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2014/10/31

谷川 渥 著の「肉体の迷宮」へ

 今日、組合の大事なイベントである、定期大会があった。委員長として、大会を采配する大役を無事、務めることができて、ホッとしている。

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← 谷川 渥【著】『肉体の迷宮』(ちくま学芸文庫) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より) 「東西の美術・文学・哲学を自在に横断しながら、“肉体”と格闘した美意識を論じる独創的な表象論」だとか。 

 実際の戦いは、これからが本番なのだ、束の間の安堵の念に過ぎないと分かっているけれど、それでも、ホッとした気持ちなのは正直なところ。

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2014/10/29

音楽という素数

 近づく定期大会へ向け、準備に大わらわな日々が続いている。
 とはいっても、、実務的には(穴があるだろうが)大方は終わっていて、神経の方が、大丈夫だろうかという思いで、やや浮き足立っているようである。

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← 桜井 進/坂口 博樹【著】『音楽と数学の交差』(大月書店) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 その証拠なのか、このところの寒い日々、電気ストーブを使っているのだが、朝、仕事で出かける際、スイッチをオフにするのを忘れ、帰宅して、家に入り、居間に入ると、そのもやっとした空気に、ああ、また消し忘れだ! と愕然とすることが続いた。

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2014/10/27

「青い目の人形」富山にも6体

 NHKの夕方の番組(ニュース 富山人)の中で、「青い目の人形」の特集があった:
「とやま未来遺産(高岡ケーブルネットワーク)「青い目の人形」

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→ 「インディアナポリスに贈られた答礼人形」 (画像は、「青い目の人形 - Wikipedia」より)

 人形については若干は知っていたし、まして、童謡も昔は結構、耳にする機会があった。
 ただ、それは、本居長世が作曲した童謡「青い眼の人形」なのか、野口雨情の詩である「青い眼の人形」とを合わせたものなのか、無頓着ではあった。

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2014/10/26

セイダカアワダチソウ:秋の日は夢かと惑う泡の花

 今月上旬、富山県内各地を巡る機会に恵まれた。
 そのことについては、「この十日ほどで訪れた富山の名所の数々」や「五箇山の落ち武者伝説と民謡を巡って」などに若干のことを書いた。

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← セイダカアワダチソウに浸食された、もとは芝生だった庭。小生が東京在住時代、二十年ほど暮らした集合住宅の芝生の成れの果て。「秋麗」参照。

 今日はその番外編というか、県内各地を車で回って気付いたことを一つ、メモっておきたい。
 それは、セイダカアワダチソウのことである。
 今さらというか、今頃になってと言うべきか、県内各地の野原や河原、空き地に生える雑草にセイダカアワダチソウが実に目立ったのである。

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2014/10/24

こんな秋の日に、こんな想い

 秋の空の高いこと。抜けるような青。
 これを蒼穹と呼ぶのか。
 富山には珍しい空の色。紺碧という言葉を使うのは、空には合わないのだろう。海じゃないし。

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→ 富山市の中心部から一時間も走ると、こんな緑の山に恵まれる。

 でも、使いたくなる。
 滅多にない空だもの。被せる言葉も、ちょっとだけ、奢ったっていいよね。
 ああ、しかし、ここには少々のウソがある。
 いや、真っ赤なウソがある。

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2014/10/22

水墨美術館あるいは五福山水苑

 過日、高岡市美術館へ歌川国芳展を、富山県水墨美術館へ「この絵師に敵なし 円山応挙と四条派」展を観に行った。

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← 入口の門をくぐると広がる、水墨美術館の全容。 

 定期大会前の準備に忙しい最中だが、連休だったこともあり、思い切って。「円山応挙と四条派」は会期が終盤に迫っていたし、高岡市美術館の「江戸の劇画家 歌川国芳の世界」は、開館20周年記念ということもあるが、行ったその日が展覧会の最終日だったのである。国芳を見逃すわけにいかない:
高岡市美術館開館20周年記念 江戸の劇画家 歌川国芳の世界のイベント情報|ウォーカープラス
富山県水墨美術館

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2014/10/20

政治とカネと原発と

太陽光発電買取り制度が破綻! 電力会社が新規契約を拒否,これからどうなるの? - NAVER まとめ」といったニュースが過日、流れた。

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→ 我が家の庭にも秋の気配。昨日、気付いたのだが、山茶花の花がもう咲き誇り始めていた。いつの間に!

