢や東京に集中してしまうのか、正念場の時が近づいている。
 富山を来訪する人数が仮に増えても日帰り客が増える見込みが大であると、エコノミストで、日本総合研究所の主席研究員である藻谷浩介氏が述べている。
 我々としては、そうであっては困るわけである。 
 タクシードライバーは、観光客の最初の接客人となる可能性が大きいと、石井富山県知事も常々述べておられる。
 我々タクシードライバーは、観光客に親切なもてなしをするのは当然として、さらに、富山の良さや特徴を説明し案内できるよう、地元富山を知る勉強が必要だろう。

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2014/11/26

ちょっとだけ庭の世話

[今日は、ここ二日ほどのツイッターを羅列!]

今夜からは、スティーヴン・ミズン著『渇きの考古学 水をめぐる人類のものがたり』 (赤沢威, 森夏樹訳 青土社)を読み始める。水、水、水なんだよね。テーマが水で、著者がミズンだなんて、出来過ぎ。水の哲学は我が輩の創作の原点です。

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→ お絵かきチャンピオンさん「ダムに沈んだ村」 (「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より) 95年の夏、「水底の墓標」と題した小説を書いたのを思い出した。ダムに沈んだ村を巡る話。永遠に公表の機会は来ないだろうなー。可哀想に。

相変わらず、堀口大學への聞き書きの本「日本の鶯」を読んでいる。詩人の発想や感性って、不思議。

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2014/11/25

真っ逆さま

 ここにも人がいる。ほらっ、人影が見えるでしょ。風もないのに、動くよね。生きている証拠なんだよね。
 ああ、でも、誰もが彼をスルーする。見過ごしてしまう。そこにいると気づいているはずなのに、目を逸らして、誰もいなかったことにする。

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←  お絵かきチャンピオン作「顔流れ」 (「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)

 彼がレジの前に立っても、店員は顔を一切、上げず、ただ事務的に作業をこなしていく。
「ありがとうございました」と一言だけ、添えて、次の客へと視線を移す。今度は、顔をあげ、目を合わせ、笑顔さえ浮かべて、一つ一つの動作に人間味がある。

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2014/11/23

『日本の民家』から『渇きの考古学 』へ

 今日も慌ただしく一日が過ぎ去っていく。何をしていたこともない日々。
 隔日で働くものには、仕事の日の合間の一日というのは、実際、谷間の日であり、薄日すら差さない、どんよりした時間が流れるばかりなのである。

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← 今 和次郎【著】『日本の民家』(岩波文庫) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 隔日で働いています。
 じゃ、今日は休みなんですね。
 確かに今日は休みなのだが、事情の分からない、大概の人にはその谷間の日の過ごし方や時間の流れ方がまず、理解できない。

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2014/11/21

秋の色を賑やかに

 街を行くとイチョウの葉っぱが鮮やかに黄葉し、桜の葉っぱも次々と風に舞い散っていく光景をそこかしこに観ることができる。

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 富山市には、ケヤキや桜、ムクゲ、ハナミズキなどの並木道があるが、そんな中、イチョウ並木の存在にはあまり印象を強く持ったことがなかった。
 イチョウがまっ黄色になって風に舞い散る模様を見て、おお、富山市にもイチョウ並木があったのかと気づかされた、情けない自分である。

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2014/11/19

『倫敦!倫敦?』から『日本の民家』へ

 昨日は、普段なら丑三つ時の帰宅のはずが、夜の九時過ぎには帰宅できた。
 時間があったこともあって、読み止しの本に手を伸ばした。

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← 長谷川 如是閑著】『倫敦!倫敦?』(岩波文庫) (画像・説明は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 長谷川 如是閑著の『倫敦!倫敦?』(岩波文庫)をようやく読めたのも、こうした余暇に恵まれたから。

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2014/11/17

『肉体の迷宮』から『失われた足跡』へ肉の闇つながり

 昨日は、谷川 渥著の『肉体の迷宮』(ちくま学芸文庫)を、今日は、カルペンティエル作の『失われた足跡』(牛島 信明【訳】 岩波文庫)を読了。

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← カルペンティエル【作】『失われた足跡』(牛島 信明【訳】 岩波文庫) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 昨日は営業の日だったのだが、死ぬほど暇で、読書も進み、読み止しの『肉体の迷宮』(ちくま学芸文庫)を読了するに至ったというわけである。
 そして今日は、予報では午後から雨ということだったので、外仕事は断念し、地連へ用事を果たしに、さらに、電気点でファンヒーターを買いに、といった所要だけ果たし、あとは家。

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2014/11/15

ベルニーニの謎の表情へ

 西欧の彫刻家で有名な人はいろいろいるが、小生は、やや俗っぽい関心からも、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニが一番、気になる。少なくとも小生にも、その素晴らしさの一端は感じられる。
 つまり、芸術性の欠片もない小生にも、その芸術性を感じさせるほどに、凄味があるということだ。

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← ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ Gian Lorenzo Bernini「聖テレジアの法悦 (The Ecstasy of Saint Therese)」 (1645-1652年 | 383×225cm | 大理石 | 高さ:350cm) (画像は、「ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」より)

 ジャン・ロレンツォ・ベルニーニは、小生が説明するまでもない。小生にはそんな能はない。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ-主要作品の解説と画像・壁紙-」によると、「ピエトロ・ダ・コルトーナと共に、17世紀のイタリアにおいてバロック様式の発展に決定的な役割を果たした初期バロック美術の彫刻家兼建築家。その活躍は画業にまで及び、そのどれもが規範にとらわれない自由で感覚的な表現をおこなう」という。

