小林たかゆきの絵が連想させる画家たち
相変わらず、お絵かきチャンピオンこと小林たかゆきの絵に夢中である:
「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」
← お絵かきチャンピオン作「 2014_2965 」 (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)
ついには、こんなコラボで遊んでみたり:
「異形の画家「小林たかゆき」再び」
彼の作品を見ると、無論、彼オリジナルの世界だということを前提の上で、いろんな画家の世界が連想されてくる。
脈絡は分からないながらに連想したり、その世界を髣髴としたり、あるいは徹底していったら、そんな世界になるのではないかと思えたり。
→ お絵かきチャンピオン作「2014_2964」 (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)
これまでいろんな画家をあげてきた。アールブリュット、あるいはアウトサイダーアートの作家たち。特に、澤田真一など。お絵かきチャンピオンさんが名を挙げたことで、懐かしくも思い出した深井克美。
← レオノール・フィニ( Fini)作「La Parle」 (画像は、「フィニ Fini」より) 「Leonor Fini」参照。
ずっと以前、「絵を見ると、時にピカソ、時にジャン=ミシェル・バスキア、時にフランシス・ベーコン(「フランシス・ベーコン展」参照)、時にヴォルス(「ヴォルス…彷徨う線刻の美」参照)やフォートリエ、ジャン・デュビュッフェ(「DUBUFFET -の作品- 」参照)、アントニ・タピエスなどのアンフォルメルの作家たちを連想させる」と書いたこともある。
→ レオノール・フィニ( Fini)作「The Ceremony 」 (画像は、「フィニ Fini」より)
繰り返すが、小林たかゆきはあくまで小林たかゆきである。彼の個性、独自性の進展をどこまでも期待している。
ただ、彼の絵を見ていると、いろんな作家をつい脳裏に思い浮かべてしまう、あるいは作家の種々の結晶たる作品という名の数々の亡霊が私の頭蓋の中に現出してくると云っているだけである。
上掲の画家たちのほかにも、ハンス・ベルメールやレオノール・フィニなども。
← ハンス・ベルメール『重なる頭足類』(1965年、ビュラン、ed.100、40x43cm) (画像は、「アート・遊 ハンス・ベルメール」より) 拙稿「ハンス・ベルメール…球体関節人形」参照のこと。
小林たかゆきは、まだ30歳である。といっても、既にたっぷり紆余曲折の人生を積み重ねてきたようである。
強烈な個性をオーラの如く発している。どこまでいっても、何を試しても彼の世界であり、彼のカラーが発現されている。繊細でいて苛烈。生真面目でいて、そこはかとないユーモア感が漂ってくる。
このまま精進して、屹立する個性の世界を確立してもらいたいものである。
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コメント
Twitterみて、木曽の御嶽山の話に、別館のアメーバにコメント書いたんだけど、投稿されてないか。
今度の台風も10年に一度とかで、本当、日本の気象はどうなっているのか?
小林さんという画家ですか、知らないなあ。
富山には水墨美術館もあるでしょう。
案外というか、美術館とかには恵まれているような。
同じ北陸でも、これが、福井となると、福井県立美術館というのはあるけど、アクセスが大変ですから。
投稿: oki | 2014/10/05 22:46
okiさん
富山には(に限らないけど)、大小の美術館が結構、あります。さすがに都会のように、大きな展覧会は少ないけど、ローカルなりに特色を出して頑張っています。
小粒でもぴりりって感じです。
水墨美術館では、今、なんと、円山応挙と四条派展をやっています。
来年にもガラス美術館ができるし。
来春には、新幹線が金沢まで開通する。富山もですが、金沢へも東京などからアクセスが便利になります。
富山、通過しないでね。
投稿: やいっち | 2014/10/06 20:52