「北海道、東北、東京、関西、四国、九州の電力六社に続き、沖縄電力も三十日、八月八日から新たな受け入れを中断していたことを明らかにした」とか。

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2014/10/19

この十日ほどで訪れた富山の名所の数々

 このところ、富山県内各地を訪ねる機会に恵まれた。訪れた場所は、列挙するのも大変なほど。ただし、ほとんどが仕事絡みで、駆け足だったのが惜しい。

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→ 夢の平にて散居村展望。近くに、「となみ夢の平 散居村展望台」がある。散居村を展望するには、閑乗寺や夢の平(スキー場)などが最適。散居村とは、「広大な耕地の中に民家(孤立荘宅)が散らばって点在する集落形態」で、普通名詞ではあるが、富山県は礪波市の散居村が日本国内最大ということもあって、有名。「16世紀末から17世紀にかけて」、この景観が成立したらしい(「散居村 - Wikipedia」参照)。

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2014/10/18

五箇山の落ち武者伝説と民謡を巡って

 過日、合掌造りで有名な白川郷や五箇山を訪れる機会に恵まれた。
 白川郷では、たまたま「どぶろく祭り」などが行われていて、厳かな一方、華やかな一面を持つ祭りの様子を見物することができた。

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 とはいっても、仕事での訪問なので、自分勝手な行動はできず、合掌造りの家や地域の佇まいをゆっくり観光し堪能するというわけにはいかなかった。

 今日は、ここでは富山県の観光地である五箇山について少々。

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2014/10/14

アイドリングストップはいいけれど…

 近年、「アイドリングストップ」が奨励されている。
 基本的に理解するが、若干の疑問がなくもない。

「アイドリングストップ」とは、「駐停車や信号待ちなどの間にエンジンを停止させることで、燃料節約と排出ガス削減の効果が期待されている」(「アイドリングストップ - Wikipedia」より)もの。
アイドリングストップが理想的に行われると、14%程度燃費が向上する。エンジン再始動時にかかる燃料と、5秒間エンジンを停止することで節約される燃料の量がほぼ等しいので、5秒以上停車する場合は、アイドリング・ストップした方が燃料消費が少なくなると試算されている」というのだから、その実施の意義は小さくない。

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2014/10/11

ピエロは嗤う

 ピエロは嗤う。あなたを、世間を、世界を、そして自分を。
 えっ、舌をペロッと出してるって? ベロが鏡に釘付けされているのさ、なんて言って信じる? あなた。

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→ お絵かきチャンピオンさん作「ハットしてGO」 (ホームページ:「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」)

 心は殴られ潰されてしまった。涙の河は行き場を失い眼窩へと流れ込む。
 サテンだったはずの衣裳は、まるで心と体を甚振るように、風と戯れる。風に舞う。

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2014/10/09

この滑稽なる人生!