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2014/11/13

解散風が吹かれ始めた

 自民党の二階総務会長は、記者会見で、「安倍総理大臣が来週、解散に踏み切ることを想定して、選挙準備を進めていく考えを示し」たとか(「“首相の帰国待ち 来週解散を想定し準備を” NHKニュース」より)。
 読売新聞辺りが真っ先に解散風を吹かせだしたようだ。さすが、保守の権化、守り神のような新聞である。

 最初は、半信半疑だった国民も、今や年内の解散は決まったことと受け止めている。
 あれあれ、なのだが、なぜ、今、この年末に解散なのと訝しみつつも、でも、そうなんだから、仕方がない。
 ホント、何故、今、師走に総選挙なのか。

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2014/11/11

秋闘を前にして

 つい先日、定期大会が終わったなーと、ホッとしていたら、今はもう、秋闘のための運動を始めないといけない。
 秋闘で何をテーマにするか。

 大きな課題や要求事項は地連が案出するが、付帯的な要求項目は、各単組が個別に考える。
 各組合には、それぞれに問題や悩みを抱えている。組合員が減る一方で、そもそも運動自体が衰滅気味である。運動する活動費が限られているのだ。

 組合など、今時、何の存在意義があるか、そんなもの、失くしてしまえ、という発想の人は、経営者など会社側の人たちだけではなく、従業員(社員)にも多い。

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2014/11/10

できたものは

「できたものは」

 できたもんはしょうがねえじゃねえか。
 しょうがないってねー、そんな気楽に言わないでよ。他人事だと思ってんじゃない?
 他人事だなんて、思ってねえよ。気にすんなって言ってるだけじゃん。

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← カルペンティエル【作】『失われた足跡』(牛島 信明【訳】 岩波文庫) 一九五三年刊の本を今頃になって読む。78年に集英社から翻訳が出ていたが、その頃はラテン文学は視野に入っていなかった。ようやく、ガルシア=マルケスの『百年の孤独』を読んだが、当時は強引に読み切っただけに終わった。95年に再読して、その凄い魅力に開眼。その後、『百年の孤独』は、三回目を読むほどにマルケスに引き込まれていったが、カルペンティエルには手が出ず。ホント、岩波文庫に入ったことで、手にしやすくなり、ようやく、読むのである。(画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 気にするなって、そんなー! 女にとって、命がけのことなのよ!
 命懸けって、そんな、大袈裟な。たかが、そんな、ちょっとできたくらいで…。

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2014/11/08

敷島の味

 前々から気になっていた看板がある。
 富山平野を二分する呉羽山の切通しの西詰辺りにある、富田昆布店に掲げられている、「敷島こんぶ」の看板である。

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← 「敷島昆布6箱入」  (画像は、「 【楽天市場】北九州市観光協会ONLINE SHOP」より) 料理写真 西村商店[食べログ]

 商品名は、正しくは、「敷島昆布」なのか「敷島こんぶ」なのか、分からない。
 気になるというのは、夜、その近辺を通りかかると、その看板がライトアップされて一際目立つから、でもあるが、やはり、何といっても小生のささやかな思い出に関わるからであろうと思う。

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2014/11/06

甘美な遊び

 そこは女の子だけの世界。笑いさざめく賑やかな空間。
 華やか? とんでもない。横溢する命を持て余しているのだ。互いの優劣を競い合っているのだ。

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→ お絵かきチャンピオン作「なんじゃもん者」 (ホームページ:「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」参照)

 自分こそは一番でないといけない。そのはずなのだ、という思い。
 でも、序列はえげつないほどに明らかだった。

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2014/11/04

何はなくともバルザックへ

 10月31日の定期大会が終わってから、この三日は久しぶりの連休だった。
 たまっていた、畑や庭仕事に精が出せる…と思っていた…のだが、生憎の天気に翻弄されてしまった。

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← バルザック (作)『艶笑滑稽譚 第3輯 結婚せし美しきイムペリア他』 (石井 晴一 (訳)岩波文庫) 「社会・風俗への諷刺をきかせたエロティックで大らかな笑いの世界が繰り広げられる、文豪バルザックの隠れた名作」だってさ。久しぶりに、バルザックで息抜きです。 (画像は、「hontoネットストア」より)

 最初の二日は雨や風に悩まされ、自宅待機。二日目は、無駄に過ごせないと、知り合いの家へ行き、所要を済ませたりして、あとは、読書と居眠り。

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2014/11/03

マイバッグで持参するものは

 仕事はタクシードライバーである。
 これまで仕事を巡っていろいろ書いてきた。
 今日は、ちょっと違う視点で書いてみる。

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→ 最近、入手したマイバッグ。頻用するので、一年、持たないうちに破れて交換を余儀なくされる。

 実は、とあるSNSサイトで、「通勤が楽しくなるバッグ」といった題名の記事を見かけたので、マイバッグをテーマに書いてみようと思い立ったのである。
 というわけで、マイバッグといっても、買い物用のバッグではない。

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2014/11/02

何処へだっていこう

 星々が天蓋の虫食いに見えてしまう。
 それはまた、眼窩だけが目立つ人々の群れを想わせる。

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→ 小林孝至作「作品No.2014_1400」 (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より) 今にも崩れそうな詩情…。小生の好きな木版画家・清宮質文を想わせる瞬間がある。でも、彼はそんな詩情なる安寧の境に身をゆだねようという気はさらさらないようだ。(清宮質文については、拙稿「「清宮質文展 生誕90年 木版画の詩人」 ! !」を参照のこと。) 「赤裸の心」参照。

 思い出が腐敗しきっている。蕩けた悲しみだけが、深甚な何かがあったに違いないと推測させてくれるのだが、そんな余韻ももう息も絶え絶えとなっている。
 星だって無数の仲間がいるというのに、どうしてこうも独りぼっちなのか。

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