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2014/09/11

プレミアムアーカイブス 昭和歌謡黄金時代 作曲家・平尾昌晃の世界

 録画しておいた、「プレミアムアーカイブス 昭和歌謡黄金時代 作曲家・平尾昌晃の世界」を視聴した。
 平尾昌晃(以下、敬意をこめて敬称を略させてもらう)のアイドル絶頂期(自身がアイドル歌手だった時代)から挫折を経て作曲家に転向してからの今の彼の活躍まで。

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→ 「星はなんでも知っている (1958年)」(作詞:水島 哲 作曲:津々美洋(平尾昌晃))

 歌を巡っての番組なので、懐かしさもあって、ジッと見入って(聴き入って)しまった。

「昭和歌謡黄金時代 作曲家・平尾昌晃の世界」(2010年11月3日)のものをアンコールで再放送されたよう。
 観た瞬間、そうだ、当時も(多分、全体じゃないけど)観た! と思い出した。

 上掲サイトの案内には、「ウエスタン歌手からロカビリーの人気者に、そしてその後は作曲家として多くのスター歌手を育て上げた平尾昌晃。アメリカンポップスの影響を受けながらも、独自の日本的なメロディーの歌謡曲を作り上げた人生をたどり、その作品をたっぷりと楽しんでいただく。曲は「霧の摩周湖」(布施明)、「瀬戸の花嫁」(小柳ルミ子)、「草原の輝き」(アグネス・チャン)、「よこはま・たそがれ」(五木ひろし)ほか」とある。
 出演者に、「平尾昌晃,山上路夫,中条きよし,ミッキー・カーチス,船村徹,五木ひろし,布施明」や小柳ルミ子、山口洋子など。

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← 著:平尾昌晃『昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金期のラブソングと日本人』(廣済堂新書) (画像は、「歌謡曲リミテッド - KAYOKYOKU LTD.」より) 本書については、「【書考空間】昭和歌謡1945~1989 歌謡曲黄金期のラブソングと日本人(著:平尾 昌晃) TIME LINE-今日のニュースと考えるヒント - TOKYO FM 80.0MHz」が参考になる。「「昭和」の時代まで邦楽はジャンルを問わず、いわゆるヒット曲(=ほぼ誰でも知っている曲)が巷に溢れていた」。「そんな状況下に、ロカビリー歌手として一世を風靡し、その後は作曲家として有名な著者が「歌は本来歌手やアーティストのものではなく、多くの人が声を出して歌ってこそ“歌”であり、みんなのものである」と終戦後の「リンゴの唄」から「川の流れのように」(昭和64年=厳密には平成になって4,5日目の発売)まで76曲を選び、当時の世相、曲や歌手の裏話などを取り上げたのが本書である」とか。小生は未読。平成に入ってからは(近年はますます)、ヒット曲はあっても、誰もが知っていて、みんなが口ずさめる歌は皆無に近くなっている。蛸壺の中のヒットで、知っている人は熱狂的に知っているが、同じ家族でも他の人は、それ何、という状況がふつうになっている。まあ、誰もが同じものを知っている必要などないのかもしれないが、共通の話題が乏しくなる一方のようで、やや寂しくもある(と小生は感じる)。

 番組の中で、同氏は、歌は誰でも歌えるのがいい。誰でも歌(音楽)は好きだけど、もしかしたら心身にハンディキャップのある人の方が、健常者より、歌を切実に感じるのでは、的なことを話していた。
 小生にしても、少なくとも35歳の頃までは(25歳の時にも、歌の世界から一気にシフトダウンしたことがある)、一旦、好きな曲がラジオ(や有線)などから流れてくると、周りの状況がすっかり消え去って、歌の世界に没入してしまったものだった。

 これはたとえ話ではなく、ホントに歌の世界が脳裏に眼下に熱く滾るように広がって、日常の世界が、仕事も含めて、圧倒され消え去ってしまうものだった。
 ヒット歌謡曲と共にあった青春だった。平成でテレビやラジオの音楽(番組)からはオミットされていったと感じたものだ。美空ひばりや石原裕次郎、春日八郎、村田英雄、三橋美智也らと共に、歌的には小生は死んだ(音楽会から相手にされなくなった)のである。

 布施明が歌ってヒットした 「おもいで」は、当時、平尾昌晃の歌であり本人も歌っていることを知らなかったが、大好きで小生自身、歌っていた。「霧の摩周湖」にしても、中学から高校時代にかけての(一人でいる時の)必需の歌だった。
 山川豊のヒット曲 「アメリカ橋」は、この曲が流行った頃、ちょうど、仕事柄タクシーで界隈をよく流したもので、ヒットしたということで、この橋が有名になり来訪者も多かった。
 五木ひろしがこの芸名で一躍有名になった頃、事情があって親戚に加わった人物と(あくまでイメージ上の外見が)似ているなーと感じていた。

 個々の曲、それぞれに思い出も思い入れもあるが、きりがない。

 以下、同氏の作曲によるヒット曲はあまりに多いので、小生が口ずさめる、好きだった、懐かしい曲に絞ってリストアップしてみる:

アグネス・チャン 「草原の輝き」

梓みちよ 「淋しがりや」「渚のセニョリーナ」「二人でお酒を」

アン・ルイス 「グッド・バイ・マイ・ラブ」

五木ひろし 「よこはま・たそがれ」「長崎から船に乗って」「ふるさと」「夜空」

伊東ゆかり 「小さな恋」「恋のしずく」

小柳ルミ子 「わたしの城下町」「お祭りの夜」「雪あかりの町」「瀬戸の花嫁」「京のにわか雨」「漁火恋唄」

ささきいさお 「銀河鉄道999」(「銀河鉄道999」主題歌)

じゅん&ネネ 「愛するってこわい」

ザ・ドリフターズの「ミヨちゃん」(平尾昌晃本人や渥美清も歌っている。作詞・作曲ともに平尾昌晃)

中条きよし 「うそ」「理由」

西崎みどり 「旅愁」(「暗闇仕留人」主題歌)

カナダからの手紙/揺れる二人(1978年1月10日) - 畑中葉子とデュエット

平尾昌晃&畑中葉子 「カナダからの手紙」

布施明 「おもいで」「霧の摩周湖」「恋」「愛の園」「愛は不死鳥」

水谷豊 「カリフォルニア・コネクション」(「熱中時代」刑事編 主題歌)

山口百恵 「赤い絆 (レッド・センセーション)」(「赤い絆」主題歌)

山川豊 「アメリカ橋」

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→ 「ミヨチャン (1960年)」(作詞作曲:平尾昌晃)

ミヨちゃん - 平尾昌晃 - 歌詞・動画 歌ネット」(彼の原点と言える曲)
おもいで・・・平尾昌晃 1965 - Dailymotion動画
星はなんでも知っている/平尾昌晃(本人ステージ) - YouTube
平尾昌晃ミュージックスクール ホームページ:「ホーム - hmstokyo ページ!」 
平尾昌晃 - Wikipedia

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