あなたのなかの宇宙

　今日は前日からの休み。フルに休める日。
　外仕事を極力さぼって、読書と休養に専念。風邪のほうは、ようやく全快のようである。咳が出なくなった。
　さぼる！　と決めていても、ついつい多少のことはやってしまった。

←　ニール・シュービン 著『あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史 』（吉田三知世訳　早川書房）　「グリーンランド東岸の地層で、古生物学者である本書の著者らはごく小さな歯の化石らしきものを発見した。このちっぽけな化石から何がわかるのか。じつは悠久の時をさかのぼるヒトの成り立ちがわかる。そしてヒトの体の進化史を読み解く手がかりは、化石だけでなく地球の岩盤自体に、さらには太陽系、深宇宙にもあり、その逆も真なり! いうなれば、古生物学者と天文学者の仕事は絡み合った、一つのものなのだ」。　（画像は、「あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史 ニール・シュービン エルパカBOOKS - 9784152094704」より）

　久しぶりの洗車。台所の網戸の補修（テープを貼っただけだが）。大事になったのは、風呂場の簀子。

　古くから風呂場の洗い場に手作りの立派な畳大の簀子が敷いてある。多分、我が家御用達の大工さんが作ったのだろう、なかなかの細工物で、長年使っただろうに、ビクともしない。

　ただ、風呂場それも洗い場のタイルの上に敷いてあるということで、タイルに面する裏面は、髪がこびり付き、湯垢がべっとり。

→　過日、有峰湖の近くにある折立口へ行ってきた。薬師岳への登り口である。仕事とはいえ、四十年ぶりに有峰湖の林道を走ることができた。懐かしの有峰林道である。

　折々、簀子を裏返しにしては掃除をしてきたが、もう、入るのは自分だけだし、夏場は簀子は要らないし、剥がすことにしたのだ。でも、捨てるのは惜しいので、洗い場に立てかけておく。
　折々は洗ってきたとはいえ、今回は、使用をやめるということで、徹底的に洗った。場合によっては、漂白剤か何かを使うかもしれない。

　洗い場がタイル面となって、風呂場が明るくなったような気がする。でっかい簀子が壁面に寄りかかっているのが随分と気になるが。

　さて、昨日から読みだした、『紫式部日記』（岩波文庫）を読了。古文なので、何処まで理解できたか疑問だが、雰囲気だけでも！
　近いうちに『徒然草』なども読むつもり。視野の先、ずっと遠くには、『源氏物語』があるが、再挑戦の日は、まだまだ遠そうである。

　このところ、文学系の本が続いたので、理系の本に食指が伸びる。極大から極小へ、極小から極大へ、である。

　ついで、　ニール・シュービン 著の『あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史 』（吉田三知世訳　早川書房）を読み始めた。
　同氏の『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト 最新科学が明らかにする人体進化３５億年の旅 』（垂水　雄二（訳　早川書房）を数年前に図書館から借り出して読んだことがある：
「ニール・シュービン著『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』を堪能」

←　ニール・シュービン（著） 『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト 最新科学が明らかにする人体進化３５億年の旅 』（垂水　雄二（訳　早川書房）　「私たちヒトの、生物としての歴史を知りたければ、魚に訊くのがいちばんだ。なぜって、わたしたちの体のなかには「内なる魚」がいるのだから」…。「ティクターリクの化石を発見した著者が、古生物学から進化発達生物学（エボデボ）、ゲノムサイエンス、解剖学にいたるまでの成果を縦横に駆使し、生命進化の謎を探究する営みのスリリングかつ意外性に満ちた面白さを明かす、極上のポピュラー・サイエンス」。　（画像や情報は、「ヒトのなかの魚、魚のなかのヒトハヤカワ・オンライン」より）

　生物史をスケールの大きな枠組みで捉えて示してくれる、優れたポピュラーサイエンスの書き手だと感じた。
　その力量が、本書『あなたのなかの宇宙 生物の体に記された宇宙全史 』（吉田三知世訳　早川書房）でもいかんなく発揮されている。
　小生にとって、また新たなファンとなる科学者（ポピュラーサイエンス書の書き手）の発見である。