音楽という素数
近づく定期大会へ向け、準備に大わらわな日々が続いている。
とはいっても、、実務的には(穴があるだろうが)大方は終わっていて、神経の方が、大丈夫だろうかという思いで、やや浮き足立っているようである。
← 桜井 進/坂口 博樹【著】『音楽と数学の交差』(大月書店) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)
その証拠なのか、このところの寒い日々、電気ストーブを使っているのだが、朝、仕事で出かける際、スイッチをオフにするのを忘れ、帰宅して、家に入り、居間に入ると、そのもやっとした空気に、ああ、また消し忘れだ! と愕然とすることが続いた。
集中力が欠けているようだ。こころ、ここにあらずなのかもしれない。
慣れない委員長という立場上、仕方がないのかもしれないが、しかし、まずい!
→ マーカス・デュ・ソートイ/著『素数の音楽』(冨永星/訳 新潮社) 「素数が奏でる音楽を聴こうとした天才たちの姿を描くノンフィクション」! 拙稿「素数という自然(後編)」 (2011/06/01)など参照。
そんな落ち着かない日々の中、読書に日常を離れた世界を求めている。読書しつつも、脳裏には組合のこと、大会のことが渦を巻いているのだが、なんとか、読書の世界に浸ろうとする自分が健気である。
今、自宅で読んでいるのは、桜井 進/坂口 博樹著の『音楽と数学の交差』(大月書店)である。
音楽と数学とは、大昔は一つのものだった。というより、天空に未分離な形での秩序や美や音や、さらには霊的としか言いようのない、神秘な世界を読もうとし、また何かしらを感じ取っていたのだろう。
← ハズラト・イナーヤト・ハーン著『音の神秘―生命は音楽を奏でる』(土取利行訳、平河出版社) (画像は、「 紀伊國屋書店ウェブストア」より) 拙稿「弦の音共鳴するは宇宙かも」(2007/05/18)や「イナーヤト・ハーン…音楽は宗教そのもの」(2007/05/27)など参照。
こうした数学と音楽との交差する、あるいは両者の深い次元での統一や通底を扱う本は小生の大好物である。
究極の美、美の極を感じ取りたいと、ひたすらに思っているのだ。非才を顧みずに!
上掲書を読んでいて、過去、関連する本を読んだことを思い出した。
たとえば、ハズラト・イナーヤト・ハーン著の『音の神秘―生命は音楽を奏でる』や、その題名に惚れこんだといっても過言ではない、マーカス・デュ・ソートイ著の『素数の音楽』などなど。
→ スチュアート・イアン【著】『世界を変えた17の方程式』(水谷 淳【訳】 SBクリエイティブ) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)
つい先日、読了した、スチュアート・イアン著の『世界を変えた17の方程式』の中でも、数学と音楽の関わりに触れられていた。数学を語れば音楽に、音楽を語れば数学に言及せざるをえないわけである。
わけても、「素数の音楽」! なんて、極めつけの題名ではないか!
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コメント
数学ですか、そう言えば、プラトンもピュタゴラス派の影響を受けてましたね。
数学もねえ、大学文系の教養課程の数学で、n次元の話されても、こっちは、三次元でやっとで。
あと、高校数学でiってありましたね。二乗すると、-1になるという。
二乗してー1になるなんて論理的にあり得ないわけで、なんでそういうものを数学の世界では想定するのかと考えると、心が数学から離れていきませんか?
神田古本まつり始まりましたが、生憎明日明後日は雨とか。
投稿: oki | 2014/10/31 21:49
okiさん
+1 に +1 だって、掛けて 1 なんて、人間の虚構です。
-1 に -1 も同じこと。
数的虚構。だけど、その虚構が電子機器などを動かしている。これは現実に動いている。
面白いです。
投稿: やいっち | 2014/11/02 21:34