 歪んだ命。踏みつけられた心。草葉の陰の体。
 命は砕けた岩の隙間を縫うようにして這い上がる。光へと。上へと。真っ直ぐ。

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← お絵かきチャンピオン作「赤目顔スーパー」 (この絵の画き手をもっと知りたい方は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」を参照のこと。以下同様)

 どんなに踏みつけにされても、命は毛細管現象を生きる。駆り立てられて。あるいは生き急ぐように。
 光ある世界へ。地を毛嫌いすることもなかろうに。

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2014/10/08

忙しい日々

 小生、隔勤のタクシードライバーである。
 一日は早朝から深夜(夜半過ぎ)まで。翌日は休み。その繰り返し。但し、月に二度、連休がある。


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→  お絵かきチャンピオン作「もうどっか逝っちまえばいい」 (他の画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」を参照のこと)

  働き方には、日勤という形もあり、出勤する時間は、早朝だったり、午後だったり、夕方だったり、いろいろあるが、最大十一時間、働く。月に24回ほど。
 小生が隔日のフルタイムの働き方を選ぶのは、日中、畑や庭仕事、買い物などをする必要があるからである。

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2014/10/05

小林たかゆきの絵が連想させる画家たち

 相変わらず、お絵かきチャンピオンこと小林たかゆきの絵に夢中である:
小林たかゆき お絵かきチャンピオン

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← お絵かきチャンピオン作「 2014_2965 」 (画像は、「小林たかゆき お絵かきチャンピオン」より)

 ついには、こんなコラボで遊んでみたり:
異形の画家「小林たかゆき」再び

 彼の作品を見ると、無論、彼オリジナルの世界だということを前提の上で、いろんな画家の世界が連想されてくる。

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2014/10/04

野菜畑から果樹園へ?

 今日は晴天。やや風あり。時間があるわけではないが、思い切って畑へ。
 今季もそれなりの収穫を恵んでくれた我が家の畑。それも、もう、店じまいの時を迎えていた。
 ナスやピーマンは未だ生っていた。トウガラシも。ゴーヤは、先週、蔦をかなり刈り込んだので、傷を負わせたのだろう、収穫は皆無だった。
 キュウリは、八月のうちにお仕舞。苗が悪かったのか、ほんの数本、収穫しただけで、九月に入る前に音沙汰はなくなってしまった。
 トマトは、かなりの収穫があったはずなのだが、忙しく、畑に出ることを怠っているうちに、熟し過ぎたり、鳥に啄まれたり、あるいは落下したり。

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2014/10/03

ダーウィンからラス・カサスへ

 チャールズ・R.ダーウィン 著の『新訳 ビーグル号航海記 上・下 』(荒俣宏 訳 平凡社)を一昨日、読了した。上下巻で千頁ほどの大著。時間をたっぷり費やしたが、若き日のダーウィンの何年にも及ぶ世界航海の旅に付き合ったのだと思えば、二週間以上を注ぎ込んでも惜しくはない。

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←  名画漆絵 酒井抱一の名作「楓図」  (画像は、「【楽天市場】漆絵 酒井抱一の名作「楓図」:絵画制作専門店ユーラシアアート」より)

 本書についての感想は、その都度、書いてきた。
 今日は変則的に。
 上掲書では、南米など世界各地の生物の観察研究がなされているのはもちろんだが、地層の観察に相当の手間暇を費やしているのが印象的だった。海底の生き物の化石が地上高く、それこそ何処かの山の上で見つかる。どれほどの時間があれば、海底の地層が水上へ、山脈へと至るのかと、随所でダーウィンは瞑目するかのごとく考察している。

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2014/10/01

木曽の御岳さんはナンジャラホイ

御嶽山は、山岳信仰の山であり、日本では富士山に次いで2番目に標高が高い火山である。
木曽節」でも歌われ、登ったことのない人、地元ではない人にも馴染みのような印象を抱く山である。

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→ 『木曾街道六拾九次 藪原』(渓斎英泉画)に鳥居峠から望む御嶽山が描かれている。(画像は、「御嶽山 (長野県) - Wikipedia」より)

「2014年9月27日に突如噴火を起こし、1991年の雲仙・普賢岳災害以来の火山死者を出す事態となった」(「御嶽山 (長野県) - Wikipedia」より)。事態は今も進行中である。

 突然の水蒸気爆発による噴火とはいえ、事前の余地はできなかったものか。専門家はいずれも、困難だったと口をそろえる。

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