ダーウィンが体験したチリの巨大地震
一昨日から、チャールズ・R.ダーウィン 著の『新訳 ビーグル号航海記 下』(荒俣宏 訳 平凡社)を読み始めている。
→ お絵かきチャンピオン 作「THE空間異常」
たまたまというべきか、録画しておいた「NHKスペシャル 巨大災害 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃 第3集 巨大地震 見えてきた脅威のメカニズム」を観た、その翌日、ダーウィンの上掲書で関連する記述に遭遇したのだった。
というのも、この特集番組では、「インドネシアや日本、チリなどで相次いで発生している巨大地震。地球を揺るがすほどの膨大なエネルギーは、どのようにして生まれるのか」ということで、「いま、科学者たちは、地震波データを解析することで地下の構造をレントゲン写真のように可視化する最新の“地震波トモグラフィー”を使って、そのメカニズムに迫ろうとしている」。
チリでは巨大地震が頻発している地帯である。なぜ、巨大な地震が起きやすいのか。そこには理由があって、巨大なプレート同士が、一方が相手方の下に潜り込む。その際、プレート面の沈み込みの角度が浅く、結果、プレート同士の重なり合う面が、つまりは摩擦し合う面が広い、そのため、膨大なエネルギーが蓄積されやすく、一旦、エネルギーが発散され地震となると巨大化しやすいということらしい。
← お絵かきチャンピオン 作「密室の木星群」
日本列島も、プレートが複雑に重なり合っている。日本の東南海沖のプレート面の沈み込みは、チリほどではないが、角度が浅く、膨大なエネルギーが溜まりやすいらしい。
「巨大地震が危惧される南海トラフでは、地下の構造データからプレート境界の2か所に、膨大なエネルギーを蓄積する領域があることが分かってきた。観測史上最大M9.5の巨大地震が発生している南米チリでは、より大きな地震が起きる可能性が指摘され始めている」のである。
ところで、上掲のダーウィン 著の『新訳 ビーグル号航海記 下』の第14章では、ダーウィン自身が遭遇体験したチリの巨大地震の模様が詳細に記述されている。
ダーウィンはまた、チリの オソルノ火山 の噴火を目撃している:
「Charles Darwinの考察した火山噴火と地震 ・『 ビーグル号航海記 』より - 炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.」
→ とうとう自転車を入手。買い物が目的。15年ぶり。富山では、40数年振りか。本夕、試乗を兼ねて、富山市の新しい観光名所に育った環水公園へ、夕日を撮りに。
このブログにもあるように、どうやら、「この火山噴火と地震の関連を考察する部分こそ、この航海記前半の白眉」の一つなのではないかと、彼の叙述を読んでいて実感させられるのだ。
ダーウィンは、この航海記で見られるように、巨大地震や巨大な津波を体験したり、一か月も寝込むような病気に苦しんだり、興味を惹かれる山への初登攀に挑んだりしている。
若かったとはいえ、後年の慎重居士のようなダーウィンも、かなりの冒険家だったのだと、『航海記』を読みながら、改めて再認識させられているのである。
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