政治とカネと原発と
「太陽光発電買取り制度が破綻! 電力会社が新規契約を拒否,これからどうなるの? - NAVER まとめ」といったニュースが過日、流れた。
→ 我が家の庭にも秋の気配。昨日、気付いたのだが、山茶花の花がもう咲き誇り始めていた。いつの間に!
「北海道、東北、東京、関西、四国、九州の電力六社に続き、沖縄電力も三十日、八月八日から新たな受け入れを中断していたことを明らかにした」とか。
「太陽光の発電効率が高まる初夏の晴れ間など、瞬間的に消費量を上回る電力が、送電網に流れ込み,需給バランスの崩壊が周波数の乱れを招く。周波数が乱高下すれば、半導体など精密機械の生産現場では不良品が続出することになる。さらに発電所の発電機に負荷を与え、連続的な大規模停電さえ引き起こす事態となる」といった、まことしやかな理屈が挙げられていた。
← イアン・スチュアート【著】『世界を変えた17の方程式』(水谷 淳【訳】 SBクリエイティブ) 先週より、読み始めた。彼の本との付き合いも結構、長い。好きな書き手なのである。(画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)
そもそも、「企業や自治体が電力の需給バランスまで考えが及ばなくても、電気や発電設備の特性を熟知する九電、それに制度を導入した経済産業省は、当初からこの課題があることは把握していたはず」ではないか。
電力会社が新規契約を拒否する一方で、原発の再稼働に向けて、現政権は着々と手を打っている。来春にも再稼働の第一弾が実現するかも、という観測も出ている。
現状の送電網や発電システムが新規の受け入れを困難にさせているという一方で、原発の再稼働に向け、二兆円とも言われる資金が投じられようとしている。
→ いち早く咲き始めているシュウメイギクに続き、杜鵑草 (ほととぎす)も目いっぱい咲き誇っている。秋の深まりを感じてしまう。 「「季節の花 300」 杜鵑草 (ほととぎす)」参照。
これらの資金があるなら、太陽光発電買取り制度の充実にむけ、予算を振り向けてもいいはずである。
やはり、稼働しない原発を抱える電力会社を助けるため、理屈をつけて、太陽光発電買取り制度を破綻したかのように世間に印象付けようとしたと考えるのが妥当なのだろう。
姑息だ。そして夢も希望もない。
← 長谷川 如是閑著『倫敦! 倫敦?』(岩波文庫) 「1910(明治43)年,『大阪朝日』特派員として,単身シベリア鉄道経由で渡欧した長谷川如是閑(1875-1968)のロンドン紀行」 日本で最初の本格的なフリー・ジャーナリストとなった人。車中で読み始めた。朝日、負けないでね、という思いもあって手に取った。
折しも、原発政策を所管する経産省の大臣であった小渕優子経済産業相が、「政治とカネ」の問題で辞任に追い込まれた。
小生など、原発再稼働に食指を動かすものへの天罰のように思える。
アベノミクスの化けの皮もはがれつつある。現政権の凋落の明確な前兆と思いたい。
少なくとも日本のような火山国・地震多発国には、原発はあってはならないものなのだ。
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コメント
やいっち様 こんばんは(◎´∀`)ノ
お庭のお花花盛りですね。今年もほととぎす美しく咲き誇っていますね。原発は火山国、地震多発国の日本にはあってはなりません。私もそう思います。人工放射能は人間の住めない地球に、人間も地球から消えゆく日が来るのではと深く心痛んで下ります。
投稿: 赤津姫 | 2014/10/20 21:30
赤津姫さん
我が家の庭、今年は雑用で忙しく、放置状態。
それでも、シュウメイギクやホトトギスなどは咲いてくれるし、庭木は元気。
植え育てた花は、なかなか育たないのが悔しい。
原発については、過去、数百万年以上、地盤が安定していて、且つ、立地の土地周辺、半径50キロは、人間はもとより、動植物のない土地を選ぶべきです。
日本にそんな土地、あるでしょうか。
再生エネルギーは、地球環境への負荷の少ない点で、よりましですね。
投稿: やいっち | 2014/10/20 21:46